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Reoっちの駄文(ふつーの日常をハードボイルドに)

金融、サッカー、ボクシング、映画・・・そしてその他でふつーの日常を、楽しく読めるようにハードボイルドな読み物風に。

『バトルシップ』

2013-05-08 14:11:11 | 映画(ふつう。)
『バトルシップ』(Battleship)
2012年 アメリカ 主演:テイラー・キッチュ


広い宇宙で地球に良く似た環境の惑星が見つかり、異星人とのコンタクトを期待してその惑星に向けて信号を送り始めてから数年後のハワイ、これまで破天荒な生活を続けていたアレックスは、先に海軍に入隊していた兄の薦めもあり、恋人の父親が提督を勤める海軍に入隊していた。そしてアメリカ海軍と同盟各国の艦隊が参加する式典、合同演習の最中、ハワイ近くの海に宇宙から飛来した物体が落ちる。演習の途中ではあるが調査の必要を感じた提督は、アレックスが乗る駆逐艦ジョン・ポール・ジョーンズ、アレックスの兄ストーンに率いられる駆逐艦サンプソン、そして日本から参加している護衛艦みょうこうの3隻を現場に向かわせる。そこでアレックスが見つけたのは、レーダーに映らない巨大な建造物だった。調査中に動き出し、戦艦の形になってアレックス達の前に対峙した3隻。更に、もう一つの建造物が突然正体不明のバリアによって他の艦隊との連絡がとれずに孤立したアレックス達…駆逐艦サンプソンを率いるストーンは、危険を感じ砲撃に出るが…


『バトルシップ』と言う題名の通り、戦艦が主力となり宇宙からの侵略者と戦う映画。ド派手な戦闘を期待したのだが…蓋を開けてみれば地球側の主力は駆逐艦3隻のみ。そのうち2隻は早々に戦線離脱と言う…まぁ派手は派手だけど、アメリカ海軍とその同盟国海軍のプライドを賭けた、太平洋を舞台にした大海戦という期待とは大きく違った…


更に、なぜか宇宙人側も海に浮かぶ戦艦(ジャンプするけど)、そして本拠地と連絡取るには地球の通信施設が必要になっちゃうなど、凄いんだか弱いんだか分からないようなツメが甘い面々。色々と複線やサイドストーリー的なものを放り込んで2時間にしてるので、メインの海戦はそんなに激しさや緊張感のあるものじゃないし、全体的にB級映画ちっくになってしまっている。派手さはハリウッド的で、ストーリーはB級、みたいな。


と言う事で、ストーリー的にも、海戦的にも、ちょっと中途半端かな。浅野忠信が準主役的な位置付けで参戦しているが、残念な映画ではある。まぁ時間があれば…


[10段階評価]
お薦め度:
★★★★☆☆☆☆☆☆

英語の勉強にお薦め度:
★★★★★☆☆☆☆☆

宇宙の艦船、後からやけに硬さ弱くなってないか!?度:
★★★★★★★★★★

サッカー(その他色々な)場面の意味の無さ:
★★★★★★★★★★


Reo.

『アウトロー』

2013-04-26 18:04:16 | 映画(ふつう。)
『アウトロー』(Jack Reacher)
2012年 アメリカ 主演:トム・クルーズ


アメリカはピッツバーグの川沿いで、4人もの人が次々と無差別に狙撃され、命を失った。捜査に乗り出した警察は、早速狙撃現場となった駐車場、薬莢、そして駐車料金に使ったコインを見つけ、元アメリカ陸軍のスナイパーだったジェームズ・バーに行き着く。バーの部屋を襲撃した警察は、そこで更にライフルや車、銃弾を見つけ事件は解決したかに思われた。しかしバーは自白を拒否、ジャック・リーチャーを呼べとだけ残し、護送中に他の囚人に襲われ意識不明に陥ってしまう。ジャック・リーチャーと言う人物はメダルを幾つも授与された、軍の憲兵隊捜査官だった事を知った捜査担当者と検事の下に、そのジャック・リーチャー本人が現れる。バーと知り合いだったリーチャーは昏睡状態の彼との面会を許され、そしてその後に出会った彼の弁護士に事件の調査を依頼されるが…果たして無差別狙撃事件の真相とは?そして、リーチャーは真相に辿り着ける事が出来るのか…?


この映画は、いきなり一人の男が無差別殺人をするところから始まる。無差別という事で、例え余り血を見ない狙撃という手法とは言え、かなり衝撃的なシーンだが、そのすぐ後に犯人は逮捕される。その逮捕された犯人が、その直前に見ていた犯人と違う人物ってのを早速知り、頭の中は???となる。そう、この映画はミステリーで、確かにアクション面も力を入れているのが感じられるが、この初っ端からぶち込まれた謎の深さで、この映画の面白みは決まってくる。


で、その謎、ストーリーの深みだが…これがなかなか良かった。まぁ映画の途中で自身で真相に辿り着くのはまず不可能なのだが、例えば最初に誰もが疑問に思うであろう駐車料金の支払い、あとは無差別殺人の意味など、色々な複線が良いように絡み合っている。そしてそれを見事に解いていくトム・クルーズ演じるリーチャーのクールさも、なかなか良い感じだ。


まぁアクションを期待してみれば期待外れだし、黒幕の退場の仕方のアッケ無さもどんなかなとも思ったけど、総合的に考えれば、なかなか楽しめる映画ではあると思う。特別凄い映画ではないが、ストーリーが気になったら、そしてリーチャーの凄さが気になったら、観るのも良いかな。


[10段階評価]
お薦め度:
★★★★★★☆☆☆☆

英語の勉強にお薦め度:
★★★★★★☆☆☆☆

軍の捜査官はこんなに凄いのか!?度:
★★★★★★★★★★

アメリカ人は警察から逃げてる人を匿うのか!?度:
★★★★★★★★★★★★


Reo.

『ダイ・ハード/ラスト・デイ』

2013-02-26 16:15:44 | 映画(ふつう。)
『ダイ・ハード/ラスト・デイ』(A Good Day to Die Hard)
2013年 アメリカ 主演:ブルース・ウィリス


ロシアの政治家チャガーリンは、今は自らの力によって囚われの身となっているかつての同僚ユーリから、どうにか必要な情報を手に入れようとしていた。しかしユーリの裁判が迫る中、彼は決して口を割ろうとはしない…そんな中、ニューヨーク市警の刑事ジョン・マクレーンの息子であるジャックは、ロシアのナイトクラブで発砲事件を起こし警察に捕まるものの、ユーリにとって不利な情報を裁判で証言する事を条件に、有利な判決を勝ち取ろうとしていた。ユーリ、そしてジャックがそれぞれ裁判所へと運ばれる中、アメリカから休暇をとってロシアまで来たジョン・マクレーンが、親不孝者の息子を一目見ようと裁判所へ入ろうとしていた。そこへ唐突に起きた爆発…ユーリを連れて逃げようとしていたジャックはジョンと鉢合わせになり、そこへ謎の集団が銃を乱射しながら追ってくる…果たしてジョンとジャックの親子は、無事に窮地を脱する事が出来るのか?そして、二人に迫る危機の正体とは…?


『ダイ・ハード』シリーズと言えば、ストーリーの薄さと反比例するような怒涛の派手なアクション。そんなハリウッド的アクションの代表作も遂に5作目だが、今回もド派手さで努力の後を見せてくれる。序盤から一般車両を何十台も破壊するカーチェイスは圧巻だし、基本不死身な主人公が今回は二人に増え、メチャクチャな銃撃戦も期待通り見せてくれる。戦闘機と戦った前作と比べると、敵の強さは陰った気がしないでもないが、約100分という上映時間を飽きさせないスピーディーなアクションは、今回も健在。主人公のブルース・ウィリスの魅力は相変わらずで、今回はその若かりし頃とも言える息子もなかなか良い味出してるので、いつもとは違う見所も提供してくれている。


ただ…やはりストーリーは薄い。舞台がロシアである必要性が感じないし(まぁチェルノブイリがあるけど)、そんなロシアを舞台にしている事も含め設定が使い古された感が出てるほど古臭い。一番最初の『ダイ・ハード』はドキドキ感や恐怖もあったけど、今回は全く何も感じず、ただ派手なアクションを観るだけ…まぁこの映画はここ数作品そんな感じだから、想定通りと言えば想定通りだが。


更に今回は主人公は父子と二人になった事もあり、ジョン・マクレーンの魅力と言うか活躍が半減してしまった感がある。これまでのメチャクチャ無敵というよりは、息子との比較もありただ破天荒な部分だけが目に付く。タンクトップで裸足で戦ってた頃を知っている身とすれば、ちょっと残念かな。


まぁでも、誰も『ダイ・ハード』にストーリーなんか期待してないし、ただアクションを期待して観るのであれば、期待通りの作品ではある。今回『ダイ・ハード』を初めて観る人には、拍子抜けかもしれないけど…まぁ『ダイ・ハード』ファンのおれとしては、嫌いではない。



[10段階評価]
お薦め度:
★★★★★★☆☆☆☆

英語の勉強にお薦め度:
★★★★★☆☆☆☆☆

次回作もある度:
★★★★★★★★★☆

あんだけ外国で暴れて、事後処理はどうなるの?度:
★★★★★★★★★★★★


Reo.

『マーリー 世界一おバカな犬が教えてくれたこと』

2013-02-18 17:13:12 | 映画(ふつう。)
『マーリー 世界一おバカな犬が教えてくれたこと』(Marley & Me)
2008年 アメリカ 主演:オーウェン・ウィルソン、ジェニファー・アニストン


ジャーナリストとしてそれぞれ活躍するジョンとジェニーは、貧しいながらも二人で支えあい、フロリダに移住してきた。お互いに新聞社に職を得て、結婚もした二人だが、全てがジェニーのプラン通りでコントロールされている事に不安を持ったジョンは、友人で同僚のセバスチャンの薦めもあり、犬を飼う事を思いつく。ジェニーが付きっ切りで面倒を見てくれれば…との思いで飼った犬だが、そのマーリーと名付けられたラブラドール・レトリバーは思いのほかコントロールし辛く、躾にも四苦八苦。その間にジェニーが妊娠し、家族は大忙し。そんな中、記者としてではなくコラムニストとしてのキャリアを積み始めることになったジョンは、自分の思い描いていた人生を歩むセバスチャンを横目に、自身の人生に疑問を感じ始めるが…


動物好きなおれとしては、この映画はかなり期待していた。映画の題名で、ある程度ストーリーは予想出来るからな…とりあえず頭の悪い犬に主人公が人生を振り回される映画だろう…と。で、犬がメッチャ可愛い系の、犬ありきのストーリーだろう、と。


で、実際の映画となると、まぁストーリーはほぼその通り。でも犬だけの映画と言うより、主人公と奥さんと3人の子供、そしてアホな犬が登場し、そんな人生と自身の夢とのギャップに悩む主人公…的な、もっとシリアスな部分もある。そういう意味では、オーウェン・ウィルソンとジェニファー・アニストンの素晴らしい演技も含めて、ドラマ的になかなか良い感じだった。逆に言えば犬の可愛さは、デカい事もあり、そんなに強調されていない。まぁ確かに大変な犬だが…それにしても凄い演技だな、この犬…


ストーリーは、犬マーリーの生まれてから死ぬまで。そんなマーリーに人生に影響を受ける家族の話。まぁそこそこ想像出来るようなストーリーだし、特別感動するような内容でもないが…まぁ総合的に悪くないし、期待を裏切ってはいない。犬好きには、良い映画かな。


[10段階評価]
お薦め度:
★★★★★☆☆☆☆☆

英語の勉強にお薦め度:
★★★★★★★★☆☆

マーリーの破天荒度:
★★★★★★★★★☆

絶対フロリダが良いだろう度:
★★★★★★★★★☆


Reo.

『モールス』

2013-02-05 14:26:29 | 映画(ふつう。)
『モールス』( Let Me In)
2010年 アメリカ 主演:コディ・スミット=マクフィー


両親の離婚から母子家庭で暮らす12歳のオーウェンは、学校でのイジメもあり、毎日孤独な日々を送っていた。そんなある日、隣の部屋に同い年の女の子が越してくる。アビーと名乗るその子は、なぜか雪の中でも靴を履いておらず、いつも一人で不思議な雰囲気を漂わせていた。同じような境遇にいる二人はお互い打ち解けあい、お互いの部屋からモールス信号でコミュニケーションを取り合うようになっていた。しかし同じ頃、この小さな街で猟奇的な殺人事件が発生し始める…アビーの正体とは?そして、二人の未来に待つものとは…?


どこまで内容の事を書いて良いのか分からないけど、12歳の少年少女を主人公にしたこの恋愛映画、かなり純情で悲しいな。12歳の汚れていない子供達だからピュアで、正直で、美しい。そしてそんな二人だから、彼らの待つ運命が、悲しい。これが大人や高校生が主人公だったら、こうはいかないだろうな。こんな美しくて悲しい恋愛ホラー映画にはならなかったはずだ。


そういう意味では、ストーリー的にもかなり完成度は高く、子供たちが主人公なので彼らの演技が非常に大事になるのだが、そんな難しいところを見事にこなしている二人の子役には、脱帽。特にアビー役のクロエ・グレース・モレッツちゃん、めっちゃ可愛いし、不思議ながらも哀愁漂わせる演技と言うか雰囲気、素晴らしい。


一応ホラー映画で残酷な描写とかはあるのだが、あくまでもメインは12歳の二人の心の繋がり。そんな彼らの未来を思うと、12歳の子供だから、悲しくなる。そんな映画だ。暗くて地味な映画だが、なかなか心に残る映画、おススメだ。


[10段階評価]
お薦め度:
★★★★★★☆☆☆☆

英語の勉強にお薦め度:
★★★★★★★☆☆☆

ナイフ小さすぎじゃね度:
★★★★★★★★★☆

一人でも後部座席を確認するようになる度:
★★★★★★★★★★


Reo.