
一ヶ月前にカスタム823フォルカンを買ったというのに、また金ペンが増えました。
セーラーのプロフェッショナルギア銀トリム(中字)です。
地元の文房具屋で30%オフセールをやっていたので、ついつい買ってしまいました。
なぜこれを選んだのかといいますと、まずはセーラーだからです。
プレラ(M)、キャップレスデシモ パールブルー(F)、カスタム743ウェーバリー、
カスタム823フォルカンと、ずっとパイロットの万年筆ばかり買っていたので、
他のメーカーの書き味も試してみたくなり、セーラーの万年筆を選んだのです。
それから銀トリムのペンが欲しかったのも選んだ理由のひとつ。
743も823も金トリムなので銀トリムにしたかったのです。
ただ、これ以外に在庫が無かったので、プロフェッショナルギアで即決となりました。

キャップを外して尻軸につけてみたの図。
ペン軸は短めですが軽いので、キャップを外しても違和感無く書けます。
が、私はキャップは付ける派です。

ペン先は21金、ロジウムメッキのバイカラー仕上げ。
銀トリムと相まってクールな風貌を見せてくれます。

743ウェーバリーと並べてみると小さく見えますが、手に収まるちょうどいい大きさです。
データでは743WAが162mm/25g、プロフェッショナルギアが148mm/21.6g。
むしろ743が大きいほうなんですよね。
プロフェッショナルギアは中くらいの大きさで、軽くて使いやすいです。

743ウェーバリーと比べてみると、ウェーバリーのペン先の曲がり具合がよく分かります。
自分で撮ってて「こんなに上に曲がってたのか」と驚いたくらい。
インクはセーラーの「極黒(きわぐろ)」にしました。
通常、万年筆のインクは染料タイプのもので、水に弱いという欠点があります。
しかし極黒は顔料インクなので、一度乾けば水に強いのです。
万年筆を使うようになってからというもの、黒い字が好きでなかったのですが、
耐水性を求める場面で使うにはこのインクが一番なんですよね。
あ、そこっ、普通にボールペンを使えばいいじゃないとか言わないっ!

乾いたあとも光沢があるため、写真ではなんだか濃い灰色みたいに見えてますが、
実物は濃紺も無くとても真っ黒です。ゲルインクの黒と大差ありません。
書き味はというと、購入直後・無調整なのにとてもなめらかです。
単純ななめらかさで言ったら、3ヶ月使い込んだ743ウェーバリーより上かも。
このあたり、さすがセーラーだなぁとうならされました。
ただし、筆記角度の広さではもちろん743WAに軍配が上がりますが。
極黒を入れるのがもったいないくらいに、柔らかくてなめらか。
しばらく使いこんでみたいと思います。