稲敷資料館日々抄

稲敷市立歴史民俗資料館の活動を広く周知し、文化財保護や資料館活動への理解を深めてもらうことを目的にしています。

彼らの遺したい風景

2012年08月10日 | 日記

8月7日から10日まで,桜川中学校から4人の生徒が職場体験にやってきました。
彼らの仕事ぶりは,これまでに彼ら自身がブログで紹介した通りです。

現在,資料館で開催している企画展は、失われた水郷の風景を描いた絵画の展示になっており,
それにちなんだ仕事として,彼らには『次の世代に遺して行きたい故郷の風景』を選んで,撮影してもらいました。
今はそこに在ることが当たり前の風景でも,それがいつまでもそのままで在り続けるという事はありません。
昔の資料を整理するだけでなく,郷土の今の姿を記録し,次の世代に伝えられるようにするのも資料館の仕事の一つです。

彼らが遺したい、と思った風景は以下の通りです。


T内君の遺したい風景



これは和田公園の池の写真です。
この風景を選んだ理由は,小さい頃から和田公園で遊んでいて,この池の鯉に餌をあげていた思い出があり,
違う地域の人にも見せてあげたいと思ったからです。

K内君の遺したい風景



これは,馬渡の霞ヶ浦湖畔から見た筑波山の写真です。
この風景を選んだ理由は,家からも近く,馴染みのあるこの風景を知らない人たちにも是非足を運んで
良さを知ってもらいたいと思ったからです。

O君の遺したい風景



この写真は,浮島の姫宮神社です。
なぜこの風景かというと,小さいころから散歩やお正月に来ていました。昔から伝説などは聞いていました。
1月1日の朝早くに初詣によく行っています。その時はここから筑波山も見えました。
でも建物が古いため地震などでなくなっても神社があったことがわかるようにこの写真にしました。

Y君の遺したい風景



この写真は,阿波の安穏寺です。
この風景を選んだ理由は、小さい頃からこの場所で遊んだりお参りに来たりしていて,思い出がある場所なので,
この風景を知らない人にも足を運んで良さを知ってほしかったからです。


皆さんには,どのような『遺して行きたい風景』がありますか?

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職場体験第2弾

2012年08月10日 | 日記

桜川中学校の2年のOとYです。
桜川中第二弾として歴史民俗資料館で職場体験をさせていただきました。

8月9日 木曜日

まず最初に、前日の2人と同様に掃除をしました。掃除したのは資蔵庫の中です。
隅々まで綺麗にすることができました。

次に午前中、江戸崎に資料の下見に行きました。
時崎の公民館(八幡寺)にある霊柩車とお葬式に使用する道具を見ました。
初めて見ましたが、まだ綺麗で豪華な装飾が施されていました。
これで午前中の仕事が終わりました。
  

午後は昭和20~30年ごろの浮島の写真の説明書きや本の情報の整理をしました。
昔の文字を読むのは、なかなか難しく大変でした。

一区切りついたところで、次は資料を受け付けて倉庫に入れる準備をしました。
この箱に入っている破魔弓や羽子板などの資料を写真を撮ったり、
大きさを測ったりして台帳に記録しました。
そして資料を箱に入れて紐で固く縛り、荷札を付けて準備が終わりました。


これで1日目の仕事は終了しました。


8月10日 金曜日

2日目です。  
まず、刀の手入れをしました。刀は本物でとても重く、よく切れるときいたので、
手入れをするときはとても緊張しました。




次に、自分が次の世代に残したい故郷の風景ということで阿波、神宮寺、浮島に
写真を取りに行きました。
大杉神社や西浜観音堂など、さまざまな風景を探しに行きました
  

≪職場体験を行った感想≫
前の組が前日まで仕事をしていましたが、自分たちは大丈夫かなと心配していました。
でも資料館の方々は優しく接してくださり、雰囲気も良かったので仕事がしやすくて安心していました。
しかもみなさん歴史に詳しく話が難しく分からないこともありましたが、分かりやすく教えてくださって
少しは歴史に詳しくなったと思います。
僕が住んでいる地域でも、何で僕より詳しく知っているんだろうと思いましたが、
僕も大人になったら子供たちに教えられるように学んでいこうと思いました。
これからも資料館に来る機会があればまた来たいと思います。

これで今年の桜川中の職場体験は終了です。お疲れ様でした。

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