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Reoっちの駄文(ふつーの日常をハードボイルドに)

金融、サッカー、ボクシング、映画・・・そしてその他でふつーの日常を、楽しく読めるようにハードボイルドな読み物風に。

『トロン』

2014-01-22 15:18:14 | 映画(つまらない…)
『トロン』(Tron)
1982年 アメリカ 主演:ジェフ・ブリッジス


多くのゲームやソフトウェアを開発するエンコム社が“MCP”という知識を持つプログラムに牛耳られようとしている時期、数ヶ月前にエンコム社を辞めていたフリンは、自身の書いたプログラムが現社長のデリンジャーに盗まれた証拠を手に入れようと、社内のネットワークへの侵入を繰り返していた。しかしその侵入はことごとくMCPに検地され、セキュリティーが強化されると同時に、社員含む全てのアクセス権が制限されてしまう。おかげでほぼ完成していた“トロン”とうい不正監視システムの開発に支障をきたしたアランは、彼女のローラと共に前の同僚であるフリンに話を聞きに行くが、そこでデリンジャーの不正を聞き、フリンに協力する事にする。3人は、社内ネットワークに侵入するために、夜中にエンコム社の研究所に潜入する。しかし、“MCP”の抵抗にあったフリンは、開発中のデジタル化装置によって、自身本体はネットワークの中に入ってしまい・・・果たしてフリンは、デリンジャーの不正の証拠を掴む事が出来るのか?そして、“MCP”すらも監視する“トロン”の効果は発揮されるのか・・・?


この映画の続編である『トロン: レガシー』にちょっと興味を持ち、じゃあその前に古いけど前作であるこの『トロン』を観よう・・・と思って観たわけだが・・・まぁ驚きのストーリーだったな、これが。ネットワーク上のサイバー戦争的なもと思いきや、実際に主人公がデジタル化されて、社内ネットワークの中に入ってしまうとは・・・それもその中ではなぜか「プログラム」は擬人化されて、なんか色々とやっているとは・・・これは映画公開されてから30年経った今でも、かなり突飛な展開だぞ・・・まぁパソコンやネットワークの知識がそれほど一般化されていなかった当時は、多くの人にとにとってはデジタルの世界などこんなイメージだったかもしれないが・・・


まぁネットワーク内の世界を擬人化するのは良い。しかし、その中で繰り広げられる、バイクでのレース(?)、追ってくる戦車やゲート(?)、フリスビー対決と、意味不明な数々は何なのか・・・完全に視聴者を置いてっている気がするが、おれだけか・・・?もう何でもありの、異次元の世界のストーリー、呆然と口を開けて観ている事になる。それも、30年前と言う事もあり、あまりに未熟な特撮映像で・・・なかなか厳しかったぞ。


今の視点で観ると、かなり幼稚に見える近未来の設定や描写。そして何でもありの、って言うか意味不明の出来事の数々。他に例のない、独特な映画となっている。完全に理系のおれには、全く合わない作品・・・お勧めは出来ないな。しかし、『トロン: レガシー』がこの映画の続編って事を考えると・・・その出来に期待したら良いのか、心配したら良いのか・・・


[10段階評価]
お薦め度:
★☆☆☆☆☆☆☆☆☆

英語の勉強にお薦め度:
★★★★★☆☆☆☆☆

バイクのレースのルールが全然分からん度:
★★★★★★★★★★

舞台は理系だけど、要はファンタジーなんだろ度:
★★★★★★★★★★


Reo.

『風立ちぬ』

2013-07-22 14:15:38 | 映画(つまらない…)
『風立ちぬ』
2013年 日本 主演:庵野秀明


飛行機が大好きで飛行機関係の洋書をも読破する二郎は、目が悪い事からパイロットになれない事に、そして操縦も出来ない自分が設計者などにはなれないと、一人悩みを抱えていた。しかし夢の中で世界的な飛行機の設計者であるカプローニに、自身も飛行機の操縦など出来ないと励まされ、本格的に飛行機の設計士を目指す事にする。そして青年に成長したある日、列車での移動中に大きな地震にあい、そこで出会った菜穂子という女性を助ける事になるが、数年後に仕事の失敗から傷心の思いで休暇に訪れた軽井沢で、再びその菜穂子と出会う事になり・・・果たして二郎は、夢を叶え飛行機の設計を成功させる事が出来るのか?そして、二郎と菜穂子に待つ未来とは・・・?


久しぶりの宮崎駿監督作品、そして大きな期待を集めるジブリ作品・・・という事でメディアで大きく煽られている事もあり、ジブリ作品はこれまでほとんど観ていないながらも、一応大人向きという前評判もあり、この映画を初日から観てきた。そして・・・大きく裏切られた・・・


どこかのテレビ番組の特集では、試写会を観て宮崎駿が始めて自身の映画を観て泣いた・・・と言っていたので、先週の『真夏の方程式』で号泣する程に涙もろくなったこのおれも泣く気満々でいたのだが・・・分からない。全く感動しなかった。どこで涙を期待していたのかすら、分からなかった・・・


まず問題は、主役である二郎の声優だろう。終始余りにも棒読み過ぎて、これはワザとじゃないか?ジブリ作品の特徴の一つなのか?何かしらの思惑があるのか・・・?と混乱してしまった。ここまで棒読みだと、二郎の心境など全く伝わってこないし、感情移入も出来ない。菜穂子が重大な告白をしたシーンでも、二郎があんな抑揚の無い棒読みセリフで流されてしまうと・・・そりゃ感動も何もないだろう。これは、本当に酷すぎる。


声優もまぁ大きな問題なのだが、ストーリー自体も、結局何を一番に伝えたいのか分からない。菜穂子が孤独を感じるのは二郎が飛行機を設計する仕事に打ち込んでいるからなのだが、それが日本の為という使命感からなのか、それとも長年の夢からなのか、それとも他に理由があるのか・・・あの棒読みセリフもあり、さっぱり伝わらない。だから、二郎がただ自分の好きな仕事に精を出している、自分勝手な男としか伝わってこない。そして、好きな飛行機を、戦闘機としてしか作れないという葛藤も、全然伝わってこない。こんな映画の作り方をしたら、逆に堀越二郎氏に失礼だと思うが・・・


まとめると、子供向けではない、主人公のセリフが酷く棒読みで感情移入出来ない、特別な驚きや感動もない映画だ。これで興行収入はそこそこだとは・・・映画はストーリーや出来より、マーケティングに事前の宣伝が重要なのだな・・・と感じた作品だ(まぁそれでもリピーターやDVD売り上げで成功出来ないと思うが)。


久石譲と荒井由実の音楽だけは、良かった。


[10段階評価]
お薦め度:
★★☆☆☆☆☆☆☆☆

英語の勉強にお薦め度:
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

二郎の苦労が伝わる度:
★★★☆☆☆☆☆☆☆

期待感からの反動が酷い度:
★★★★★★★★★★★★


Reo.

『セックス・クラブ』

2012-10-29 12:11:36 | 映画(つまらない…)
『セックス・クラブ』(Choke)
2008年 アメリカ 主演:サム・ロックウェル


セックス依存症のヴィクターは、本当の愛を知らないまま多くの女性と体を重ねながらも、詐欺でお金を稼いで入院する認知症の母親の医療費を支払う献身的な一面を見せていた。そんなある日、母親のお見舞いに訪れた病院でヴィクターはペイジという医師と出会う。ペイジに魅力を感じたヴィクターは、いつものように彼女も口説こうとするも、体よく断られる日々が続く。そんな中、母親アイダの容態が悪化、先が短い事を知る。アイダは死の前にヴィクターに彼の出生の秘密を知らせようとするも、認知症の彼女はヴィクターを見ても息子だとは認識出来ない…そしてヴィクターは、母親を救う為にペイジと性交するよう迫られるが、愛がからんだ行為に体が反応しない…果たしてヴィクターは、自身の出生の秘密を知る事が出来るのか?そして、真の愛を知り依存症を克服する事が出来るのか…?


良く成功した映画『ファイト・クラブ』の原作を書いたチャック・パラニュークの小説が原作となるこの映画、『ファイト・クラブ』をあやかってのこの邦題みたいだが…ストーリーを考えるとかなり的外れな題名になっている。まずそんなクラブ活動は主人公含め誰一人やっていないし、そもそもセックス依存症患者のグループが映画で重要なテーマになっているかと言えば、主人公以外は別にそうでもない。ちなみに原題『Choke』はのどを詰まらせるという意味だが、これは主人公が母親の医療費の為にレストランでわざとのどを詰まらせ、狙ったように金持ちに助けてもらってその金持ちにその後も援助してもらうという、なんとも微妙な詐欺から来ている。しかしこれまた、ストーリーの中ではなんとも微妙な立ち位置で、別に重要でもない…


というように、この映画は全てに置いて深みがなく、それでいて現実離れした破天荒な設定が折り重なっている。18世紀のアメリカを舞台にしたテーマパーク(日本で言う日光江戸村?)で働いていたり、到底金にならないような詐欺をしていたり、はたまた妄想癖のあるような母親に色々と連れられたり…全てにおいて視聴者が感情移入出来ないような現実離れした設定が用意されていて、爆笑というより終始苦笑いするしかなかった。そもそも、セックス依存症で誰でも構わず誘ってセックスしてしまう設定なのだが、全く魅力に乏しく女性を誘っても到底成功しそうになさそうなおっさんが主人公ってところから、意味が分からない。作り込みが甘いというか、テキトーというか…


コメディというジャンルで勝負しているようだが、全く笑えない。で、観終わった後も、結論としてはスッキリしない終わり方。結局これまでの1時間半の展開はなんだったんだ…的な。日本で劇場公開されなかったのも、良く分かる。


笑いを求めずに、ストーリーの裏にある深い意味を読み取ろうとする人なら、まぁお勧め出来る…いや、誰にもお勧め出来ない映画だな。


[10段階評価]
お薦め度:
★★☆☆☆☆☆☆☆☆

英語の勉強にお薦め度:
★★★★☆☆☆☆☆☆

邦題の酷さ:
★★★★★★★★★★

結局依存症から抜ける四つのステップって何だったんだ?度:
★★★★★★★★☆☆


Reo.

『ニュームーン/トワイライト・サーガ』

2012-07-14 23:14:49 | 映画(つまらない…)
『ニュームーン/トワイライト・サーガ』(The Twilight Saga: New Moon)
2009年 アメリカ 主演:クリステン・スチュワート


吸血鬼であるエドワードとの恋を育むも、歳をとらない相手との将来に不安を覚えるベラ。誕生日を迎えその不安が頂点に達した際、ベラはついにエドワードに吸血鬼になり永遠の命を得たい事を打ち明ける。しかしそれは魂を汚すことと信じるエドワードは、その願いを拒否し、唐突にベラに別れを告げる…傷心のベラは数ヵ月後、友人のジェイコブを頼る事により心を癒していくが、そのジェイコブもある秘密を抱え、ベラと距離をとるようになる…果たしてジェイコブの将来とは?そして、エドワードとの将来は…?


吸血鬼ものがわりと好きで第一作目を観て、そしてこの作品も観たが…まぁ酷い。吸血鬼と狼男が出るのに、完全にラブストーリーのメロドラマとなっている。それも深みの無い少女漫画という感じ…二時間にも渡って十代の少女の二人の美男子の間で揺れる想いを観続けるなんて、どんだけ苦痛だったか。それも男は二人とも臭いセリフばかり言ってるし、片方は意味不明にほぼ裸だし、本当に辟易した。


しかしまぁ、女性が観たら楽しめるのかな…?すらっとしたクールな男と、筋肉の凄いワイルド系を用意し、甘いセリフばかり言って主人公にぞっこん、そして最後は『わたしの為に争わないで!』って…他の登場人物も美男美女ばかりだし、もう吸血鬼と狼男の映画というより、少女漫画の登場人物がたまたま吸血鬼と狼男だったという感じだな。そんな甘いストーリーを観たい女性ならば…楽しめるのかな。


第一作はまだアクションや戦闘シーンがあって、つまらないながらも多少は楽しめる箇所もあったが…今回は本当に苦痛だ。まぁ第三作目で戦闘シーンが豪快に展開されるのかもしれないが、それを観るかどうか迷うところだ…


ちなみに、第一作目観てないと、完全にストーリーに置いていかれる事は、注意していて欲しい。最初の三十分で主人公のカップルが唐突に別れ、失恋なのに悪夢でうなされ始め、なんか知らんが最初から仲良かった別のイケメンが現れる…的な。意味不明になる。


オーソドックスな、期待通りの展開をみせるラブストーリーの好きな女性にオススメな映画かな。いや、正直言うと誰にもオススメはしないが…


[10段階評価]
お薦め度:
★★☆☆☆☆☆☆☆☆

英語の勉強にお薦め度:
★★★★★★★☆☆☆

おまえは裸族か!度:
★★★★★★★★★★

なんでこんなストーリーの小説がベストセラーなんだよ度:
★★★★★★★★★★★★


Reo.

『初恋のきた道』

2012-03-13 22:01:47 | 映画(つまらない…)
『初恋のきた道』(我的父親母親)
2000年 中国 主演:チャン・ツィイー


街から遠く離れた、中国の田舎の村に両親を残してきたユーシェンは、父親が亡くなった事を知らされ急遽実家のある村へと戻る。村に帰ると、早速村長から話を聞いたユーシェンは、母親が街の病院に安置されている父親の遺体を、車で運ぶのではなく昔からの慣わしにのっとり担いで村まで持ち帰りたいと言っている事を知る。街からの距離、そして村に若い衆がいないのを理由に、どうにか遺体を車で運ぶよう母親を説得して欲しいと頼まれたユーシェンは、しかし母親と時間を過ごすうちに、両親の古き恋、そして母親の気持ちを理解し…


この映画、中国のド田舎を舞台にした、シンプルでいながらもとても綺麗な映画で、泣ける映画として紹介されて観た。しかし、実際に観てみると…まぁ確かに美しい映画だ。現在をモノクロ、過去を逆にカラーにして、美しい過去をより鮮やかに描いているところなんか、さすがだと思う。そして、ヒロインの健気な少女を演じるチャン・ツィイーも、まぁ美しく撮れている。しかし、だ…ストーリーがあまりにもシンプルすぎる。


簡単に言ってしまうと、街から村に来たちょっと垢抜けた先生と、その先生に一目惚れした純粋な少女の初恋の物語。んで、1時間半の中で展開されるのは、ニタニタくねくねしてる少女の、ストーカー的なのろけ話。いや、純粋無垢なのは分かる。悪くは無い…いや、むしろ微笑ましい。しかし、二人のやり取りもほぼ無く、基本ただ先生を待っているだけの展開で、よく1時間半も費やせたな…


それに、舞台があまりにも今の日本から離れすぎてる為、とても感情移入と言うか、理解出来ないと言うか。いや、壊れた器を大事にするとかに気持ちは分かる。しかし、そんくらいで泣けるほど、今の視聴者は純粋無垢では無いだろう。


しかし、あの角刈りのどこが良いのか!?とか、小娘はどんだけ暇なんだ!?とか、色々とツッコミたいところはあるのに、この時代と場所の風習の知識をさっぱり持たないだけに、「まぁ…そんなところなのだろう…」と受け入れられさせられるのは、きたないな。それだけ、あまりにも舞台が離れすぎ。それでいてストーリーがほぼ皆無となれば…


美しい映画ではある。微笑ましい映画ではある。しかし、面白かったか?楽しめたか?と聞かれれば…お勧めしかねる。


[10段階評価]
お薦め度:
★★★☆☆☆☆☆☆☆

英語の勉強にお薦め度:
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

なんか走り方おかしくないか?度:
★★★★★★★★☆☆

この村のド田舎度:
★★★★★★★★★★★★★★★★★★


Reo.