ままちゃんのアメリカ

結婚42年目のAZ生まれと東京生まれの空の巣夫婦の思い出/アメリカ事情と家族や社会について。

大きな長いハグ

2020-03-01 | アメリカ事情

 mosaicinfo.org

「私には障害があるかもしれませんが、差支えはありはしません。」

 

 

 

 

 

 

ユディセウス氏の人生で一番好きな瞬間のひとつは昨年起こった。

 

「上司と二人で私は、発達障害のある人々のための定期総大会に参加し、研究に参加する対象となる子供を持つ両親を募集した。

 

上司が一組の素敵な御両親と話している間、私は三人の傍にたたずんでいた。その御夫婦の息子さんーおそらく十代前半ーが母親の近くにやって来て立っていた。彼は目を合わせず、誰も見ないようにしていた。

 

三人の会話が終わると、その御両親の許可を得て、上司はその少年に別れを告げた。御両親は息子に別れを告げる方法として握手をするよう勧めた。

 

少年は上司を見ず、目をあわせないようにして、彼と握手をした。
それから私を見上げ、私に近づき、大きな長いハグをくれた。

 

御両親は泣き出すかのように見えた。私もとても泣きたくなった。私は大男で巨大なゴリラのようだが、この若い少年が心地よさを感じてくれ、そんな見知らぬ私への愛情の表示にすっかり感じ入った私は、まるでバターのように溶けてしまった。  

 

私の残りの人生でこの経験はずっと心に残るだろう。」

 

 

 

 

三月はこうした発達障害・知的障害への理解と認識を深める月である。【合衆国に於いては】

三月にこのヴィデオをコピーしてどこかに投稿することにより、発達障害や知的障害を抱える人々が毎日行っている貴重な貢献を祝福できる。

合衆国にお住まいならば、イリノイ州のダグラスセンターが提供するプログラムとサービス、雇用機会、シニアプログラム、リハビリテーション、および臨床サービスに関する詳細について、www.thedouglascenter.comをご覧あれ。

 

勤める大学のオフィスへ郵便を運んできてくれるビリーは、知的障害を持つが、それはかなり軽いのではないかと思うほど、知的である。まず彼が回るオフィスにいる職員の名前をほとんどすべて覚えてしまうことや、日めくりカレンダーが昨日のままであれば、すぐさま気が付き、週末や祭日には楽しい時を過ごしたかと、かならず尋ね、簡単な会話は軽くこなせる。気持ちは子供のままで、実に勤勉に働き、屈託のない可愛らしさもあり、ここで働く人は誰でもビリーを知っているし、人気もある。ボーリングの腕前もたいしたものだということ。十代の後半からこの仕事をしているが、グループホームに住み、きちんとした生活をしているビリー。いつまでも元気で大好きな仕事を続けてね、と誰もが願っている。

 

 

 

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