瀬戸内海は愛媛県、伊予灘に浮かぶ青島という小さな島があります。
人口は2018年現在で13人と少ない一方で、ネコが130匹以上いる「ネコの島」として有名な場所です。
2013年頃からインターネット上で話題になり、テレビで取り上げられることも多くなりました。
私も3年ほど前にその噂を知り、ネコ写真をよく撮っている者として行ってみたいなと思っていて、
この春にようやく訪問することができました。
青島に行く手段はただひとつ。長浜港から出ている定期船「あおしま」で渡ります。
そこで成田空港から松山空港へ飛び、松山を観光したのち長浜の街に宿泊。
翌日朝の便で青島へと渡り、ネコまみれになってこようという旅程をたてました。
さらに夕方の便で長浜へ戻ったら予讃線で松山へ戻り一泊し、
その後は予讃線乗りつぶしのために高松へ移動し栗林公園を観光したのち、ことでんで琴平まで進み一泊。
次の日にこんぴら様をお参りしてから徳島線を乗りつぶして高松空港から成田へ帰る、というのが今回のルートです。
2018年4月2日。
松山空港に降りたら路線バスでJR松山駅へ移動し、路面電車で松山城へ。
2013年に松山を訪れた際には時間切れで中へ入れなかったので、
5年越しのリベンジを果たすことができました。
その後は、予讃線(愛ある伊予灘線)の下灘駅へ。
ここは海のすぐ近くにホームがある駅です。
青春18きっぷのポスターに3度選ばれていたり、
ドラマや映画のロケに使われたりと、有名な駅ですね。
ポスターの写真ってこんなだっけなぁ、とうろ覚えで撮ったのがこの写真。
実物は「青春18きっぷ」ポスター紀行の表紙のとおり、
駅舎の中から駅名標を覗く構図でした。
外からじゃなかったかー……
上り下り合わせて1時間に1~2本しか停車しない閑散路線ですが、
国内外で観光スポットとして有名になっているようで、
夕方の列車が止まるとわんさか人が降りてきます。
中国・韓国人や東南アジアの人も見られました。
みんなよく調べて来るなぁ。
この下灘駅は無人駅で、もともとは周りにお店も無いようなところでした。
ただ、ここ数年は観光客も増えており、ついに駅前にはワゴンカーによる喫茶店もできました。
下灘珈琲です。
県内でブライダル事業を中心に手掛けているアルテフィーチェという会社の
カフェ部門が手掛けている、テイクアウト専門のカフェ。
テイクアウト専門とはありますが、車の隣にはソファーやチェアの並べられた
イートインスペースもあり、下灘駅と伊予灘を眺められる「窓のないカフェ」となっています。
下灘駅と下灘珈琲のアイスカフェラテ。
これをいただきつつ、イートインスペースで店員さんや他の観光客の方とおしゃべりしていたら、
日が沈むまでの2時間があっという間に過ぎていきました。
「美味しい珈琲を提供することで、下灘駅の景色がより素晴らしくなるように」
という会社のコンセプトは、ばっちり当たっていたようです。
18時37分の列車で下灘駅に別れを告げ、伊予長浜にある民宿へと向かいました。
長浜の街に1軒だけある民宿「漁亭」さんです。
翌朝に青島へ渡るつもりだと伝えると、アドバイスをいくつかいただくことができました。
その多くは事前に調べてわかっていたものでしたが、
「船のチケットを確実にとるなら、6時台の列車が来る前に船着き場に行くとよい」
というのは地元ならではの情報でした。ありがたや。
この日はこれにて終了。
翌朝の早起きに備えて、早めに就寝しました。