Reoっちの駄文(ふつーの日常をハードボイルドに)

金融、サッカー、ボクシング、映画・・・そしてその他でふつーの日常を、楽しく読めるようにハードボイルドな読み物風に。

『アウトランダー』

2011-06-30 22:14:25 | 映画(オススメ!)
『アウトランダー』(Outlander)
2008年 アメリカ 主演:ジム・カヴィーゼル


西暦709年のノルウェーに、宇宙から一隻の船が不時着する。その船からどうにか逃げ出せたケイナンだったが、同乗していた仲間は死に、一人見知らぬ星に取り残される。武器を持ち探索に出るケイナンだったが、間も無く殺戮が繰り広げられ全滅した村だった。探索を続けるケイナンだが、武器を無くしあっという間に馬に乗った戦士に捕まってしまう。連れて行かれたバイキングの村が謎の怪物に襲われたケイナンは、バイキング達に協力し、謎の怪物を退治する事を誓うが…果たして謎の怪物とは何なのか?そして、ケイナンの運命は…?


ストーリーは、簡単に言うと、文明が発達した星から来た人物が、バイキングの時代の戦士と共闘し、謎の怪物と戦う…というもの。謎の怪物も宇宙の生命体なのに、なぜ主人公は地球人と瓜二つなのだ…??という冒頭の疑問は置いといて、ここは単純にSFアクションを楽しもう。と言うのも、この映画は日本では劇場公開されていないのに、CGや怪物の描写含め、しっかりと作られている、なかなか面白い映画だからだ。


地球より文明が進んだ星から来た人物を主人公として、舞台設定がバイキング戦士達が活躍する時代ってのは良い。否応無く剣と盾での戦いになり、主人公は武器弾薬で助けるのではなく頭脳で宇宙人らしいところを見せるのが、なかなか興味深い設定になっている。


また驚きは、劇場公開されないような低予算の映画だと予想するのだが、怪物の描写とか、登場人物の演技力とか、バイキングの世界とか…見事に作りこまれている事。怪物の描写なんて、ハリウッド大作と比べて遜色無い出来だ。あんなのと剣で戦うなんて…良い緊張感を提供してくれる。


個人的にSFと中世の歴史物両方好きなので、この映画はかなり楽しめた。SFアクションとしてなかなかの作品だと思うが…退屈はしないと思うし、興味があれば、是非どうぞ。


[10段階評価]
お薦め度:
★★★★★★★☆☆☆

英語の勉強にお薦め度:
★★★☆☆☆☆☆☆☆

おまえの素潜り時間はどれくらいだよ!度:
★★★★★★★☆☆☆

vsエイリアンとvsプレデターの3ウェイ戦決定な度:
★★★★★★★★☆☆


Reo.

『ディスクロージャー』

2011-06-29 22:27:31 | 映画(つまらない…)
『ディスクロージャー』(Disclosure)
1994年 アメリカ 主演:マイケル・ダグラス


自身の出世が近いと思っていたトムはしかし、会社に着くと確定していると思っていた自分の出世は無く、代わりに外部から来た女性が自分の上司になる事を知る。上司になったかつて付き合っていたメレディスに呼び出されたトムは、近々決まる予定の自社の合併話の障害になりそうな、自身が担当している生産管理部門の問題について相談しようとする。しかしメレディスはトムの話になど興味を示さず、二人の過去を思い出させ関係を迫ろうとする。途中でどうにか逃れたトムだが、自分の誘いを断られ激怒したメレディスに翌日、セクハラの罪を着せられる。自身のキャリアと信用を守る為、調停においてメレディスと戦うトムだが…果たしてトムは、自身の濡れ衣を晴らす事が出来るのか?そして、メレディスの真の目的とは…?


逆セクハラ、パワハラ、バーチャルリアリティー等々…1994年、パソコンが一般にまだ広がっていない時代に、驚くほど未来を予言したようなストーリーになっている。まぁパソコンはでかくて見た事の無いようなOSで、ちょっとあれだが…1994年当時の衝撃を考えたら。ただ、今観ても、まぁただの古い映画、って感じだが。


題材のセクハラも、話題になったのは一昔前で、ちょっと今更感が拭えないが…まぁでも、ミステリーとして最後まで気になる謎は隠されているし、マイケル・ダグラスとデミ・ムーアというビッグネームが配役されているのは、良いポイントだ。ただ…やはり未来を先取りした映画だけに、もう目新しさを感じなくなった、時代が追いついてしまった今にしては、ちょっと期待外れで、退屈かも。ってか、バーチャル・リアリティーも無理に詰め込んだ感があるし…


まぁ悪い映画ではない。しかし、今あえて観る価値のあるクラシック映画ではないかな…


[10段階評価]
お薦め度:
★★★☆☆☆☆☆☆☆

英語の勉強にお薦め度:
★★★★★★☆☆☆☆

超ドSの上司だな!度:
★★★★★★★☆☆☆

言い訳はクリントン元大統領か!度:
★★★★★★★★☆☆


Reo.

『カフーを待ちわびて』

2011-06-28 22:15:37 | 映画(オススメ!)
『カフーを待ちわびて』
2009年 日本 主演:玉山鉄二


沖縄県の与那喜島という孤島で一人雑貨屋を営みながらのんびり生活していた明青。そんな彼にある日、突然「お嫁に貰ってください」という手紙が届く。明青が旅行をしていた際、縁結びの神社で書いた「幸せにします、お嫁に来てください」という絵馬を見ての手紙だったが、ドキドキしながらも期待を裏切られる日々を送っていた。しかしある日、飼い犬の散歩をしていた時に偶然海を眺める女性に出会う。その女性が、幸(さち)という名の、明青を探している、手紙の主だった…リゾート開発の波が押し寄せる与那喜島で、明青と謎の女性・幸の二人の生活が始まった…


この映画、とても美しい映画だった。それは舞台である沖縄の孤島の景色や夕焼けに月明かり等の描写もそうだが、一見突飛な掴みのストーリーも、美しい。絵馬に書かれているメッセージだけを見て、知らない人に会いに行くか!?それも、そうやって出会った二人が両方とも美形とは…!?とも当初は思うが、そんな無理のある冒頭の展開も、のんびりとした、それでいて美しい舞台に流れるストーリーを追ううちに自然に忘れてきて、そして最後には感動してしまう。最後の結末は無理があるようには感じるが、それでもそのエンディングを期待してしまい、自然だと感じてしまう。


出演者も、玉山鉄二はカッコイイにも関わらず超人見知りな青年を見事に演じ、勝地涼、白石美帆、さらにほんこんさんといった脇役陣も素晴らしい。宮川大助も相変わらず味のある演技を魅せ、沖縄の孤島に上手く溶け込んでいる。そんな俳優陣を揃えているから、美しいストーリーと描写がさらに力を持って訴えかけてくる。


この映画、かなりオススメだ。原作は読んでいないのだが、是非読んでみたい。美しいラブストーリー、美しい田舎の孤島といった舞台に興味がある人は、見逃すわけにはいかないだろう。


[10段階評価]
お薦め度:
★★★★★★★★☆☆

英語の勉強にお薦め度:
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

沖縄の方言の勉強にお薦め度:
★★★★☆☆☆☆☆☆

もう次に飼う犬の名前は『カフー』だな度:
★★★★★★★★☆☆


Reo.

『幻影師アイゼンハイム』

2011-06-27 23:43:15 | 映画(ふつう。)
『幻影師アイゼンハイム』(The Illusionist)
2006年 アメリカ 主演:エドワード・ノートン


家具職人の息子エドゥアルドはある日旅の手品師に会い、彼の数々の手品に大きな感慨を受ける。そのまま手品師の道を歩み始めたエドゥアルドは、偶然出会ったソフィーとお互いに惹かれあい愛を深めるが、しかし高貴な家柄に生まれたソフィーとエドゥアルドが結ばれるには大きな壁があり、ソフィーは家族によりエドゥアルドから引き離されてしまった。エドゥアルドは自分の力の無さを感じ、街から姿を消す…15年後、アイゼンハイムと名乗る手品師として戻ったエドゥアルドは、皇太子の付き添いとして興行に訪れたソフィーと再会する。それは、二人に待つ困難の始まりでもあった…果たしてエドゥアルドは、ソフィーと結ばれるのか?そして、皇太子レオポルドと彼の元で働くウール警部の横槍から逃れる事が出来るのか…?


おれは「手品」が好きだ。理系でスピリチュアルとか霊とかは全く信じていないが、高度なタネを持って不思議な現象を見せて客を楽しませるマジック・手品は、エンターテイメントとして素晴らしいと思う。ドキドキする。


そんなマジック・手品が題材のこの映画、期待通りに驚きの連続で、なかなか楽しめた。手品師とその恋がストーリーの中枢なのだが、その設定と流れも良い。そして恋の最終的な結末は想像出来てしまうのだが、それでも最後はビックリさせてくれて、それでいて落ち着く所に落ち着く展開。悪くない。


ただ…手品師だったアイゼンハイムは、最終的にはとある理由から幻影師に転換するのだが、そんな彼が見せる不思議な現象にはタネ明かしや説明が無く、最後までなんなのか分からないままで終わってしまう…完全に映画をファンタジー化してしまう、それが残念。例えば手品が題材になっている映画の中でおれが大好きな『プレステージ』では、最後まで全ての手品にタネ明かしがあり、そのタネの見事さも含めて驚きを提供してくれる。しかし、最後まで不思議な現象のままで説明がないと、驚きと言うか、ただ不思議なだけで終わってしまう…手品が題材の映画は、驚きや感動を提供する為にやはり種明かしが必要だと思うが…どうか。


まぁその部分はかなり決定的だと思うが…それでもなかなか良い映画であるのは間違い無い。手品に興味がある人は、どうぞ。


[10段階評価]
お薦め度:
★★★★★☆☆☆☆☆

英語の勉強にお薦め度:
★★★★★★☆☆☆☆

手品の生贄に自身ではなく女性を差し出すとは…どんな男だ!度:
★★★★★★★★★☆

おい何故消える!!!度:
★★★★★★★★★★


Reo.

『パイレーツ・オブ・カリビアン/生命の泉』

2011-06-20 01:04:40 | 映画(オススメ!)
『パイレーツ・オブ・カリビアン/生命の泉』(Pirates of the Caribbean: On Stranger Tides)
2011年 アメリカ 主演:ジョニー・デップ


ロンドンで大海賊ジャック・スパロウと間違われ捕まってしまった相棒ギブスを救うべく、自らもロンドンの法廷に乗り込んだジャック。しかし逃亡劇の末に捕らわれてしまったジャックは、英国王に遣え永遠の寿命を手に入れられると言う『生命の泉』を探すかつてのライバル海賊バルボッサと再会する。バルボッサはジャックが持つ『生命の泉』への地図を欲し、さらにジャックがロンドンで航海のメンバーを集めている理由を聞くが、心当たりのないジャックは、たまたま自身の名を借りて航海メンバーを集めるかつての恋人アンジェリカとも再会。彼女も『生命の泉』への道を望んでいる事を知ったジャックは、運命に導かれるように彼自身も『生命の泉』へ向かう事に…バルボッサとアンジェリカ、そして伝説の海賊と呼ばれる黒髭にスペイン海軍…果たして無事に『生命の泉』に辿り着けるのは…?


パイレーツ・オブ・カリビアンの第4作目、今回もジョニー・デップ扮するジャック・スパロウはかなり豪快に暴れてくれる。そして、期待に違わぬコミカルぶり。素晴らしいし、カッコイイ。まぁ今回はあまりにもジャックが善人過ぎる気もするが…あくまでも海賊なんだから、と。まぁでもあくまでもディズニー映画なので、こんな超善人な海賊もしょうがないのかな。個人的には、アウト・ローな、もっと海賊らしい海賊の方が好きなのだが…前作はもっと海賊らしかったと思ったが…


とは言え、2時間半の大作なのに、展開も早く中だるみも無く、本当に楽しく観れる。そして、やはり期待通りのアクションシーンは、これまでの『パイレーツ・オブ・カリビアン』ファンも満足しちゃうだろう。まぁストーリーに特別見るべき者はないのだが、こういう典型的なハリウッド映画にストーリーを期待しちゃダメなのは明らか。何も考えず、ジャックのコミカルさと派手なアクションを満喫する…これが、正しい『パイレーツ・オブ・カリビアン』というか、ジェリー・ブラッカイマー映画の楽しみ方だ。その点では、おれは充分満足した。


パイレーツ・オブ・カリビアンのファンなら、充分期待通りで楽しめるだろう。元より、ファンじゃなかったら4作目の今作を観ないだろうし…だから、おれはオススメする。普通に面白いと思ったよ。


[10段階評価]
お薦め度:
★★★★★★★☆☆☆

英語の勉強にお薦め度:
★★★★★☆☆☆☆☆

アンジェリカ(ペネロペ・クルス)のセクシー度:
★★★★★★☆☆☆☆

続編ありそうだ度:
★★★★★★★★★★


Reo.