トランプ氏はザッカーバーグCEOに対して自身に不利な行為をしないよう圧力をかけている=AP
【ワシントン=共同】
米共和党のトランプ前大統領が9月3日発売の新著で、IT大手メタ(旧フェイスブック)のザッカーバーグ最高経営責任者(CEO)に終身刑をちらつかせ、自身に不利な行為をしないよう圧力をかけていることが明らかになった。
ニュースサイト、ポリティコが8月28日に報じた。
著書は「SAVE AMERICA(米国を救え)」。ザッカーバーグ氏が2020年の前回大統領選で、トランプ氏に対する陰謀を企てたとし「彼を注意深く監視している。
今回、彼が違法行為をすれば、残りの人生を刑務所で過ごすことになる」と警告した。交流サイト(SNS)フェイスブックをトランプ氏に不利になるよう操作したとも指摘した。
フェイスブックは前回大統領選でバイデン大統領の息子ハンター氏の汚職疑惑を巡り、事実関係を確認する必要があるなどとして関連記事の表示を制限したり削除したりした。トランプ氏は隠蔽行為だと猛反発していた。
ザッカーバーグ氏は共和党が多数派を握る米下院司法委員会の委員長に宛てた今年8月26日付の書簡で、当時を振り返り「制限すべきではなかった」と述べた。
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大前提の確認ですが、まず刑罰をジャッジするのは大統領(行政の長)ではなく、司法の役割であること。
また、そもそも20年の大統領選における記事の制限・削除が「陰謀」にあたるかどうかはそう自明ではなく込み入った判断が求められること、そして件の発言は今回の24年大統領選でも同様のことを行ったら…というハードルの高い仮定に基づいていることに留意が必要かと。著書を読んで確かめたいところですが、総じてニュースで伝わる限りは非常に示威的な発言だなという印象です。
逆に言えば、それだけSNSが生活者にとって重要な政治的・社会的ニュースのインフラになっていることの裏返しだとも思いますが。
コイツを支持している阿呆がいるのにも呆れる。