Reoっちの駄文(ふつーの日常をハードボイルドに)

金融、サッカー、ボクシング、映画・・・そしてその他でふつーの日常を、楽しく読めるようにハードボイルドな読み物風に。

『セックス・クラブ』

2012-10-29 12:11:36 | 映画(つまらない…)
『セックス・クラブ』(Choke)
2008年 アメリカ 主演:サム・ロックウェル


セックス依存症のヴィクターは、本当の愛を知らないまま多くの女性と体を重ねながらも、詐欺でお金を稼いで入院する認知症の母親の医療費を支払う献身的な一面を見せていた。そんなある日、母親のお見舞いに訪れた病院でヴィクターはペイジという医師と出会う。ペイジに魅力を感じたヴィクターは、いつものように彼女も口説こうとするも、体よく断られる日々が続く。そんな中、母親アイダの容態が悪化、先が短い事を知る。アイダは死の前にヴィクターに彼の出生の秘密を知らせようとするも、認知症の彼女はヴィクターを見ても息子だとは認識出来ない…そしてヴィクターは、母親を救う為にペイジと性交するよう迫られるが、愛がからんだ行為に体が反応しない…果たしてヴィクターは、自身の出生の秘密を知る事が出来るのか?そして、真の愛を知り依存症を克服する事が出来るのか…?


良く成功した映画『ファイト・クラブ』の原作を書いたチャック・パラニュークの小説が原作となるこの映画、『ファイト・クラブ』をあやかってのこの邦題みたいだが…ストーリーを考えるとかなり的外れな題名になっている。まずそんなクラブ活動は主人公含め誰一人やっていないし、そもそもセックス依存症患者のグループが映画で重要なテーマになっているかと言えば、主人公以外は別にそうでもない。ちなみに原題『Choke』はのどを詰まらせるという意味だが、これは主人公が母親の医療費の為にレストランでわざとのどを詰まらせ、狙ったように金持ちに助けてもらってその金持ちにその後も援助してもらうという、なんとも微妙な詐欺から来ている。しかしこれまた、ストーリーの中ではなんとも微妙な立ち位置で、別に重要でもない…


というように、この映画は全てに置いて深みがなく、それでいて現実離れした破天荒な設定が折り重なっている。18世紀のアメリカを舞台にしたテーマパーク(日本で言う日光江戸村?)で働いていたり、到底金にならないような詐欺をしていたり、はたまた妄想癖のあるような母親に色々と連れられたり…全てにおいて視聴者が感情移入出来ないような現実離れした設定が用意されていて、爆笑というより終始苦笑いするしかなかった。そもそも、セックス依存症で誰でも構わず誘ってセックスしてしまう設定なのだが、全く魅力に乏しく女性を誘っても到底成功しそうになさそうなおっさんが主人公ってところから、意味が分からない。作り込みが甘いというか、テキトーというか…


コメディというジャンルで勝負しているようだが、全く笑えない。で、観終わった後も、結論としてはスッキリしない終わり方。結局これまでの1時間半の展開はなんだったんだ…的な。日本で劇場公開されなかったのも、良く分かる。


笑いを求めずに、ストーリーの裏にある深い意味を読み取ろうとする人なら、まぁお勧め出来る…いや、誰にもお勧め出来ない映画だな。


[10段階評価]
お薦め度:
★★☆☆☆☆☆☆☆☆

英語の勉強にお薦め度:
★★★★☆☆☆☆☆☆

邦題の酷さ:
★★★★★★★★★★

結局依存症から抜ける四つのステップって何だったんだ?度:
★★★★★★★★☆☆


Reo.

『バイオハザードV リトリビューション』

2012-10-08 20:56:07 | 映画(ふつう。)
『バイオハザードV リトリビューション』(Resident Evil: Retribution)
2012年 アメリカ 主演:ミラ・ジョヴォヴィッチ


アンブレラ社の船アルカディアから被実験者として捕らえられていた人々を救出したアリスは、アルカディアを急襲してきたアンブレラ社の戦闘員との激しい戦いの末、海に落ちてしまう。独房で目覚めたアリスは厳しい尋問に苦しむが、ある日独房のセキュリティが突然解除され、アリスは脱出を試みる。そこで出会ったエイダ・ウォンとの会話により、アリスはアンブレラ社の幹部であり宿敵であるウェスカーに必要とされ、その為にこのアンブレラ社のバイオハザード実験施設から脱出する為のチームが送り込まれている事を知る。果たしてアリスは、無事にこの実験施設から脱出することが出来るのか?そして、ウェスカーがアリスを必要とする理由とは…?


ゲームとしてのバイオハザードは一回もプレーしたことないのだが、ミラ・ジョヴォヴィッチの魅力に惹かれてここまでの映画全四作全て観てしまった…そして、今回もまた劇場で観てしまった。そんな中で感じたのは、徐々にゲームに近づいてきたなぁ…って事。まぁゲームは知らないのだが、今回のストーリーは本当にゲーム的というか、むしろストーリーは在って無いようなもの。そして登場人物が全員ゲームからの面々となれば…ゲームファンにターゲットを合わせた印象を受けてしまう。


さらに、元はゾンビ映画だったのに、最近ではゾンビの恐怖など無く、ゲームの中ボス的な怪物との戦い…今回で言えば、対人間戦が一番の見所となると…どうなのかな。まぁ、おれみたいな『ゾンビ』を求めてこの映画を観てる人がどれくらいいるのか知らないけど。


とはいえ、じゃあつまらなかったかと言えばそういうわけでもなく、アリス含めキャラクターの魅力は良く出てたし、1時間40分があっという間に感じるほど映画に入っていけた。ゲームファンは、より楽しめたんじゃないかな…もしかすると逆にゲームとのギャップがあって気に食わないとかあるのかもしれないけど。


ストーリー的には前四作の続きなので、基本これまで観てきた人向けの映画だが、一応最初にこれまでのおさらいがあるので、初めて見る人もそこそこ楽しめるかもしれない。まぁどうせストーリーは重要じゃないし…


ちなみに、間違いなくこの映画は続編があるだろう。それもおれは、きっと観に行くんだろうな。


[10段階評価]
お薦め度:
★★★★★★☆☆☆☆

英語の勉強にお薦め度:
★★★★★★☆☆☆☆

ウォンちゃん、動きにくそうな服装の意味が分からないが、可愛いなぁ度:
★★★★★★★★☆☆

前後Tの囚人服、エロいな…度:
★★★★★★★★★★


Reo.

『センチュリオン』

2012-10-02 22:18:01 | 映画(ふつう。)
『センチュリオン』(Centurion)
2010年 イギリス 主演:マイケル・ファスベンダー


ブリテン島への侵攻を進めるローマ軍は、現地ピクト民族のゲリラ戦略と、凍えるような寒さに思うような戦果を収める事が出来ないでいた。そんな中、ピクトの族長に捕らえられていながらも一人逃げ出し、ローマ第九軍団の将軍ウィリルスと合流した百人隊隊長(センチュリオン)のクイントゥスは、ピクト族掃討の為にガイドのエティンを加え再び戦場へと向かう。果たしてクイントゥスは、ウィリルス将軍と共にピクト族を掃討出来るのか?


この映画、実は日本では劇場公開されなかったらしい。しかしおれは、中世物が好きだと言う事で結構期待して観た…結論から言うと、なかなか面白かった。いや、これより酷い映画はいくらでも今まで劇場公開されてたぞ、という感じ。


で、じゃあこの映画は何に一番の重点を置いているかと言うと、それは多分アクションなのだろう。しかしそのアクション、別に凄いとか迫力があるとかは特別思わない。更に後付けでCGで血を入れているのか、流血はかなり不自然。でもかなりエグい描写が多いので、人を選んでしまう部分がある。


で、じゃあありきたりのアクション映画の如くストーリーは平凡なのかと言うとそうでもなく、なかなか見応えはある。7人で追手から逃げると言う、『七人の侍』と『明日に向かって撃て』という名作のパクリ的と言えばそうなのだが、7人それぞれにそこそこキャラクターが立っていて、追手にも魅力があり、観ていて飽きなかった。


ヨーロッパ中世物が好きな人であれば、全然いける映画だと思う。まぁ特別面白いというわけではないが、普通に楽しめた映画だ。


[10段階評価]
お薦め度:
★★★★★★☆☆☆☆

英語の勉強にお薦め度:
★★★★★☆☆☆☆☆

オオカミより早いなんて凄いな、おい度:
★★★★★★★★☆☆

最初から戦ってれば人数結構イーブンだったのでは…?度:
★★★★★★★★★★


Reo.