ままちゃんのアメリカ

結婚42年目のAZ生まれと東京生まれの空の巣夫婦の思い出/アメリカ事情と家族や社会について。

世界に光を

2018-12-01 | 人間性

http://www.akaihane-gunma.or.jp/





12月1日は、Worldwide Day of Serviceで、和訳すれば「世界奉仕の日」です。12月2日から8日までの一週間、どのようなことがあなたや私はできるでしょうか?

 

日本では、すでに10月から、赤い羽根共同募金など始まり、この共同募金というのは、戦前に地域の民生委員がはじめた助け合い運動に端を発しています。生活に苦しむ方や、お年寄りに少しでもよいお正月を迎えていただくためにその募金は使われます。募金の使い道は、それぞれの市町村で異なりますが、趣旨は、一貫して、その名の通り、助け合いです。孤立しがちな方々に、本当は一人ではありませんよ、とお伝えすることも大きな意義です。私も日本で学生だった頃、赤い羽根募金の奉仕をいたしました。そうです、募金箱を持って、通りゆく人々に「赤い羽根募金、お願いいたします」と声をおかけしたわけです。誰も万単位のお金を期待していませんが、それでも中には何枚かのお札を丁寧に折って募金箱へ入れてくださった方々も多かったのを覚えています。

 

赤い羽根募金以外にも、各県市町村の社会福祉審議会などが中心になって、歳末助け合い募金をすることも多いと思います。今日、そうした募金について見識を持ち、どちらに募金なさるか、あるいは奉仕活動をお手伝いするかをお考えになられてはいかがでしょうか。

 

アメリカでは、先日述べた救世軍の募金活動を奉仕したり、募金をしたりできますし、また各市にある食糧銀行やスープキッチンの調理・配膳をお手伝いしたり、食料をそうした団体に寄付したりもできます。私と家族は、シリア難民家族のために、募金や実際の物質寄付をもって、助け合い活動の一部をお手伝いしました。こうした難民について、調べてみて、どのようにお助けできるか調べてみるのも、一案かと思います。

 

感謝祭ウィークエンドのある一日、私はNetflixで、”Dogs"というドキュメンタリーを観ました。二つ目のエピソード、”Bravo, Zeus"は、特に心を打ち、これは、ドイツに亡命したシリアの難民の若い青年アヤハムが、シリアで飼っていたゼウスと言う名の愛犬ハスキーとの再会を果たす話です。ずっと飼い主がドイツへ去って以来、ゼウスの面倒をみてきた親友の一人は、戦禍に苦しむダマスカスに居ては、ゼウスの命さえ危機にさらされているのを感じ、また亡命生活で寂寥感を持つアヤハムのために、他の友人と共に、危険を冒してゼウスをドイツへ送り込むのです。ダマスカスの親友宅からゼウスが車に乗ってレバノンへ向かう時、涙を流して身送る近隣の人々の姿、レバノンのベイルート空港から、ドイツからの動物保護支援団体の奉仕員が、ゼウスをドイツへ連れて行ってくれると分かった日、空港で別れを告げ、涙を流す別の親友の青年の姿にも感動しました。そして崩壊したダマスカスの上空からの姿に、そして崩御した建物にかろうじて住まう人々の様子に、心が折れそうな悲しみを感じましたが、2018年という今でも、世界にはこうした人々の悲劇がある事実は重いのでした。そして同時に、私にも何かできることがあることも強く感じました。どんなに小さなことでも、必ずできることがある、と。


Netflixサイトから


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