日本の文化・文明の祖である「米」について惟(おも)ふ事;
昭和も三十年代まで 農林省は 人口一億五千萬人時代を見越して 水田耕作面積を
1,500萬噸相當に擴大すべく せっせと干拓事業に精出してゐた。
日本の米生産は 昭和42(1967)年の 1,445萬噸をピークに減少が始まる。
水田耕作面積は 1,200萬噸を維持した儘、實生産量700萬噸との差500萬噸は補償付の休耕田。 農林省の何たる無作爲。
江戸時代の一石(150Kgs)は 昭和の時代までの 日本人一人當りの年間必要量の目安だった。
現在の年間消費量700萬噸を赤ん坊を除外した一億一千五百萬人で除すと
一人平均年間消費量 60 Kgs と謂う数字が出て來る。 江戸時代の半分以下である。
戰時中、米不足から 配給量を150Kgs(一石)から二割減の120Kgsに減らして 腹が減った 腹が減ったと大騒ぎになった事がある。
因みに 老人二人の我が家は 2Kgs袋詰を買って來ると、二ヶ月もつ。 即ち年間消費12Kgs.
一人年間消費量 6Kgsだと謂うことになる。 日本人平均の十分の一だ。
農林省も 休耕田補償をしなくても農家の高齢化で自然淘汰する事にやっと氣付いたようだ。
消費量も益々減少するであらう。 買い取り價格も60Kgs(一俵)¥13,000.-と 一時の高値¥25,000から大幅下落。 嘗ての國際標準の10倍から 5倍に差を縮めた。
ウルグアイラウンド初年度平成十二(2000)年、スーパーで アーカンソー米が 5Kgs詰め¥1,800.-で賣り出された時の驚きは忘れられない。 暫くは 亞洲米、加洲米、濠洲米のみで過ごしたものだ。 當時、國産米は一番安いもので¥2,800.-していた。 「米は日本の文化であり、一粒たりとも輸入させない!」と絶叫してゐた 農林族議員の鼻をあかすように、 國内販賣小賣價格を下げるのに果たした 輸入米の役割は大きい。
亞洲米、加洲米、濠洲米は 孰れも日本人入植者が明治・大正時代苦勞して開發した「Japonica種」であり 泰(タイ)米や緬甸(ビルマ)米(Indica種)の様な外米のイメージはない。
慌てた農林省は5年度目から 関税化に踏み切る。 現在の輸入関税880%、驚くべき禁止関税。 國際標準價格も上がって 現在 $450.- ~ $500.- これなら880%は禁止関税だ。
一方 ウルグアイラウンドでの國際的約束事でminimum access と謂うお荷物を背負い込んだ。 初年度7萬噸で始まったminimum accessは21年目の今年は 77萬噸。 しかも これは 年々増量となる。 備蓄も150萬噸を超える。
生産量は減る、消費も減る、minimum accessは 年々増える。
今は 自衛隊、刑務所等々 政府管掌の處に強制的に割り當て、家畜飼料用にも奨励して誤魔化しているらしいが、こんな約束事 長續きする筈がない。
WTO脱退か 朝鮮を見倣って約束反故(ほご)か?
農林省、いや 政府の農政 無爲無策の結末。
WTOも朝鮮人が事務局長になりそうだから、脱退の良い機會かもしれない。
2020/11/12 初稿
昭和も三十年代まで 農林省は 人口一億五千萬人時代を見越して 水田耕作面積を
1,500萬噸相當に擴大すべく せっせと干拓事業に精出してゐた。
日本の米生産は 昭和42(1967)年の 1,445萬噸をピークに減少が始まる。
水田耕作面積は 1,200萬噸を維持した儘、實生産量700萬噸との差500萬噸は補償付の休耕田。 農林省の何たる無作爲。
江戸時代の一石(150Kgs)は 昭和の時代までの 日本人一人當りの年間必要量の目安だった。
現在の年間消費量700萬噸を赤ん坊を除外した一億一千五百萬人で除すと
一人平均年間消費量 60 Kgs と謂う数字が出て來る。 江戸時代の半分以下である。
戰時中、米不足から 配給量を150Kgs(一石)から二割減の120Kgsに減らして 腹が減った 腹が減ったと大騒ぎになった事がある。
因みに 老人二人の我が家は 2Kgs袋詰を買って來ると、二ヶ月もつ。 即ち年間消費12Kgs.
一人年間消費量 6Kgsだと謂うことになる。 日本人平均の十分の一だ。
農林省も 休耕田補償をしなくても農家の高齢化で自然淘汰する事にやっと氣付いたようだ。
消費量も益々減少するであらう。 買い取り價格も60Kgs(一俵)¥13,000.-と 一時の高値¥25,000から大幅下落。 嘗ての國際標準の10倍から 5倍に差を縮めた。
ウルグアイラウンド初年度平成十二(2000)年、スーパーで アーカンソー米が 5Kgs詰め¥1,800.-で賣り出された時の驚きは忘れられない。 暫くは 亞洲米、加洲米、濠洲米のみで過ごしたものだ。 當時、國産米は一番安いもので¥2,800.-していた。 「米は日本の文化であり、一粒たりとも輸入させない!」と絶叫してゐた 農林族議員の鼻をあかすように、 國内販賣小賣價格を下げるのに果たした 輸入米の役割は大きい。
亞洲米、加洲米、濠洲米は 孰れも日本人入植者が明治・大正時代苦勞して開發した「Japonica種」であり 泰(タイ)米や緬甸(ビルマ)米(Indica種)の様な外米のイメージはない。
慌てた農林省は5年度目から 関税化に踏み切る。 現在の輸入関税880%、驚くべき禁止関税。 國際標準價格も上がって 現在 $450.- ~ $500.- これなら880%は禁止関税だ。
一方 ウルグアイラウンドでの國際的約束事でminimum access と謂うお荷物を背負い込んだ。 初年度7萬噸で始まったminimum accessは21年目の今年は 77萬噸。 しかも これは 年々増量となる。 備蓄も150萬噸を超える。
生産量は減る、消費も減る、minimum accessは 年々増える。
今は 自衛隊、刑務所等々 政府管掌の處に強制的に割り當て、家畜飼料用にも奨励して誤魔化しているらしいが、こんな約束事 長續きする筈がない。
WTO脱退か 朝鮮を見倣って約束反故(ほご)か?
農林省、いや 政府の農政 無爲無策の結末。
WTOも朝鮮人が事務局長になりそうだから、脱退の良い機會かもしれない。
2020/11/12 初稿