Reoっちの駄文(ふつーの日常をハードボイルドに)

金融、サッカー、ボクシング、映画・・・そしてその他でふつーの日常を、楽しく読めるようにハードボイルドな読み物風に。

今年も一人のクリスマス、を読み物風に

2008-12-24 19:45:49 | その他
「…ふっ、やはり今年も、一人でクリスマスか。」


12月24日の約1週間前から、おれは諦めムードに入っていた。今年も、また彼女をつくるのを忘れていた…いや、正直に言おう、今年も努力したが、彼女をつくれなかった。


「…ふっ、おれみたいな男に、彼女ができるわけないからな…」


だが、おれは心配していなかった。もう5年も彼女いなくて馴れているから…ではない。先日観たテレビ番組で、一人でクリスマス・イブをすごす方法を、教わっていたからだ。その番組によると、クリスマスを一人ですごすなら、まずは23日の夜から徹夜でゲームをプレイ。そして、そのまま平日の24日は会社へ出勤し、睡魔と必至に戦う。帰宅したら、眠気に負けて即爆睡。一人のイブを味わわず、起きて正気にかえったらもう25日だ。イブのカップルを観る必要も無く、一人悶々とする事もない。さすがテレビ、素晴らしいアイデアだ。


おれは、さっそく23日夜からPS3のサッカーゲームであるウイニングイレブンを、せっせとプレーしはじめた。日が昇る頃には、もうサッカーの試合内容などどうでも良くなったが、徹夜は成功した。


「…さて、出社でも…待てよ…おれは今、冬休み中ではないか…!ぬかったわ!!」


本来なら、ここで出社して、会社で睡魔と闘うはずだが…予定も無いのに、無駄に見栄を張って有給休暇を取得していた事を、忘れていた。


「…しかたない、副業に行くか…」


おれの副業…それは、献血だ。おれは早速家を出ると、献血前に朝食を食べようと、ミスター・ドーナツへと向かった。おれは、このミスドで店員の一人に一目惚れしてから、週末にここで朝食を摂るのを習慣にしていた。この日は週末ではなく、ましてや休日ではなかったが、そのお目当ての店員は、いた。


「…ふっ、君を観れた事が、おれにとっての最高のクリスマスプレゼントだ。」


そう独り言を、彼女に聞こえないように細心の注意を払いながら呟き、おれは彼女を凝視しながら、朝食を終えた。


献血所に着くと、早速問診だ。


「今日はお食事は何時頃に食べられました?」
「…ついさっきだ。」
「睡眠時間は、何時間ですか?」
「…寝ていない。」
「えっ!睡眠とられていないと、献血は断っているのですが…」
「………あぁ、睡眠か、6時間だ。」


おっと、忘れていた。しっかりとした睡眠と食事をとっていないと、気分が悪くなる可能性があるので、献血は出来ないのだった。おれは、睡魔に負けそうでグロッキーになりながら、必至にお目々パッチリ状態のフリをした。


「…ふっ、この血が、おれからのクリスマスプレゼントだ。」


今度は、はっきりと他の人に聞こえるように、ハードボイルドを心掛けて、言ってみた。だが、完無視されたのは、言うまでも無い。献血30回記念の粗品をクリスマスプレゼント代わりに貰い、おれはイブを睡眠してすごす為に、帰宅の途についた。


チキンも無い。ケーキも無い。そして、彼女もいないイブ。それでも大丈夫だ。夢の中で、全てが叶うから。


そして、おれは、一人のイブを前に、深い睡眠に入った。来年は、もっと良い一人のイブのすごし方を考えよう、とりあえずチキンは喰いたいかな、と思ったのは、言うまでも無い。


【続く】


Reo.

『ディスタービア』

2008-12-24 00:21:43 | 映画(ふつう。)
ディスタービア』(Disturbia)
2007年 アメリカ 主演:シャイア・ラブーフ


父親をショッキングな事故で失い、ちょっとグレ始めた高校生のケイル。教師を殴り自宅謹慎を言い渡され、暇を持て余す事になり、近所の家を覗きはじめる。そこに、隣に綺麗な女性が引っ越して来たと同時に、逆隣の男性は連続婦女誘拐事件の犯人ではないかと疑い始める。はたして、引っ越してきた女性との関係はどうなるのか?そして、隣の男性が誘拐犯だと言う事を証明する事は出来るのか…?


当初は、高校生の青春ストーリー、後半はミステリー。覗きを題材とした、そんな映画だ。まぁ『覗き』を主題にした映画は、昔から多く在ったので、それほど独創的ではない。それだけに、もうちょっと驚きの結末とか、衝撃の事実とか、そんなもんが用意されてても良いと思うが…最後まで予想できる、ありきたりなストーリーに終始してしまった。


じゃあ何がこの映画の見所かって事だけど…まぁ、そうだね、それほど見所は多くないかな。と言う事で、あまりお薦めは出来ないかな。


[10段階評価]
お薦め度:
★★★★☆☆☆☆☆☆

英語の勉強にお薦め度:
★★★★★★★☆☆☆

もうちょっとエロいシーンを覗いてくれ度:
★★★★★★★★★☆

結末の予想可能度:
★★★★★★★★★★


Reo.

『マーズ・アタック!』

2008-12-23 14:12:04 | 映画(ふつう。)
マーズ・アタック!』(Mars Attacks!)
1996年 アメリカ 主演:ジャック・ニコルソン


アメリカの複数の場所で、未確認飛行物体の目撃情報が報告される。アメリカが誇る科学者達の研究により、火星人が地球に近づいている事を知るアメリカ政府は、国民に火星人との友好的な関係を築く事を宣言するが…果たして、地球にやってきた火星人達の目的は?そして、地球は火星人と建設的な関係を築く事が出来るのか?


まず、出演者達の面々が、めちゃくちゃ豪華。ジャック・ニコルソンはもとより、マイケル・J・フォックス、ナタリー・ポートマン、ピアース・ブロスナン、ジャック・ブラックとか、主演をはれる面々ばかり。そんな豪華メンバーを集めながら、これほど滑稽なストーリーを作るとは…


そう、この映画はパニック映画とかSF映画と言うより、むしろコメディ。この豪華メンバーを、シリアスではないコメディに埋め込むとは…他に類を見ない。だけど、そんな豪華俳優人が、それぞれコミカルに演技しているのを楽しむのが、この映画の正しい観かたなのだろう。


なので、ストーリーに特筆する箇所は無い。また、鑑賞後に心に残るシーンも皆無。だが、エンターテイメントとして、2時間楽しめる作品なのは、確か。


まぁでも、是非観てくれ、と言うほどはお薦め出来ないが。


[10段階評価]
お薦め度:
★★★★★☆☆☆☆☆

英語の勉強にお薦め度:
★★★★★★★☆☆☆

宇宙人信用出来ない度:
★★★★★★★★★☆

グランマに敬礼!度:
★★★★★★★★★★


Reo.

『ヒットマン』

2008-12-23 00:45:47 | 映画(オススメ!)
ヒットマン』(Hitman)
2007年 アメリカ 主演:ティモシー・オリファント


幼い頃から修練を受け、暗殺に関しての全てにおいて類稀な能力を身に付けているヒットマン。任務に忠実で、これまで100人以上の暗殺に成功している彼に、また新しい任務の依頼が届いた。その標的は、ロシアの大統領ベリコフ。困難な任務と思われたが、難なく標的を暗殺…と思われたが、目撃者の情報と、自分を狙う面々に遭遇する。その謎を解くため、ヒットマンは秘密の鍵を握っている、目撃者として消す事を依頼されたニカという女性に会いに行く。果たして、ヒットマンは自分を陥れる野望の謎を解けるのか?そして、ニカはどう関係するのか…?


いやぁ、この映画、映画館で上映された当初から、相当観たかった。そして、その期待通り、ヒットマン、めっちゃくちゃカッコイイ。坊主なのに、あんなにカッコイイとは…やはり、男は見た目より、生き方だな。


映画『レオン』のレオンも相当好きなんだが、そう言えば彼もヒットマンだ。なぜヒットマンがカッコイイのか?おれは考えてみた。まず、強い。やはり、男は強くなくては。そして、常に冷静で無駄な事を喋らない。やはり、男はハードボイルドで無くては。そして何より、自分に厳しく欲に流されない。やはり、男は欲に流されずストイックでなければ。


と言う事で、めっちゃカッコイイ男が、ハードなアクションと、常人離れの頭脳を1時間半に渡ってノンストップで魅せる。おれのようなハードボイルド好きには、超お薦めだ。女性には、ちょっと難しいかもしれないが…


しかし、こんな面白いストーリーの原作が、ゲームから来ているとは…元のゲームを、プレーしたくなったな。


[10段階評価]
お薦め度:
★★★★★★★★★☆

英語の勉強にお薦め度:
★★★★★★☆☆☆☆

ヒットマンのハードボイル度:
★★★★★★★★★★

でも明日のクリスマス・イヴには向かないよ度:
★★★★★★★★★★


Reo.

『ナショナル・トレジャー リンカーン暗殺者の日記』

2008-12-22 22:31:31 | 映画(オススメ!)
ナショナル・トレジャー リンカーン暗殺者の日記』(National Treasure: Book of Secrets)
2007年 アメリカ 主演:ニコラス・ケイジ


第16代アメリカ合衆国大統領のリンカーン暗殺を企てた、南北戦争時の南部過激派の野望…それは、隠された宝を資金源にして、南北戦争の敗北を覆す事だった。隠された宝を示す地図の解読を頼まれたが、その野望に気付き、命を張って阻止したトーマス・ゲイツを祖先に持つ、歴史学者のベン・ゲイツ。ベンはその祖先を誇りに思っていたが、ある日突然、リンカーン暗殺者の日記にトーマス・ゲイツの名前があり、彼は暗殺者一味だと知らされる…祖先の汚名を拭う為、家族で語り継がれてきた伝説が本当だと証明する為、ベンは宝の在り処を探し始める。果たして、宝は存在するのか?そして、ベンは祖先の汚名を拭えるのか?


前作ナショナル・トレジャーの続編で、現代を舞台にした宝探しのストーリーだという事は変わらない。主な登場人物も同じで、前作を観ているとより楽しめるが、ほとんど忘れていたおれでも楽しめたので、まぁこの映画だけ観てもそれなりに面白い映画になっている。


やはり、宝探しはロマンだ。子供の頃から、宝探し、宝の地図ってのが好きだった人は多いはずだ。大人に成長して、そんな宝探しの事は頭から離れて言ったが、そんな子供心をくすぐるようなストーリーを魅せるところが、さすがディズニーだ。そう、この映画、ディズニーが製作している。だから、ニコラス・ケイジが主演なのに、汚い言葉は全く使われない。だから、英語の勉強には良いのかも。


単純に宝探しのストーリーなのだが、その規模は壮大だ。誰でも知っている色々な公的な場所に潜入したり、意味不明な文章をその場で瞬時に解読したり…そして、ノンストップで休む暇の無い展開。2時間があっという間。いやぁ、面白い映画だ。


ただ、ストーリーのがリンカーン暗殺やアメリカの歴史が題材なので…そんな歴史の知識が余り無い日本人にとっては、どうか。リンカーンの暗殺の事や、南北戦争の背景を知っていれば、より楽しめるのだが。ま、アメリカにいたおれには、日本の高校でどれくらいアメリカの歴史を教えるか、知らないのだが。


[10段階評価]
お薦め度:
★★★★★★★☆☆☆

英語の勉強にお薦め度:
★★★★★★★★☆☆

よし、おれに宝の地図をくれ度:
★★★★★★★★★☆

エド・ハリスのハードボイル度:
★★★★★★★★★☆


Reo.