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先日の初まどマギSS解説

2012-06-23 08:36:53 | SS・小説
 今回は、ちょっと前に自作SS紹介を載せた中で、初めての『魔法少女まどか☆マギカ』二次創作SSについて、ちょっとややこしい独自設定だったので補足しておこうと思います。

 SS読まれない方には全く「なんじゃらほい??」なお話ですから、この記事はスルーして本日、先に更新しましたエロ考察記事へ飛んで頂けましたら^^;



 ただ、SS読まれる方の中でもおそらく結構な割合で「出した作品について、作者が論ずるのはみっともない」を思われる方々も当然いらっしゃると思いますので…………、そういった方も、やっぱりエロ記事へお飛び下さい^^;



 本当ならば、作中で裏事情を匂わせられれば良かったのですが、いくつか『まどマギ』本編と食い違う設定や、作中でもおそらく「ん?」と思われる部分をひとつひとつ、言い訳して参ります。虚淵玄さんの原作脚本は相当緻密且つ深い世界観で構成されていますが、それとは天地の差とは言え、私も初作から多少世界をこねくってみました。




キュゥべえ、別れ酒(全8ページ)


『キュゥべえが酒を飲めるのか』

 おそらく、本当は飲めないと思います(笑)。
 これは『もしもの世界』として、どうか細かい所はスルーして頂ければ幸いですm(_ _)m


『キュゥべえが感情を持てるのか』

 原作によると、持てるはずです。
 作中、キュゥべえの台詞で『母星ではそういう精神異常者のような者が、たまに存在する』というような表現がありました。つまり、素地はあるわけで、思うように契約が取れない境遇(長い期間で見て、仁美は本当に久し振りに取れた契約だが、キュゥべえは、まどかやマミ程の『大物』とは評価していない設定なので不作だと思っている)、何千年(おそらく本当は何万年)と地球人に接するうちに多少情緒面で影響を受けていると思われ、所謂あのあざとい営業スマイルもその発現と見るべきだと考えました。多少なりとも情緒が豊かになりつつある中、営業成績が奮わず、鬱っぽくなるのは十分にあり得ます。


『壁を通り抜けられるのに、わざわざドアを開けた』

 キュゥべえは、自分の存在に気付く相手を探していました。
 クサクサした気分で「どうせドアを開けても、誰も気付いてくれないよ」と自嘲しつつ、リアクションを密かに期待したのでしょう。


『杏子には最初に魔法少女の話をしたのに後で問題になった』

 登場する原作魔法少女五人の中で、杏子が一番キュゥべえに対する『恨み度』が低いと私は解釈し、『相手が軽い気持ちで、一対一ならば見逃してもいい』ぐらいのスタンスで様子見をする『杏子の懐の大きさ』があるかな、と「後で聞いてやるよ(サシで)」にしました。
 後に他のメンバーが集まる中でキュゥべえが話を出してしまい、しかも「うわぁ、殴りてえwww」系の素晴らしくウザい営業スマイルにイラッと来て、方針変更といった所ではないでしょうか。


『誰も初見のキュゥべえを見て驚かない』

 キュゥべえについての情報は、ほむら⇒まどか まどか(魔女)⇒使い魔(になる前のさやか・マミ・杏子) と伝わっています。
 ほむらがまどかに話をし、連れ回して魔女を見せて信じさせ、まどかは絶望⇒魔女化。原作でキュゥべえがまどかに過去の映像を見せた様に、魔女化したまどかがほむらから映像を引き出し、そのメモリを三人に映像として見せた、という設定です。

 ちなみに時間軸としては、アルティメットまどかが生まれる時間軸なのですが、ほむらは今回、キュゥべえをまどかから引き剥がしたり殺したりするのを『後手』と捉え、逆に魔女の存在を自らまどかに教え込む事でキュゥべえの接触をまどか自身が拒むように仕向けたわけですが、実際はほむらが想像する以上にまどかの絶望と因果が膨張してしまい(魔女を消し去りたいという願いも膨張している為、即魔女化はしなかったがシャルロッテがきっかけを与えてしまった)、まどかが魔女化したわけです。まどかが遠い所へ行ってしまわない(異論を含む表現ですが)ので、ほむらとしては原作よりも、よりハッピーエンドになるのかもしれませんね。まどかが力を得て、全ての面で先手を打てましたが、行方不明となったまどか・さやかを心配する仁美に因果が発生してしまい、恭介を救いたい祈りも相俟ってこちらへキュゥべえを引き寄せてしまったのは、ほむらやまどかにとって誤算でした。


『使い魔が人間らしすぎる』

 これは、『親』である魔女まどかの特異な性質に因りますので後述します。


『仁美がたまたま近くに居た』

 ソウルジェムをかざして、魔女を探していたのでしょう。
 居酒屋自体が魔女空間ですから、その気配に近づいていました。


『クラスのみんなには…………内緒だよっ!!』

 まどかは、仁美を死なせるつもりが無かった。つまり、今まで通り仁美が明日からも学校へ通う前提で話しています。
 ただ、まどかとさやか、マミも行方不明扱いですから、バラしてもらっては困るのです。
 ほむらは普通に学校へ行ってるかもしれませんし、その必要性を感じず通っていないのかもしれません。どちらにしても、ほむらだけは行方不明になる程、生活を縛られていないようです。杏子はホテル代を払わなくても良い状態です。


『まどかの魔女名がおかしい』

 原作で魔女化したまどかは、『Kriemhild Gretchen』。その性質は『慈悲』。
 対して今作中の魔女まどかは『Sabbat(サバート)』、その性質は『慈愛』です。サバート(若しくはサバト)は、それ自体が『ワルプルギスの夜』の事です。ドイツ語の『Walpurgisnacht(ヴァルプルギスナハト)』は、日本でサバート(サバト)と翻訳される事もあります。
 これは、ほむらを想っての絶望から生まれた魔女ですから、Kriemhild Gretchenとはある意味対称的な性質を持ち、魔女のようで魔女でない、しかし力は絶大で魔女界の頂点を成します。その影響で、『子』たる使い魔の役割もそちら向きになります。杏子・さやか・マミそれぞれ『友誼』『追従』『奉仕』といったところですね。杏子が相手と接触して取り入り、さやかがそれをなぞってコミュニティを形成、マミが何かを提供する事でそれを強固な物にする。魔女界の住人としてこれは極めて異質です。『きれいなサキュバス』的なイメージでしょうか。

 また、まどかは絶望により魔女化しても希望(魔女を生ませたくない)を失わなかった、というあたりも杏子が言う「それが、契約者の力の大きさってヤツだよ」に表したつもりです。つまり、聖を極めたアルティメットまどかと闇を極めたKriemhild Gretchen、両方の性質を兼ね備えて包含し、世界に君臨する存在ですが、その分それぞれの力を半分ずつしか持たないバランス型であるが故に、アルティメットまどかのような神格化は叶わないという感じです。


『まどかのフィールドが居酒屋?』

 勿論、魔女化する前の想いがフィールドに反映されるわけですが、Epilogueで仁美の言う通り、まどかは『みんなのことを、考えてあげられる人』なわけで、酒に溺れがちな母親を見ながら育つうちに「みんなで楽しくお酒を飲める場所があれば、それはとっても嬉しいなって思ってしまうのでした☆」的な憧れを『居酒屋』に対して持っていたと考えられます。酔って愚痴る母も、楽しく飲んでこればいいのになぁ。そうしたら、みんなが楽しいのに、というまどかの『慈愛』が反映されたのが、あのフィールドでした。


『仁美は何故、執拗にまどかを攻撃したのか』

 魔女=悪で、善である魔法少女がこれを殲滅するという単純構図しか頭に無く、瀕死の中で(それでもまどかは手加減してソウルジェムに傷を付けなかったが)魔女まどかも倒さなければ、の一点しか考える余裕が無かった。まどかの慈愛に気付く事が出来なかったという事です。
 ちなみに『力量の差でまどかを倒せない』ことは仁美に取って全く関係無く、ただ『自分が倒そうとするかどうか』にしか意識が行っていません。ですから、彼女の言う『倒せない』は力が及ばない意味ではなく、本心から攻撃に徹する事の出来ない逡巡を自省しているわけです。

 まどかは自分が魔女の頂点の癖して、全ての魔女が地上から居なくなる事を望んでいます。しかし、仁美はそれに気付かない。
 仁美の中では、自分がまどかを倒せない事で、大好きな(且つ、尊敬の念もある)まどかが世界を滅亡させてしまう絶望で満たされてしまい、まどか自身はキュゥべえを抹殺した事で『これから地上に希望が満ちるようになる』と安心する中、誤解した仁美は絶望に塗れて魔女化に向かう。そしてその後まどかは断腸の想いで仁美を自分の中に取り込まなければならなくなり、まどか自身も心が濁り、Kriemhild Gretchenの性質に少なからず針が振れていってしまう、と言う悲劇でした。

 シャルロッテのように、使い魔に降格させて従える力は今のまどかにはありますが、最終的にはシャルロッテも、また他の使い魔である杏子、さやか、マミも自分に取り込む日が来る。それがいつになるのか、そして魔女仁美も含めて自らの内に取り込む時の葛藤は、またその時ほむらとの決別は、最終的にそれらの愛別離苦で魔女まどかが初志貫徹できずにKriemhild Gretchen化する可能性はあるのか。

 語るには余りにも辛いシナリオと、それに対する反発に含みを持たせたのがあのEpilogueでした。







 と、いろいろ言い訳を書き連ねてきましたけれども。



 これ、全部を作中で表現出来たら僕、もっと自信持って書きますとも(´・ω・`)





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