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ままちゃんのアメリカ

結婚42年目のAZ生まれと東京生まれの空の巣夫婦の思い出/アメリカ事情と家族や社会について。

近況

2023-01-07 | わたしの思い

 

 

 

夫が倒れ、緊急入院を致しました。 脳血管造影やその他諸々の検査の結果は、原因を突き止めるに至らず、その間に夫は足がうまく動かせなくなり、現在の病院から物理療法専門の病院へ転院することになります。 そこでは2週間の入院となり、問題はその後で、24時間7日体制で、自宅で夫に付き添うことになります。 主寝室は2階なので、下の客用寝室を使わせ、そこはバスルームも隣接し、なによりも階段を使う必要がありません。 昨夜はここに住む二人の娘家族、そして全ての眼科医専門医のトレイニングを終えて休暇をとっている長男とこの先どうするかについて家族会議をしました。 子供たちは2階の寝室や夫の書斎はもう考えからはずし、とにかく夫の身の安全が第一と、てきぱきとああしてこうして、と計画していますが、正直夫にしてみたら、180度変化する生活に対応できるのか私は不安に感じます。 確かに身の安全を図ることは大切ですが、夫の精神的心理的な面を思うと、極端にあれもこれもと制限してしまうことが、果たして正しいことなのか不安なのです。 夫は穏やかな性格で、言い争いをしたりすることはなく、そしていつもなにかすることはないかと外回りから家内のことまで心を砕いてしてきた働き者なので、突然なにもかも取り上げて、ただただ療養していなさい、と言うのは、夫にとってはどれだけ辛いことか42年の夫婦の歴史が疑問を投げかけてきます。 ここは夫と私の家、そして夫の生き方は、夫の物なので、そこを中心に考えていきたいと思っています。

こうしたことで、毎日非常にめまぐるしく過ごし、夜はベッドによじ登るように就き、泥のように眠る毎日です。 ブログは今のところ私のプライオリティ・リストの下方にあり、もう少し物事が上昇気流にある時、改めて書き始めるつもりです。 と言うわけで「秀和」様からの2度の長文コメントには、未だお返事できておらず、どうぞしばしの間ご容赦くださいませ。 このような試練に遭遇しても、持つ信仰は失せもせず、ますますその灯りは明るさを増しています、とだけ今はお伝え致します。 どちら様もお風邪や流行病に罹患なさらず、お元気にお過ごしくださいませ。

 

 

 


夜のどこかで

2022-09-23 | わたしの思い

Pampers

 

 

 

 

何が嫌かと言ったら、疲れてやっと就寝したのに、夜中にふと覚醒してしまうことである。 それは大抵夜明けには程遠い。 明日は大事な予定や、旅に出る、などがあるから、しっかり睡眠をとっておきたいのに、と再び寝入ろうとすると、ますます目が冴えてしまう。 

そんな話を同僚たちと話していると、皆あるある、その体験。 「家族の中で夫も子供たちもすでにすっかり寝入っているのに、私だけ夜中にひとり取り残されて、仲間はずれな気分がしないでもないわよ。」とある同僚は言った。 

昔バリー・マニロウがSomewhere In the Nightという歌を作り、ヒットさせたが、そのメロディが脳裏を駆け巡る。 でも「夜のどこかで」ぱっちりと目をあけてしまうことは、ちっともロマンティックではないのだ。

すると、ある55歳の同僚が話し始めた。 

「僕は11歳になるまで、母、父、兄二人、祖母と一緒に、築70年の壊れそうな木造の家に住んでいたんだ。 ところがある運命の夜、火事で家もなにもかもを焼失してしまってね。 僕たちは皆、命からがら逃げ出せたが、所有していたものすべてを失ってしまって。 ありがたいことに、愛情と思いやりのあるコミュニティが助けてくれて、すぐに父は小ぶりの家を手に入れることができたんだ。 でも、祖母だけは、数マイル離れた所に小さな 二つ寝室のついたトレイラー・ホームを購入してね。 それまで毎日祖母と暮らしてきて、その時から毎日会えなくなって僕はかなり寂しい思いをしたんだ。 でも、祖母の新しい家を訪れては、彼女が作ってくれたおいしい食事を楽しみ、さらに、そこには僕が今まで見たことのないケーブル・テレビという贅沢があったんだよね。

祖母のトレイラーハウスで初めて一泊したときのことをよく覚えているよ。 僕は祖母が寝てからもずっとテレビを観ていたのさ。 そしてとうとう夜も更けたから、テレビの電源を切ったとき、しーんとした家の中で、奇妙な感覚になったんだ。 両親や祖母さえも先に寝てしまうほど夜更かししたのは、僕には、これが初めてだと気がついたんだ。 すると突然、世界は暗く、怖く、孤独な場所に思えちゃってね。 僕は起こさないように静かに祖母の部屋に行き、かすかに寝息をたてているのを静かに見ていたんだ。 自分は安全だと思ったのさ。

あれから44年経った今でも、夜中に目が覚めると、時々あの時のような感覚がするんだよ。 僕は自分の家族の中で今や最年長の世代であることにまだ慣れていないかのように。 両親や祖母が恋しいほど懐かしくなるんだ。 そしてふと、この世界はいまだ冷たく、暗く、孤独で、恐ろしい場所なのかもしれないとさえ思っちゃうのさ。」

実際、私たちは何歳になっても、その心の一部はまだ子供で、どこかまだ親の愛を必要としているような気がする。 心の一部は、祖父母や両親に抱きしめられ、慰められる必要がまだあるような気がする。 セピア色になった古い家族写真を見る時、そこに写っている幼い自分は、今と比べるとなんと自由だったのだろう、としばし思うこともある。 その時は、電気不足だの、ガソリンの高騰だの、そんな世間の喧騒など憂うことなく、明日の宿題をすれば、逆上がりが格好良くできれば、世の中は暮れて明けていたのだった。 夜、突然暗闇のなかで目が覚めて、ああでもないこうでもないと下降するような気持ちにもならなかった。 

そんな中途半端に覚醒した夜、不安な気持ちを優しく背中を撫で、時には抱きしめてくれる父母、祖父母はとっくのとうに、亡い。 隣の夫をたたき起こすのも無慈悲だから、寝かせておく。 その代わり、私は天父に心のなかで小さな祈りを捧げる。 それは何かを求めるのではなく、平安と愛と光が心にあることを確かめるためである。 そしてそれはいつもあるのだ。 それは温めたミルクよりもずっと効果がある。

 

 

 

 


覚えていてほしい

2022-08-19 | わたしの思い

 

 

 

 

 

「一緒にいない明日があるとしたら…
常に覚えておかなければならないことがあります。
あなたは自分が信じているよりも勇敢で,
見た目よりも強く、
そしてあなたが思っているより賢いということを。
でも、一番大切なことは、
離れていても…
私はいつもあなたと一緒にいます。」

ークリストファー・ロビンからプーへ

 

 

 

トム・ソーヤーの忠実なお気に入りの相棒ハックルベリー・フィンと同じようなハックルベリー友達

 

   

   

 

  

ハックルベリーいとこ

 

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たくさんの愛を込めて、


ハックルベリーおばあちゃんより

 

 

 


遠い国の言葉でも

2022-05-28 | わたしの思い

Disney

アリス「ここからどちらに行けばいいのか教えていただけませんか?」

チシャ猫「それはあなたが行きたい場所にかなり依存します」

魑魅魍魎的な世界に、アリスのようにこんな質問もしたくなる。

 

 

6月の北への旅行の航空券手配を終え、ついでに二番目のCovid-19ブースター接種を定期検診も済ませ、オフィスは卒業時期で、多忙に次ぐ多忙の日々も先週でついに終了。 それでもまだまだ学生の抱える問題は尽きず、そうしたことに対処するための電話相談は絶えない。 ブログを更新する暇は、なかなか見つけられずだったが、更新できる時が更新時と割り切り、ストレスを解消している。 否、ストレスはなくなるかと思う頃にどっとやってくるものだ。 

先週は別の場所で発砲事件を起こした者が、警察から逃げ切って1.5マイルほど離れたグローサリーストアまで運転し、駐車場に車を捨て、店内へ駆け込んだようだった。 警察は即時その店舗を立ち入り禁止にし、買い物客を店から出した。その周辺を含めての1ブロックは、封鎖状態になった。 大学の職場からそう離れたところではなく、案の定、同僚の子供がそのグローサリーストアの隣にある学校へ通っているため、学校も1日閉鎖された。 

容疑者がストアの天井に忍び込んだことは、その時点では警察は知らなかったため(警察は探しもせず、犯人は逃げたようだ、と住民の1人はコメントしていた)、うやむやではあったが、封鎖は解けた。 すると2日後の朝、空腹と疲れから、容疑者は天井を蹴破り、店内に文字通り落ちてきた。 そこにはちょうど元警官が買い物に来ていて、容疑者の容貌を知っていたため、早速通報し、素早く到着した警察によって逮捕された。 幸いなことに銃撃戦にはならず、負傷者もいなかった。

つい先だって、小学校近くで銃撃があり、孫息子達生徒と教職員は直ちに教室内のロックダウンに従った。 それも平和裡に終了した。 ところが5月24日テキサス州ユーヴォルディの小学校で起こった銃撃事件は教員2人を含む21人が死亡し、17人が負傷した(5月26日現在)。 結局銃撃犯は、射殺されたが、18歳の若者だった。 射殺された教師だった女性の夫は、その2日後に心臓麻痺で亡くなった。 これは明らかに最愛の妻をこのような形で奪われたことへの傷心からに違いはない。

その後政治家間では、銃規制に関しての意見の差から、醜い口論が繰り返され、パンデミック、インフレーション、物価高、物不足、不法移民問題の無策、多発する犯罪など、現政権の無能さばかりを次々と見せつけられて米国民は、忿懣やるかたなく、末の世の兆候だと絶望気味である。

なにしろその5月24日には、ユーヴァルディだけでなく全米の至るところで30件,銃撃事件が起こっていたし、その前も後もほぼ毎日アメリカのどこかで二桁数の銃撃事件が起こるこの国の現実は考えなくとも耳にし、目にしている。 なんと暗く、苦しい世界であろうことか。

DCコミックスやマーベルコミックスのヒーローたちの名を叫んでもひとりもやってこない虚無感が押し寄せるだけ。 この世は試練の場、ああ、今が心身打たれている状態なのだ、と理解しても心はほぼ冷え切ってしまいがちな人々は多い。 私もそんな1人であるが、こんな時、チシャー猫ではなく、どうしたらいいのか吐露できるお方を知っているのが救いである。

 

救い主的なスーパーヒーロー、というより心をなごまさせてくれる孫娘。

 

以前から疑ってはいたが、私は、おそらくポリアンナ症候群に罹っているのかもしれない。 何故ならば、こうした軋轢ばかりで憂慮の堪えない世の中にあって、ふと口をつく言葉が、Baba Yetuババイェツの歌、であるからして。 スワヒリ語の歌詞で、ほんの17年前、ゲームクリエイターのソーレン・ジェンセンがシヴィライゼイション4というゲームを作り、そのテーマソングをスタンフォード大学在籍時のルームメイトだったクリストファー・ティンに依頼し、作ってもらった。 その曲はアレンジされてグラミー賞も獲得した。その歌詞はスワヒリ語だが、何を歌っているのかというと、つまり英語でいうLord's Prayer、「主の祈り」(マタイ伝第6章6-13節)である。

数多くの合唱団や歌手が、アカペラやあるいは楽器演奏とでリリースしているが、私のお気に入りは、次。 難しいことなくスワヒリ語の美しさを楽しめ、最後には、少しだけ光を見たような気持ちにさえなれる。

歌詞は下記:スワヒリ語、それから日本語。

 

 

Baba Yetu 

Baba yetu, yetu uliye
Mbinguni yetu, yetu, amina
Baba yetu, yetu, uliye
M jina lako e litukuzwe

Baba yetu, yetu uliye
Mbinguni yetu, yetu, amina
Baba yetu, yetu, uliye
M jina lako e litukuzwe

Utupe leo chakula chetu
Tunachohitaji utusamehe
Makosa yetu, hey
Kama nasi tunavyowasamehe
Waliotukosea, usitutie
Katika majaribu, lakini
Utuokoe, na yule, milele na milele

Baba yetu, yetu uliye
Mbinguni yetu, yetu, amina
Baba yetu, yetu, uliye
M jina lako e litukuzwe

Baba yetu, yetu uliye
Mbinguni yetu, yetu, amina
Baba yetu, yetu, uliye
M jina lako e litukuzwe

Ufalme wako ufike utakalo
Lifanyike duniani kama mbinguni, amina

Baba yetu, yetu uliye
Mbinguni yetu, yetu, amina
Baba yetu, yetu, uliye
M jina lako e litukuzwe

Baba yetu, yetu uliye
Mbinguni yetu, yetu, amina
Baba yetu, yetu, uliye
M jina lako e litukuzwe

Utupe leo chakula chetu
Tunachohitaji utusamehe
Makosa yetu, hey
Kama nasi tunavyowasamehe
Waliotukosea, usitutie
Katika majaribu, lakini
Utuokoe na yule msiba milele

Baba yetu, yetu, uliye (Yetu, amina)
M jina lako e litukuzwe (Baba yetu)

Baba yetu, yetu, uliye (Yetu, amina)
M jina lako e litukuzwe (Baba yetu)

主の祈り

天にまします我らの父よ。
願わくは御名をあがめさせたまえ。
御国を来たらせたまえ。
みこころの天になるごとく、
地にもなさせたまえ。
我らの日用の糧を
今日も与えたまえ。
我らに罪を犯すものを我らが赦すごとく、
我らの罪をも赦したまえ。
我らを試みにあわせず、
悪より救いいだしたまえ。
国と力と栄えとは、
限りなく汝のものなればなり。
アーメン。