ままちゃんのアメリカ

結婚42年目のAZ生まれと東京生まれの空の巣夫婦の思い出/アメリカ事情と家族や社会について。

たった20セント

2021-03-19 | アメリカ事情 人間性

 

 

 

 

サニースカイズと言うウエッブサイトは、つまり良いニュースの宝庫で、たびたび私は利用する。毎日毎日ネットワークのニュースキャスターたちは吠えるように、残酷で、悲劇的で、センセーショナルな事件を、我先に報道するから、ほとんどの場合ミュートのボタンを押すのが私の癖になったくらいだ。良いニュースだって実はたくさんあるのに、それを報道に取り上げたら、視聴者を失うかのような暗示にかかっているミディアだが、ごく最近は最後にほんの少しだけ明るい話題を付け足す。グリコのおまけ的効果を狙ってのことだろうが、それでもないよりは良い。3月15日付けのサニースカイズの短い記事は、絶対ネットワークのニュース人にはピックアップされないだろう記事だった。それでも私は最近一番気に入った記事である。「ある友人」が投稿したのが、下記である。

 

妻と私、そして4歳以下の2人の子供たちは、数週間前に郵便局にいた。明らかに重大な健康問題を抱えている80歳以上の男性が、私の隣で電気代を支払おうとしていた。老人は杖をつきながらも歩くのに苦労し、両足に非常にひどい深部静脈血栓症があり、手と腕が震えていた。窓口で彼は電気代合計$ 118.70を払おうとしていたが、20セント足りないと言われた。 20セント!

窓口の係の女性は、見るだけでわかるn明らかな狼狽と震えている状態の老人が、さらに20セントを探すのを待っていた。老人をたった20セントだからと解放する代わりに、窓口の女性は、電気代の請求書が全額支払われなければ、電力会社はおそらく延滞料金のために彼の次の請求書にペナルティを課すだろうと固執して言った。

これを聞いて私は本当に動揺した。それで私は窓口の女性に老人のお金のすべてを彼に返すように頼み、彼女に私自身のデビットカードを手渡して彼の代金を支払った。

老紳士は「何故あなたは私のためにこうなさるのですか?」と尋ね、泣き始めた。私は彼にそれが正しいことだったからですと答えた。彼は何度も私に感謝し、郵便局を出る途中で、私の2人の子供に微笑んだ。

この日最も良かったことは、老人が郵便局を出て、まっすぐにウーリーズ食品店へ行き、バスケット一杯の食料品を買ったことである。

 

 

 

 

 


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