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Reoっちの駄文(ふつーの日常をハードボイルドに)

金融、サッカー、ボクシング、映画・・・そしてその他でふつーの日常を、楽しく読めるようにハードボイルドな読み物風に。

沖縄の歓楽街は日本一・・・、を読み物風に

2011-05-16 16:22:04 | その他
『歓楽街』
① 劇場・遊戯場・飲食店などが集まるにぎやかな区画。盛り場。
② 男にとってはもっぱら大人の遊びを探す場所。


「…松山、か…」


ゴールデンウィーク中の沖縄は那覇、あいにくの梅雨入りにより、イメージしていたビーチでのナンパと言うプランの軌道修正に迫られたおれと友人は、一枚の紙片を見つめていた。首里城で出会ったナナちゃん17歳に貰ったそのメモは、那覇一の歓楽街を教えるものだった。


「・・・ナナちゃんの電話番号を書いてくれれば良いのに・・・」


そんな事を思いながらも、好奇心に駆られたおれ達はその地名だけを頼りに、その歓楽街を目指した。


日本の三大歓楽街と言われる東京・歌舞伎町、札幌・すすきの、そして福岡・中州・・・全てを制している(注:ただ行った事あるだけ)おれは、特に緊張もしなかったし、大きな期待もしていなかった。まぁ地方の歓楽街・・・過去の経験則で言えば、まぁせいぜい広島・流川くらいかな・・・程度に想像していた。大間違いだった・・・


「・・・あそこを曲がれば、松山のハズだ」


隣を歩く友人にそう呟き、角を曲がった瞬間、おれは想像もしていなかった光景を見た・・・それまで通行者などほとんどいなかった那覇の通りなのに、そこを曲がるとちょっと目を合わせるのは避けたいような面々が、何十人と街を闊歩していた。


「お!何探してるの?」
「何系が好み?」
「1セット5千円だよ!」
「うちは良い子揃ってるよ!」
「ノーパンでおさわりあり!」



一様に黒いスラックスに、ダーク系の派手なシャツを着た、ちょっと厳ついお兄さん達が5~6人、おれ達を囲んでくる。


「・・・いや、もう決まってるから・・・」


最初は断っていたおれ達も、際限無く囲んで話かけて来る面々に完全にのまれていった・・・


「何、何を探しているの?」
「・・・い、いやぁ・・・あのぉ・・・」
「じゃあさぁ、コンビニあるから、そこで相談してきなよ」
「・・・は・・・?」
「ここじゃぁおれ達もこうやって勧誘しないといけないけどさ、コンビニの中なら出来ないから」
「・・・はぁ・・・」


コンビニうんぬんの前に、客引き禁止条例は沖縄ではどうなっているんだ・・・?と言う疑問は囲んでくる怖いお兄さん達の手前もあり飲み込み、おれ達はしぶしぶと案内されたコンビニに入った。


「・・・凄いな、沖縄・・・」
「とりあえず、この情報誌とかで見てみましょうよ」
「その一番後ろ、うちの店ですよ!!」
「・・・」


コンビニに入り一息つき、とりあえず友人が夜の情報誌を手に取ると、唐突に声が聞こえた。おれ達を囲んでいたお兄さん方が、コンビニの外でお待ちなさっている・・・ってか、外と言うよりは入り口で自動ドアを開けたままの状態でお待ちなさっている・・・


おれは、観念した。今日は、彼等のお世話にならねばなるまい・・・どんな店に行くかを決めて、おれは彼等の前へと戻っていった。客引きの数と執拗さ、そして付いて来る距離・・・全てにおいて、那覇は松山の歓楽街が日本一だった。歌舞伎町など、可愛いものだ・・・


その後おれ達がどんなお店に行ったのか、お子様も楽しく閲覧するこのブログでは書かないのは、言うまでも無い。


そして、もう松山に寄り付かなくなったのは、これまた言うまでも無い。


【続く】


Reo.

中国土産、を読み物風に

2011-04-13 16:51:18 | その他
『土産』
① 外出先や旅先で求め、家などに持ち帰る品物。
② 他人の家を訪問するときに持っていく贈り物。手みやげ。「―に酒を持参する」
③ 迷惑なもらい物を冗談めかしていう語。「伝染病という、とんだ―をもって帰国した」
④ ウケを狙ってキムチ・チョコレート等を持って行くと、誰からも嫌われるようになるもの。


「・・・やっと、帰国できる・・・」


一週間の中国出張を終え、愛する一人娘(カメ)が待つ家へと帰る日、おれは一人上海の空港で、ターミナル内の店を眺めていた。


そこには、チョコレートやらクッキーやら天津甘栗やらお茶やら・・・色々なお土産が売られていた・・・が、客はもっぱら日本人。会社用だろうと思われるお土産の箱を抱える彼等を観て、おれはサラリーマンの人付き合いの面倒さを心に感じていた。


「・・・そうだ、おれも買うか・・・」


会社の同僚に買って帰る気など毛頭無い。しかし、日本に待つ女性達へのお土産を買わないわけには、いかなかった。『海外出張中でも、君の事を考えていたよ・・・』と女性に思わせるキラーアイテム、それが想定外のお土産だ。


「いらっしゃいませー」


店に歩いて行くと、中国人の店員が早速声をかけてきた。さすが客のほとんどが日本人の店、何人もいる店員の全てが、片言の日本語を喋れた。


「これ美味しいよ、一番人気ある、みんな大好き!」
「・・・あ、ほんと・・・」


一番最初に目に入ったパンダ・クッキーなるものを手にとって見ていると、直ぐに店員が声をかけてきた。このパンダの顔と体の形をしたクッキー、どうやらこのお店で一番人気らしい。パンダのゆるキャラ度も気になったが、個人的にそれほどクッキーが好きではないおれは、自分が食べるわけでも無いのにそのパンダを回避し、他の棚へ目を向けた。


「これオススメね、美味しいよ、一番人気!」
「・・・え・・・?」


隣の棚は、どうやらチョコレートセクションみたいだ。一つ箱を手に取ると、またまた声をかけられた。天津甘栗チョコレート、パンダチョコレート、普通のチョコレート・・・まぁ色々ある。特別感は感じないが、とりあえず一番人気らしい。さっきのクッキーはどうだったんだ、という気もするが、まぁチョコレートが一番人気なのは納得だ。


しかし、いかんせんほとんどのチョコレートは、箱が大きすぎた。女性達に個別に渡すお土産を探しているおれに、20個入りの箱とかはいらない。小さい箱を幾つか・・・がおれの希望だ。おれは、隣の棚へと移動した。そこは、羊羹コーナーだった。


「お兄さん、これ一番人気、とても美味しい!」
「・・・これも・・・?」


次は、月餅コーナーだった。


「これ大人気、一番人気あるよ!」
「・・・」


次は、肉まんコーナー。


「これみんな喜ぶ、ここで一番人気!」
「・・・」


次は、お茶。


「一番人気、みんな買ってく!」
「・・・」


おいおい、どんだけ一番人気商品があるんだよ・・・店員のテキトーさ加減に混乱したおれは、面倒になって最初に見たパンダ・クッキーを購入していった。もうどれでも良い、そんな気分だった。それに、正直中国土産で美味しいものは貰った事が無い・・・むしろミートパイという驚異的な不味さの物があった・・・が、クッキーなら不味くなりようがないだろう、失敗はないだろう、と踏んだ結果だった。





「これ、微妙な味で、あまり美味しくなかった・・・」
「・・・え?そんなバカな、一番人気なんだが・・・」


数日後、日本に帰ったおれは、予定通りパンダ・クッキー一箱を、何人かの女性に渡した。そのうちの一人が、おれに正直な感想を言ってきた。その感想を信じられずにおれは、一つ貰ってみた。クッキーなんて、コピー大国にかかれば簡単に味もコピー出来るだろう・・・


「・・・むむっ・・・!?」


クッキーなのに、クッキーを食べてると思わせない甘さ超控えめ。甘くないのにカサカサで口の水分は全て持っていかれる・・・さすが中国、味をそれほど期待していなかったが、想定通りの出来だ。


「学校の隣の人に一つあげたんだけど、その人も『あぁやっぱりね・・・次はもっと美味しいもの買ってきてもらいな』って言ってた」


なるほど、お世辞も口につかない程の、非常に微妙な味か。ネタになるような、不味い・・・っていう味ではない。しかし・・・


おれはそのクッキーを、合計4箱買っていた。2箱は既に手渡していた。残り2箱・・・女性に渡す予定を変更して、会社でお土産として配ったのは、言うまでも無い。


「・・・みなさん、中国出張のお土産です・・・一番人気だそうです・・・」


女性達の方が会社の同僚より大事なのは、言うまでも無い。


数日後、クッキーはほとんど同僚達のデスクの上に残っていた。中国土産を貰った経験が豊富で、中国土産を信用しない面々がほとんどで、ほとんど誰もクッキーを食べなかったのは、これまた言うまでも無い。


「・・・おい一番人気のお土産なんだってよ、おれに返すなよ・・・」


【続く】


Reo.

おれの震災、を読み物風に

2011-04-06 15:57:08 | その他
【筋肉痛】
① 筋肉の痛み。筋痛。
② 年をとると発生が遅くなると言われる痛み。また、回復も遅れる。
③ おれの場合は2日目から3日続く。


2001年9月11日の「その」瞬間を、おれは今でもはっきりと憶えている。会社から帰って『ニュースステーション』の番組終了間近を観ていた時、そのニュースは流れてきた。長くアメリカに住んでいたおれが受けた、飛行機がワールドトレードセンターに突っ込んだ瞬間の衝撃は、死ぬまで忘れないだろう。


2011年3月11日、この日もおれは、死ぬまで忘れないだろう。おれはその日、仕事でタクシーに乗っていた。地震の揺れは感じたが、車の中だっただけにその深刻さは、はっきりとは認識できなかった。しかし、聞いていたラジオから流れる情報、番組を打ち切って続けられた地震速報は、徐々に深刻さを増していった。


数分後、携帯電話が全く繋がらない中、やっと会社の上司から電話が入った。社員は全員オフィスから近くの公園に避難し、みんな帰宅するように命じられたと言う。おれは迷った。オフィスに帰って荷物を取りに行っても良いが、ラジオでは鉄道各線が運行を見合わせていると言う。もしこの乗っているタクシーを手放してしまったら、歩いて帰らなければならなくなる可能性が出てくる・・・


「・・・これは・・・家まで送ってもらうか・・・」
「え!!ダメですよ、オフィスに荷物がありますから!」
「・・・」


同乗していた同僚が、そんな事を言う。家に帰るのに荷物なんかいるか・・・そんな事を思いながら、おれはその同僚に強く推され、オフィスへと戻った。タクシーを手放したのは、大きな失敗だった・・・


計6台のうち1台しか動いていないビルのエレベータに乗りオフィスに戻ると、中は誰もいない。植木鉢が倒れ、ところどころで荷物が床に落ちているところが、揺れの大きさを想像させる。更に、オフィスにいる間も余震が続く・・・おれ達は、すぐにオフィスを出て駅へと向かった。


駅は、既に難民キャンプ状態だった。駅員は運行再開の目処はたっていないという。しかし多くの人は、再開の一縷の可能性を信じて駅に残っていた。おれ達はそこで分かれ、お互いの家路へと歩き始めた。オフィスに着いた時から、覚悟はしていた。おれは会社から配られていた災害時用セットの中からマップを取り出し、家までの道を想像し始めた。電車で約30分。徒歩では・・・おれは、徒歩での所要時間は考えないようにした。


「・・・さ、寒い・・・」


時は3月の中旬。冷たい北風も吹き、かなり寒い。鼻水が止まらない。電話も繋がらず、家族や友人とも連絡がとれない。さらに歩いても歩いても、なかなか家に近づかない。そして何より、トイレに行きたいのに、コンビニのトイレは大行列もしくは停電・・・


おれはとにかく、家への道を歩いた。停電を回避出来ている地域ではコンビニで菓子パン等の燃料補給をし、停電エリアになると木陰で謝りながら立ちションし、休む事無く歩き続けた。とにかく歩いた。歩いた。


6時間後、家の最寄り駅に着いたおれの感動は、サッカーの大会で優勝した時のそれと同等か。いや、優勝した事ないが。しかし、その辺りは、停電によって真っ暗・・・しかしおれの住所は隣りの市だから大丈夫!と気を取り直し、駅の駐輪所に停めた自転車でラストスパートをかけた。


徐々に家に近づくが、コンビニも、信号も、全て停電・・・真っ暗な街並みを見ながら、それでもコンビニへの略奪などが無い事に感動しながら、おれは必死に動かなくなった足で自転車を漕いだ。アメリカに住んでいたおれは、停電や災害時と言えば、商店への暴動を思い浮かべていた。しかしさすが日本、世の悪党や自己中心的な面々もこんな日は自粛しているのか、街はひっそりとしていた。素晴らしい・・・


と感動し家に帰りつく。電気のスイッチを入れる。無反応・・・やはり、おれの家も停電だった・・・6時間の疲れが、どっと体に染み渡る。一回横たわったおれの両足は、痛みにより全く動かなかった。風呂に入ってさっさと寝たかったのに、この停電では・・・かなりショックだ。


しかし、後々知った東北の惨状を考えれば、単なる帰宅難民だったおれの徒歩6時間と3日に渡る筋肉痛など、大した事ないと確信したのは、言うまでも無い。こんな事で愚痴っていたら、本当にみっともない。


後々調べてみると、おれが歩いたのは僅か20km。フルマラソンの約半分。そんな距離をちんたら歩いていただけで、それでも3日間も歩けなくなるほど筋肉痛になるとは・・・どんだけ弱いんだ、おれ・・・と嘆いたのは、これまた言うまでも無い。


しかし、42.195kmも走るフルマラソン、どんだけ凄いんだ・・・


【続く】


Reo.

脅威の中国式洗面台、を読み物風に

2011-03-10 17:09:14 | その他
『洗面台』
① 壁面などに取り付けた、洗面用のくぼみのある台。
② トイレに必ずあるが、男はもっぱら使わない


「・・・ちょっとトイレ行ってくるわ・・・」


仕事で上海の客先の研究所で仕事をしていた最中、連日の中華料理に音を上げたのか、おれは腹痛を感じ、それでも冷静に同僚に声をかけ、トイレへと向かった。ハードボイルドたるもの、どんなに下痢ピーでも、格好の悪いところは見せられない。


「・・・ふ~んふ~んふ~~ん♪」


数ヶ月前は建設中だったこの建物のトイレ、当時は水の流れない日も度々あったが、今は普通に綺麗になっている。気分良く用をたしていると、おれはふと便器の横に置いてあるゴミ箱に目が行った。普通のゴミ箱だと思ったその中には、なんと使用済みのトイレットペーパーが捨てられていた。


「・・・!?・・・トイレットペーパーを、流しちゃいけないのか・・・!?」


確かに、日本のトイレでもたまに『トイレットペーパー以外を流さないで下さい』と書かれていて、異物(そして排泄物?)を流さないよう明示するところもあるが・・・ここでは逆に、トイレットペーパーも異物扱いなのか・・・?中国の文化は知らんが、こんなに新しいトイレなのに・・・?


様々な思惑が、排泄を終えすっきりしたおれの頭を駆け巡った。しかし、じゃあ使ったトイレットペーパーを横のゴミ箱に入れよう!という考えには、行き着かなかった。いかんせんおれはその日、下痢ピーだった。次の人に、申し訳ない。


「・・・」


詰まってしまわないかドキドキしながら、おれはトイレを流す。ペーパーの使用量を抑えたからか、どうにか無事にトイレは流れた。おれはホッとした気分を味わい、洗面台へと向かった。小はともかく、大の時はおれは必ず手を洗う。


「・・・ふ~んふ~んふ~~ん♪」


バシャバシャバシャっと、おれは石鹸までつけちゃって手を洗う。以前はここの洗面台で水が出なかった。センサーで自動で水が出るような最新機なのにダセーなぁーと思っていたので、感慨深い。


「・・・おっ、お湯が出てくるのか・・・」


間も無く、水はお湯に変わってきた。さすが最新設備を要する研究所だ、冬は温水が出るみたいだ。おれは感心し、さらに手を洗っていた。


「・・・・・・・・・あちちっ!!!!!」


間も無く、温かくなってきた水はお湯を通り越し、熱湯になってきた。おれは慌てて水を追加で出そうと試みたが、良く考えればこの洗面器はセンサー式、どう頑張っても勢いや水温の調整は出来ない・・・まだ石鹸を落としてないのに・・・


「・・・どんな罰ゲームやねん!」


恐ろしき中国の最新鋭トイレ。おれは一人ツッコミを口走りながら、トイレを後にした。中国に来てからこの言葉を何回も口走っている。


頭の良いおれは、次からは何台もある洗面台を左端から使い、熱湯になる度に右隣の洗面台に移り、ヤケドしないよう何台もの洗面台を一人で使うようになったのは、言うまでも無い。


しかしたまに、前のユーザーからの引継ぎか、センサーで水を出した瞬間に熱湯で、涙目になってしまったのは・・・これまた言うまでも無い。


【続く】


Reo.

中国伝統料理、を読み物風に

2011-03-09 15:19:10 | その他
『伝統』
① ある民族・社会・集団の中で、思想・風俗・習慣・様式・技術・しきたりなど、規範的なものとして古くから受け継がれてきた事柄。また、それらを受け伝えること。「歌舞伎の―を守る」「―芸能」
② イタリアサッカーのカテナチオや、日本芸能のハゲ踊り


「・・・さぁ、今日は何を食うかな・・・」


中国出張も後半に入り、客先の社員食堂でのランチにも慣れてきたある日、おれは客先の社員と共に、いつも通り食堂へと向かっていた。


上海に位置する驚異的な大きさの研究所に、8000人と言う驚異的な人数の社員を抱えるこの会社の社員食堂では、全てが中華料理ながらも、一品料理から麺類、丼物チックな料理まで、バリエーション豊かに揃えていた。中華料理の常として、全てが油っこい事に目を瞑れば、一品料理2~3皿と白飯で僅か150円相当と言う昼食は、日本人にとってはそれほど悪いオプションではなかった。


食堂のカウンターでは、まず値段の高いプレートから並んでいる。一番高い10元の肉料理から始まり、2元とかの野菜炒めまで。まずおれの目に飛び込んできたのは、「牛蛙」という文字が躍るメニューだった。牛肉なのか、蛙なのか・・・10元という値段を考えれば、やはり牛肉か・・・おれは、昼食を一緒しているその会社の中国人社員に英語で聞いてみた。


「・・・これはなんだ?蛙か・・・?(笑)」
「そうだよ、ウシガエルって言って、デカイ蛙だ。」
「・・・」


なるほど、あの気持ち悪い蛙な・・・おれは無言で、そのプレートを取った。初めての蛙、試してみようじゃないか。しかし、他の肉料理より高いとは・・・それでもあえて食べると言う事は、美味いのか・・・?


次に目に飛び込んできたのは、魚料理だった。しかしその料理、ちょっと変だ。どのプレートを見ても、魚の頭しか入っていない。魚の体、つまり普通に身がある部分は、どこへ行った・・・?と思っていると、同行していた中国人社員がそのプレートをとった。


「・・・魚の頭、だけなのか・・・?」
「そうなんだよ、食べるところが少ないんだよね。」
「・・・(それは予想できるだろ・・・)」


それぞれ至極普通に見える野菜炒めも取り、おれ達は最後にスープを取った。スープ好きのおれは、コーンスープでもタマゴスープでも、中華ではサンラースープと言う辛酸っぱいスープも大好きだ。見た目はワカメの入ったタマゴスープっぽいスープを
おれは自身のトレーに乗せた。スープ、僅か1元(15円)。


「・・・!?」


スープを飲んだおれに、衝撃が走る。完全に冷めていて冷たいスープ、何味を想定していたのか不明だが、雑巾の味がする・・・全くダシを取らずに作っているのは分かるが、なぜ雑巾の絞り汁の味がするのか・・・エコ大使として食事は残さないおれも、このスープだけは残してしまった。


ただ・・・牛蛙は、普通に美味かった。肉は柔らかく、小さい骨(足らしい)が多いが、鶏肉より柔らかくプリプリしているイメージだ。ただ・・・だからと言って是非また食べたいとは、別に思わないが・・・


日本にも中華料理は幾らでもあるが、それでもほとんど見た事のないような料理の数々・・・普通の大きな会社の社員食堂でも驚愕を受けるような中国の食文化の奥深さ、恐れ入ったのは、言うまでも無い。


でもやっぱり普通の中華料理が食べたくなり、夜に中華料理レストランに行って大好きな春巻きを頼んでみるものの、緑色の春巻きが現れて結局驚愕してしまったのは、これまた言うまでも無い。


【続く】


Reo.