『セックス・クラブ』(Choke)
2008年 アメリカ 主演:サム・ロックウェル
セックス依存症のヴィクターは、本当の愛を知らないまま多くの女性と体を重ねながらも、詐欺でお金を稼いで入院する認知症の母親の医療費を支払う献身的な一面を見せていた。そんなある日、母親のお見舞いに訪れた病院でヴィクターはペイジという医師と出会う。ペイジに魅力を感じたヴィクターは、いつものように彼女も口説こうとするも、体よく断られる日々が続く。そんな中、母親アイダの容態が悪化、先が短い事を知る。アイダは死の前にヴィクターに彼の出生の秘密を知らせようとするも、認知症の彼女はヴィクターを見ても息子だとは認識出来ない…そしてヴィクターは、母親を救う為にペイジと性交するよう迫られるが、愛がからんだ行為に体が反応しない…果たしてヴィクターは、自身の出生の秘密を知る事が出来るのか?そして、真の愛を知り依存症を克服する事が出来るのか…?
良く成功した映画『ファイト・クラブ』の原作を書いたチャック・パラニュークの小説が原作となるこの映画、『ファイト・クラブ』をあやかってのこの邦題みたいだが…ストーリーを考えるとかなり的外れな題名になっている。まずそんなクラブ活動は主人公含め誰一人やっていないし、そもそもセックス依存症患者のグループが映画で重要なテーマになっているかと言えば、主人公以外は別にそうでもない。ちなみに原題『Choke』はのどを詰まらせるという意味だが、これは主人公が母親の医療費の為にレストランでわざとのどを詰まらせ、狙ったように金持ちに助けてもらってその金持ちにその後も援助してもらうという、なんとも微妙な詐欺から来ている。しかしこれまた、ストーリーの中ではなんとも微妙な立ち位置で、別に重要でもない…
というように、この映画は全てに置いて深みがなく、それでいて現実離れした破天荒な設定が折り重なっている。18世紀のアメリカを舞台にしたテーマパーク(日本で言う日光江戸村?)で働いていたり、到底金にならないような詐欺をしていたり、はたまた妄想癖のあるような母親に色々と連れられたり…全てにおいて視聴者が感情移入出来ないような現実離れした設定が用意されていて、爆笑というより終始苦笑いするしかなかった。そもそも、セックス依存症で誰でも構わず誘ってセックスしてしまう設定なのだが、全く魅力に乏しく女性を誘っても到底成功しそうになさそうなおっさんが主人公ってところから、意味が分からない。作り込みが甘いというか、テキトーというか…
コメディというジャンルで勝負しているようだが、全く笑えない。で、観終わった後も、結論としてはスッキリしない終わり方。結局これまでの1時間半の展開はなんだったんだ…的な。日本で劇場公開されなかったのも、良く分かる。
笑いを求めずに、ストーリーの裏にある深い意味を読み取ろうとする人なら、まぁお勧め出来る…いや、誰にもお勧め出来ない映画だな。
[10段階評価]
お薦め度:
★★☆☆☆☆☆☆☆☆
英語の勉強にお薦め度:
★★★★☆☆☆☆☆☆
邦題の酷さ:
★★★★★★★★★★
結局依存症から抜ける四つのステップって何だったんだ?度:
★★★★★★★★☆☆
Reo.
2008年 アメリカ 主演:サム・ロックウェル
セックス依存症のヴィクターは、本当の愛を知らないまま多くの女性と体を重ねながらも、詐欺でお金を稼いで入院する認知症の母親の医療費を支払う献身的な一面を見せていた。そんなある日、母親のお見舞いに訪れた病院でヴィクターはペイジという医師と出会う。ペイジに魅力を感じたヴィクターは、いつものように彼女も口説こうとするも、体よく断られる日々が続く。そんな中、母親アイダの容態が悪化、先が短い事を知る。アイダは死の前にヴィクターに彼の出生の秘密を知らせようとするも、認知症の彼女はヴィクターを見ても息子だとは認識出来ない…そしてヴィクターは、母親を救う為にペイジと性交するよう迫られるが、愛がからんだ行為に体が反応しない…果たしてヴィクターは、自身の出生の秘密を知る事が出来るのか?そして、真の愛を知り依存症を克服する事が出来るのか…?
良く成功した映画『ファイト・クラブ』の原作を書いたチャック・パラニュークの小説が原作となるこの映画、『ファイト・クラブ』をあやかってのこの邦題みたいだが…ストーリーを考えるとかなり的外れな題名になっている。まずそんなクラブ活動は主人公含め誰一人やっていないし、そもそもセックス依存症患者のグループが映画で重要なテーマになっているかと言えば、主人公以外は別にそうでもない。ちなみに原題『Choke』はのどを詰まらせるという意味だが、これは主人公が母親の医療費の為にレストランでわざとのどを詰まらせ、狙ったように金持ちに助けてもらってその金持ちにその後も援助してもらうという、なんとも微妙な詐欺から来ている。しかしこれまた、ストーリーの中ではなんとも微妙な立ち位置で、別に重要でもない…
というように、この映画は全てに置いて深みがなく、それでいて現実離れした破天荒な設定が折り重なっている。18世紀のアメリカを舞台にしたテーマパーク(日本で言う日光江戸村?)で働いていたり、到底金にならないような詐欺をしていたり、はたまた妄想癖のあるような母親に色々と連れられたり…全てにおいて視聴者が感情移入出来ないような現実離れした設定が用意されていて、爆笑というより終始苦笑いするしかなかった。そもそも、セックス依存症で誰でも構わず誘ってセックスしてしまう設定なのだが、全く魅力に乏しく女性を誘っても到底成功しそうになさそうなおっさんが主人公ってところから、意味が分からない。作り込みが甘いというか、テキトーというか…
コメディというジャンルで勝負しているようだが、全く笑えない。で、観終わった後も、結論としてはスッキリしない終わり方。結局これまでの1時間半の展開はなんだったんだ…的な。日本で劇場公開されなかったのも、良く分かる。
笑いを求めずに、ストーリーの裏にある深い意味を読み取ろうとする人なら、まぁお勧め出来る…いや、誰にもお勧め出来ない映画だな。
[10段階評価]
お薦め度:
★★☆☆☆☆☆☆☆☆
英語の勉強にお薦め度:
★★★★☆☆☆☆☆☆
邦題の酷さ:
★★★★★★★★★★
結局依存症から抜ける四つのステップって何だったんだ?度:
★★★★★★★★☆☆
Reo.