Reoっちの駄文(ふつーの日常をハードボイルドに)

金融、サッカー、ボクシング、映画・・・そしてその他でふつーの日常を、楽しく読めるようにハードボイルドな読み物風に。

『ダイ・ハード4.0』

2008-08-30 22:12:10 | 映画(オススメ!)
ダイ・ハード4.0』(Die Hard 4.0 / Live Free or Die Hard)
2007年 アメリカ 主演:ブルース・ウィリス


WOWOWで久々に観た大作だが…いやぁ本当にダイ・ハードって凄いな。映画が作られるようになって数十年、もうアクション映画のバリエーションなんて大体出尽くしている。それでも、なおアクションだけで多くの人の目を釘付けにするなど…凄い事だ。


ストーリーは、アメリカ政府にサイバーアタックを仕掛けるテロ集団が現れ、そのテロ集団に個人的に命を狙われた青年を助けた我らがヒーロー、ジョン・マクレーンも場違いな戦いに巻き込まれていく。


だが、みんな分かっているように、この映画はストーリーなど関係ない。ただただ、ジョン・マクレーン刑事の活躍を楽しむ為の映画だ。そして、そんな期待を裏切らない、ブルースと製作陣に、感謝したい。


ストーリーが薄くてもアクションを楽しめる、シリアスじゃなくても良い、そんな人にお薦めの映画だ。アクション映画好きは、絶対観るべきだ。


[10段階評価]
お薦め度:
★★★★★★★★☆☆

英語の勉強にお薦め度:
★★★★★★★☆☆☆

ブルース・ウィリスのハードボイル度:
★★★★★★★★☆☆

ブルースの尋常じゃない強さ度:
★★★★★★★★★★★★


Reo.

『サブライム -白衣に潜む狂気-』

2008-08-29 23:41:30 | 映画(つまらない…)
『サブライム -白衣に潜む狂気-』(SUBLIME)
2007年 アメリカ 主演:トーマス・キャヴァナー


良く考えれば、病院っていのうは恐い。いや、シリアスな病気を治すなら病院に行くしかないのだが、行ったら行ったで自分の体全てを預けてしまう事になる。それはつまり、自分の人生を預けているのと同じわけで…医療ミスや悪徳病院によって、人生が大きく変わってしまう可能性もある。


じゃあ病院に行かない!とは言えるはずも無く、そんな病院の信用度は各国の政府政策によってコントロール、もしくは評判によって自分で選ぶしかないのだが、まぁ先進国であり資本主義であり情報社会な日本に生まれて、本当に良かったと言っておこう。


そんな医療ミスで人生が変わる、想像もしたくない恐怖を描いたのが、この映画だ。一応、ホラー映画。とは言え、幽霊とかは出ないで、精神面での恐怖を引き出そうとしている。相当想像力が豊かでないと、眠気に勝てなくなるが…


[10段階評価]
お薦め度:
★★☆☆☆☆☆☆☆☆

英語の勉強にお薦め度:
★★★★★★☆☆☆☆

今までの出来事が走馬灯のように…度:
★★★★★★★★☆☆

看護婦さんセクシー!良い!!度:
★★★★★★★★★★


Reo.

ゴキとの戦い、を読み物風に

2008-08-27 18:26:45 | その他
ブルーなスクリーンに、白い文字が浮かんでいる・・・


朝、会社に着きジョージアで一息つきながらPCの電源を入れると、愛するノートブックが昇天してしまった。立ち上がりもしない。何度電源を入れなおしても、セーフモードで起動しても、同じだ。1日でこう何度もブルースクリーンを眺める事になるのは、本当に久しぶりだ。


そして・・・PC内の、全てのゲーム、写真、投資メモが失われてしまった・・・厄日、だ。


「・・・PCが無い。・・・帰る。」


闇が完全に深まる前に、おれは家への道を歩き始めた。こんな厄日は、まだ悪い出来事が起きそうだ・・・そんな不吉な予感を感じながら。


『ガサゴソ、ゴソゴソガサ』
「・・・!!」


家に着き、台所でコーラゼロを飲みながら鼻をほじっていると、おれは背中越しに気配を感じた。・・・おれ以外、誰もいないはずだが。


「おれの後ろに立つなっ!!!!!」


誰も、いない・・・だが、ふと下を見ると、そこには黒い点が・・・


「・・・き、貴様は!!・・・ついに、今年も現れたかっ!」


黒光りのする、やけに触覚の長い虫が、おれと目を合わせないように、そこに佇んでいた。そう、ゴキブリだ。・・・ここでは、ゴキと呼ぼう。


寒さに弱いゴキは、冬の間は全く見ることはなかった。だが、今年も夏になると、台所を中心に散見するようにはなっていた。そして・・・おれはゴキが大嫌いだった。


過去、対ゴキ専用兵器として、いくつかのアイテムを購入していた。まずは、『ゴキブリほいほい』。昔に比べると、やけにほいほいがセレブなお家になっていたが、そのリモデリングの機会も無く、一つで一匹ずつしか捕れた事は無い。どうやらゴキも優秀で、そんな罠には引っかからなくなるようだ。


もう一つ用意していたのが、『コルトパイソン357マグナム』。エアガンだ。マグナムだけに、ピンポイントで当てたら瞬殺&解体と思ったが、実際に試すと何発当てても死ななかった。どうやら、ゴキのボディは硬い装甲で出来ているようだ。


・・・目の前で、ゴキが静止している。隙を見て逃げ出そうとしているのだろう。ここで目を離すと、北京五輪金メダル並みの走力で、すぐに探索不能な場所へ逃げ込んでしまうだろう。『ゴキブリほいほい』も『コルトパイソン』も、用意している暇は無い・・・


「・・・貴様を、逃がすわけにはいかない。・・・あれを、使うか・・・」


日頃から研究熱心なおれは、対ゴキで最強の威力を発揮する、それでいて店で購入する必要の無い、人体に害の無い最終兵器の存在を知っていた。殺虫スプレーなんかより確実に瞬殺出来る、最強兵器を・・・それは、熱湯だ。


説明しよう。ゴキちゃんは、気温50度以上の中を生存する事は出来ない。つまり、50度以上の熱湯を振り掛ければ、抵抗も出来ずに即死させる事が出来るわけだ。ゴキちゃんに、熱湯コマーシャルは出来ないのだ。


「・・・ふっ、不運だったな。・・・ここは台所だ、熱湯もあるし、かけるのに躊躇もしない。」


黒い強敵(ライバル)に笑みを投げかけ、おれはそろそろと電子ポットまで移動した。ポットから熱湯を抽出すると、未だ隙を見出せずに留まっているゴキに向かって、上から大量放出してやった。


『パタパタパタパタ、パタ・・・』


勝手に裏返って暴れると、静かになった。今回は、おれの勝利だ。


『ガサゴサガサ、ゴソ』
「ブホッ!!」


安心したおれの後ろから、また嫌な気配を感じた。強敵(ライバル)を倒してエンディングかと思ったら、また出てきたか。これでは、ありきたりのホラー映画ではないか。


ビビって驚きの余り残った熱湯がかかってしまった右手をかばいながら、おれは音の方へと、ゆっくりと、歩を進めた。


少しの音も見逃さないよう、聞き耳を立てて進む。左右の影を見渡しながら、おれはまだ見ぬ強敵(ライバル)の大きさを想像した。デカ過ぎたら、夢に出そうだ・・・


嫌な汗が、額を伝う。背中には、汗でシャツがぴっちりと張り付いている。緊張が極限に達し、景色が歪んできた時に、おれはその存在を確認した。羽が小さく退化し、腹が見えているゴキ・・・卵を孕んだ大ボスか・・・!?


そこで、おれは気づいた。誤って手に溢してしまったので、もう熱湯が手元に無い事を・・・。オプションは、2つ。このまま素手で戦うか。それとも、逃げられる事を覚悟で、熱湯を取りに戻るか・・・


おれは、自身のチキンさ加減から、いや万全を喫する為に、熱湯を取りに戻るオプションNo.2を選択した。ゴキ相手に接近戦・・・間違っても選択したくはない・・・


熱湯を補充して戻ると、そこにはまだ大ボスの姿があった。本来ならここで、お互い睨み合いながら、大ボスが戯言を駄弁りクライマックスというところだが・・・速攻で熱湯を頭からぶっ掛けてやった。


大ボスは、威厳を保ったまま、パタパタもせずに、天に昇っていった。戦いは、終わった・・・


「・・・良い戦いだった。・・・また会おう、強敵(友)よ!」


本当に再会しないよう祈りながら、ゴキ達をトイレに流して、おれの厄日は終わった。一日で二匹に会うとは、今日は間違い無く厄日だ。


その前に、もうちょっと家を綺麗に保たなくては・・・


【続く】


Reo.

『身代金』

2008-08-25 23:03:07 | 映画(ふつう。)
身代金』(Ransom)
1996年 アメリカ 主演:メル・ギブソン


もう10年以上も前の映画になる。実は、この映画は、おれはアメリカで観ていた。観ていたのは憶えていたが…内容は忘れていた。観ればすぐ内容を思い出すかな、とも思っていた。しかし…正直、最後まで全く内容を思い出せなかった…おれの記憶力、ヤバイかもしれない。だからこそ、こうやって記録を録っておくのは、おれ自身の為でもある。


さて、この映画、題名の如く身代金目的の子供の誘拐事件が題材になっている。しかし、誘拐事件など、昔から小説や映画のネタとして、ありきたりすぎる。目新しさも、無い。じゃあ、なぜこの映画が、それなりのエンターテイメント性のある映画になったかと言うと…お父さんのとった行動が、超奇抜だからだ。とても勇気のある、普通では考え付かない、驚愕の選択だ。


フィクションとは言え、本当に親って強いな。子供の為に、強くなれる。ただ、同じ親で、育児を放棄して自分の幸せだけを望む自分勝手な親もいるんだけどな…


[10段階評価]
お薦め度:
★★★★★★☆☆☆☆

英語の勉強にお薦め度:
★★★★★★★★☆☆

メル、精神面強すぎ度:
★★★★★★★★★★

過去、日本での誘拐事件の成功度:
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆


Reo.

男の料理、を読み物風に

2008-08-25 17:51:35 | その他
「・・・くっ!!・・・な、夏が・・・終わってしまう・・・!!」


前日から始まった雨が、みなのせっかくの週末の予定を潰すのも厭わず、今日も振り続けている。


「・・・また、海に行けない・・・」


先週末も、雨だった。梅雨明けの7月中旬から、『夏』の間の週末は、約6回。この週末で、2回が雨で潰れた。また、1回は曇り空で全く日焼け出来なかった。『神』は、もしいるとしたら、おれに喧嘩を売っているのか・・・?


『ぐるる~っ♪』


雨で何も出来ず、家でボーっとしているだけだったにも関わらず、怒りが余分なカロリーを消費してしまったのか、腹が減ってきた。何も建設的な事をせずとも、毎日決まって腹が減って大事な金や食料を消費しなければいけないとは・・・人間するのも、大変だな。


海に行けないという小さな悩みや、『神』への挑戦をさっさと忘れ、おれは何を食べるかと心配を始めた。いつもは外食だが、今日は雨で外に出る気もない。仕方無い、おれは、自分で食事を作る事にした。


今日のメニューは、ラーメンだ。


この日の為に、おれは2食入り生麺のラーメンパックと、焼き豚、コーンの缶詰、メンマを購入していた。各食材の消費期限を確認すると、おれは腕まくりをし、さっそく料理に取り掛かった。そう、「男の料理」というやつを。


まず、ゆで卵(ハードボイルド・エッグ)だ。鍋に水を入れて、卵を放り込むと、火を点けて放置プレーした。


次に、スープだ。鍋に水を入れて、付属の液体スープを垂れ流し、切った焼き豚と、メンマをぶち込んで、火を通した。ついでに、出来上がったゆで卵(ハードボイルド・エッグ)も、茹であがった後に水につけて皮を剥きやすいようにし、皮を剥いて、ぶち込んだ。ちょっとした煮卵になる。


最後に、麺だ。生麺だけに、約2分茹でるだけで出来る。すぐに、茹であがった。


麺を湯切りしドンブリに入れ、スープと(3分くらい)煮込んだ焼き豚とメンマとゆで卵(ハードボイルド・エッグ)を盛り付け、コーンも乗せ、最後にスープをかけて終了だ。


「・・・ふっ、さすがおれだ。・・・素晴らしい出来だ。」


おれは、久々に作った料理の出来に感動していた。やはり、おれはやれば出来る子、みたいだ。この、どこにでもあるような味を再現出来るとは・・・


「・・・!?・・・待てよ・・・このラーメン、付属のスープの味そのままじゃないか・・・!!」


一生懸命、気付かないように目を背けていたが、おれは遂に知ってしまった。おれが作った料理、オリジナルの味付けも、特別な作り方も、調味料の調整も・・・何もない。ただ、あるものそのままガッチンコしただけだ。これを、本当に「料理した」と言えるのか。これで、「趣味は料理です」、と言えるのか。いや、ハードボイルドなおれは、そんな事は口が滑っても言えないが。


「・・・ま、まぁ、男の料理など、たいがいそんなもんだ。」


自分に甘いおれは、そう納得しつつ、付属の2食目に取り掛かった。こちらも、オリジナリティ・ゼロで食する予定だ。


【続く】


Reo.