中学時代から42年!同級生コンビのつぶやき

日々の生活の中での雑想文。時代の狭間に在するアラフィフの想い・・・。

池江璃花子選手の言葉...「家族に迷惑をかけたくない」

2020年02月20日 20時00分00秒 | アラフィフ
昨夜の報道ステーション。


池江璃花子選手と松岡修造さんの対談を観ました。


20才...

一切飾らない彼女の本音が聞けた気がします。


強がることなく、

本当に闘病は辛かったと語る池江選手。


死にたいと思うほどの辛さ。


水泳で鍛えられた精神力とはいえ、

たった20年間の人生経験では、

味わったことのない過酷な状態であったことでしょう。


彼女の言葉で1番驚き、疑問に感じたのは、


「家族に迷惑をかけたくない」


という思い...



そう話しながら、

涙をこぼした池江選手....


自分の周りにいる人間で、

唯一迷惑をかけても理解してもらえるであろう繋がりは

家族だと思っていましたが、

その家族に1番迷惑をかけたくないと思う、池江選手の心理。

何故だろう....?


池江家は、みんな全力で支え、

その大きな支えに池江選手は

本当に感謝し、謙遜をしているのか?


白血病を公表してから、マスコミに追われる家族に申し訳なく思ったのか?


彼女の思いの要因は、つかみ取れませんでしたが、

迷惑をかけたくない...それが正直な気持ちだったのでしょう。


医師に病名を宣告された後、

立ち直りが早かったそうで、

それは、東京オリンピックの金メダル候補と言う重圧から解放されたことも大きかったと語っていました。

やはりプレッシャーが彼女を押しつぶしそうになっていたのですね。


小学生、中学生、高校生時代は、

どんどんタイムが上がり、

表彰台の常連となり、

自分なりに楽しく水泳ができた時代から、


だんだんと、

楽しいだけでは済まない立ち位置となり、

悩んでいたのではないかと思います。


そんな時に、ふと立ち止まれる時がきて、

ショックと共に、少しホッとしたことが逆に前向きになれたようです。


ずっと休まずにトップを歩いてきた選手は、そう簡単には歩みを止められない。


休養、スランプ、怪我、

そんな誰にでも起こりえることに、
周りは騒ぎたてるわけです。


病気で辛い思いをしたと思いますが、
池江選手はここで休めて、良かった。

休んだからこそ、また泳ぎたい!と思えた...


水泳を始めた小さな頃に戻ったかのように、一から泳ぎ始められる事は、
楽しさに繋がる。


復活した彼女は、きっとこれまで以上に強くなるはずです。


こうやって闘病を終えた人が、

同じ病気の人に勇気を与えたい...と

辛くても前向きに頑張ったと、ポジティブな話しがメインになる中、


想像していた数千倍の辛さ....
死にたいと思った....

そんな本音は、

病気になった方しか分からない本当の気持ち。

無理せず。辛い、死にたい、と言ってもいいんだと思えた方もいるのではないでしょうか。


自分は、池江選手の本音をきいて
少し怖くなりました。


やはり、抗がん剤治療は相当な覚悟で望まなければらならない...


それを思い知らされたようで....


病気をかかえる回りの人達

そして、自分の健康について、

考えなおす、良い機会を与えてくれました。


オリンピック予選を前に、
同じプレッシャーと責任を背負っているスイマー達が彼女の本音を聞いて、

春の予選に向けて、そして本番に向けて

どう臨むのか。


病気、そして水泳に対して

素直に自分の弱さを認め、口に出し、
受け止め、

そして再び前を向いた池江選手は


純粋な強い人。


彼女には誰も敵わない。