『歓楽街』
① 劇場・遊戯場・飲食店などが集まるにぎやかな区画。盛り場。
② 男にとってはもっぱら大人の遊びを探す場所。
「…松山、か…」
ゴールデンウィーク中の沖縄は那覇、あいにくの梅雨入りにより、イメージしていたビーチでのナンパと言うプランの軌道修正に迫られたおれと友人は、一枚の紙片を見つめていた。首里城で出会ったナナちゃん17歳に貰ったそのメモは、那覇一の歓楽街を教えるものだった。
「・・・ナナちゃんの電話番号を書いてくれれば良いのに・・・」
そんな事を思いながらも、好奇心に駆られたおれ達はその地名だけを頼りに、その歓楽街を目指した。
日本の三大歓楽街と言われる東京・歌舞伎町、札幌・すすきの、そして福岡・中州・・・全てを制している(注:ただ行った事あるだけ)おれは、特に緊張もしなかったし、大きな期待もしていなかった。まぁ地方の歓楽街・・・過去の経験則で言えば、まぁせいぜい広島・流川くらいかな・・・程度に想像していた。大間違いだった・・・
「・・・あそこを曲がれば、松山のハズだ」
隣を歩く友人にそう呟き、角を曲がった瞬間、おれは想像もしていなかった光景を見た・・・それまで通行者などほとんどいなかった那覇の通りなのに、そこを曲がるとちょっと目を合わせるのは避けたいような面々が、何十人と街を闊歩していた。
「お!何探してるの?」
「何系が好み?」
「1セット5千円だよ!」
「うちは良い子揃ってるよ!」
「ノーパンでおさわりあり!」
:
一様に黒いスラックスに、ダーク系の派手なシャツを着た、ちょっと厳ついお兄さん達が5~6人、おれ達を囲んでくる。
「・・・いや、もう決まってるから・・・」
最初は断っていたおれ達も、際限無く囲んで話かけて来る面々に完全にのまれていった・・・
「何、何を探しているの?」
「・・・い、いやぁ・・・あのぉ・・・」
「じゃあさぁ、コンビニあるから、そこで相談してきなよ」
「・・・は・・・?」
「ここじゃぁおれ達もこうやって勧誘しないといけないけどさ、コンビニの中なら出来ないから」
「・・・はぁ・・・」
コンビニうんぬんの前に、客引き禁止条例は沖縄ではどうなっているんだ・・・?と言う疑問は囲んでくる怖いお兄さん達の手前もあり飲み込み、おれ達はしぶしぶと案内されたコンビニに入った。
「・・・凄いな、沖縄・・・」
「とりあえず、この情報誌とかで見てみましょうよ」
「その一番後ろ、うちの店ですよ!!」
「・・・」
コンビニに入り一息つき、とりあえず友人が夜の情報誌を手に取ると、唐突に声が聞こえた。おれ達を囲んでいたお兄さん方が、コンビニの外でお待ちなさっている・・・ってか、外と言うよりは入り口で自動ドアを開けたままの状態でお待ちなさっている・・・
おれは、観念した。今日は、彼等のお世話にならねばなるまい・・・どんな店に行くかを決めて、おれは彼等の前へと戻っていった。客引きの数と執拗さ、そして付いて来る距離・・・全てにおいて、那覇は松山の歓楽街が日本一だった。歌舞伎町など、可愛いものだ・・・
その後おれ達がどんなお店に行ったのか、お子様も楽しく閲覧するこのブログでは書かないのは、言うまでも無い。
そして、もう松山に寄り付かなくなったのは、これまた言うまでも無い。
【続く】
Reo.
① 劇場・遊戯場・飲食店などが集まるにぎやかな区画。盛り場。
② 男にとってはもっぱら大人の遊びを探す場所。
「…松山、か…」
ゴールデンウィーク中の沖縄は那覇、あいにくの梅雨入りにより、イメージしていたビーチでのナンパと言うプランの軌道修正に迫られたおれと友人は、一枚の紙片を見つめていた。首里城で出会ったナナちゃん17歳に貰ったそのメモは、那覇一の歓楽街を教えるものだった。
「・・・ナナちゃんの電話番号を書いてくれれば良いのに・・・」
そんな事を思いながらも、好奇心に駆られたおれ達はその地名だけを頼りに、その歓楽街を目指した。
日本の三大歓楽街と言われる東京・歌舞伎町、札幌・すすきの、そして福岡・中州・・・全てを制している(注:ただ行った事あるだけ)おれは、特に緊張もしなかったし、大きな期待もしていなかった。まぁ地方の歓楽街・・・過去の経験則で言えば、まぁせいぜい広島・流川くらいかな・・・程度に想像していた。大間違いだった・・・
「・・・あそこを曲がれば、松山のハズだ」
隣を歩く友人にそう呟き、角を曲がった瞬間、おれは想像もしていなかった光景を見た・・・それまで通行者などほとんどいなかった那覇の通りなのに、そこを曲がるとちょっと目を合わせるのは避けたいような面々が、何十人と街を闊歩していた。
「お!何探してるの?」
「何系が好み?」
「1セット5千円だよ!」
「うちは良い子揃ってるよ!」
「ノーパンでおさわりあり!」
:
一様に黒いスラックスに、ダーク系の派手なシャツを着た、ちょっと厳ついお兄さん達が5~6人、おれ達を囲んでくる。
「・・・いや、もう決まってるから・・・」
最初は断っていたおれ達も、際限無く囲んで話かけて来る面々に完全にのまれていった・・・
「何、何を探しているの?」
「・・・い、いやぁ・・・あのぉ・・・」
「じゃあさぁ、コンビニあるから、そこで相談してきなよ」
「・・・は・・・?」
「ここじゃぁおれ達もこうやって勧誘しないといけないけどさ、コンビニの中なら出来ないから」
「・・・はぁ・・・」
コンビニうんぬんの前に、客引き禁止条例は沖縄ではどうなっているんだ・・・?と言う疑問は囲んでくる怖いお兄さん達の手前もあり飲み込み、おれ達はしぶしぶと案内されたコンビニに入った。
「・・・凄いな、沖縄・・・」
「とりあえず、この情報誌とかで見てみましょうよ」
「その一番後ろ、うちの店ですよ!!」
「・・・」
コンビニに入り一息つき、とりあえず友人が夜の情報誌を手に取ると、唐突に声が聞こえた。おれ達を囲んでいたお兄さん方が、コンビニの外でお待ちなさっている・・・ってか、外と言うよりは入り口で自動ドアを開けたままの状態でお待ちなさっている・・・
おれは、観念した。今日は、彼等のお世話にならねばなるまい・・・どんな店に行くかを決めて、おれは彼等の前へと戻っていった。客引きの数と執拗さ、そして付いて来る距離・・・全てにおいて、那覇は松山の歓楽街が日本一だった。歌舞伎町など、可愛いものだ・・・
その後おれ達がどんなお店に行ったのか、お子様も楽しく閲覧するこのブログでは書かないのは、言うまでも無い。
そして、もう松山に寄り付かなくなったのは、これまた言うまでも無い。
【続く】
Reo.