稲敷資料館日々抄

稲敷市立歴史民俗資料館の活動を広く周知し、文化財保護や資料館活動への理解を深めてもらうことを目的にしています。

企画展の看板ができました!

2012年07月25日 | 日記

発注していました野外用の立て看板が
出来あがって来ました!

まず、正門前にひとつ。



そして、ピロティー下にひとつ。


国立や県立などのように巨大な看板
とはいきませんが…

イイ感じです!


そして、企画展示室前の入口の上部にも、
横断の紙看板を設置しました!


この紙看板は、あずま生涯学習センターの大型プロッターで
打ち出してもらったものです!

ご協力ありがとうございました!!


それで企画展示室前は、こんな感じとなります。



実は、今回、展示室前にローケースを3基出しまして、
稲敷市四箇出身の日本画家・根本 正さんの昭和10~30年代の
写生や小下図なども展示しています。

狭い展示室を工夫して大きな作品も展示していますので、
どうぞその辺のアイディアもご覧になってくださいね!



資料館に新兵器…

2012年07月22日 | 日記

ついに資料館に除湿機が導入されました!


写真は、第一収蔵庫内で活躍する除湿機初号機!


現在、全庁挙げての節電中のためエアコンの使用が制限
され、資料の維持管理に大変厳しい状況となっています。

そこで、せめてもの次善の策として、28度以上に室温が
上がらない場合には、「除湿」をしっかりおこなおう、
ということとし、今回の除湿機の導入となった訳です。

除湿機設置前の収蔵庫内の湿度は、77%と高い数値です。
これが設置後、半日の稼働でタンクはご覧の通り!



満水状態です!

湿度は、66%と10%程下がりましたが、目標とする
60%にはちょっと届きません。



除湿は除湿機で何とかなりますが、収蔵庫内の室温は
30度に迫るギリギリのところ…。

真夏には、コンクリートの熱がこもり収蔵庫内が40度に
迫る日もありますが、そこまで上昇するとさすがにエアコンを
使用せざるを得ません。

除湿機の活躍は、猛暑の夏本番が来る前の「前哨戦」といった
ところでしょうか…。

資料館の資料保存の戦いは、とても厳しいのです…。



企画展「水郷、描かれた稲敷の原風景」ポスター・チラシができました!

2012年07月14日 | 日記

7月13日。

この日、ようやく夏季企画展のポスター・チラシが
できあがってきました!

こんな感じに仕上がってます!



そしてこちらは、チラシの裏面です!



ポスターの上半部には、今回の展示の目玉作品の一つ、
小林巣居人さんの『水郷、六月』を配しています。
とても落ち着いた雰囲気の、静かな作品です。

今回、展示しました小林巣居人さん、鈴木草牛さん、
そして根本正さんらの画家は、皆、「旧稲敷郡」出身
の画家です。小林恒岳先生も長らく霞ヶ浦沿岸に暮らし
ており、現在も石岡市に住んでおられます。

チラシの裏面を見て頂きますと、今回の展示の主だった
作品がいくつか紹介されています。

これらの作品は、どれも描いた画家たちが知りつくし、
親しんだ風景でした。

彼らの風景との関わり方は、単に描き手と対象という
関係だけでなく、故郷であり、親しく遊んだ場であり、
豊かな自然と交わり合い、純朴な心に甘露のしずくを
受け取っていた、そんな関係であっただろうと思われ
ます。


会期は7月27日(金)~9月9日(日)となります。

皆さま、お誘い合わせの上、是非ご来館ください。





小林巣居人『水郷、六月』の新しい額と写真撮影

2012年07月06日 | 日記

6月29日。

この日、注文していた小林巣居人の大作、『水郷、六月』の
新しい額が仕上がってきました。

制作を依頼したのは、オーダー・メイドの額を専門に作っている
県内の工房で、ご夫婦お二人で切り盛りしているそうです。


まずは、古い額から作品を分離します。



続いて、新しい額に作品をセットし直します。



作品は、釘打ちで新しい額に固定します。

う~ん、新しい額のデザインや色合いの細部に関しては、
工房のご夫婦が議論した上で最終決定したそうで、
とてもステキな仕上がりになっています。
ここでご紹介できないのが大変残念です。

さて、新しい額もできましたので、次は写真撮影です。
一辺が1mを超えるような作品は、デジカメでは厳しいので、
6×7cmサイズのポジ・フィルムを使う中判カメラで撮影します。

最近では、フィルム・カメラを使うこと自体が稀ですね。


撮影はこんな感じです。必要最小限の機材で、何とか動かしています。


撮影が終わった6×7フィルムはこんな風に丸めて、
撮影年月日と対象を記入して写真屋さんに持っていきます。

今はフィルムを現像しているラボへ毎日は届けることが出来ないそうで
現像には1週間程度かかるそうです。

フィルムの向こう側に見えるのは、露出と構図のチェックに使った
ポラロイドです。

ポジ・フィルムは露出がシビアなので、本番撮影前にポラロイドで
チェックします。

さて、写真屋さんに現像に出しますが、上手く撮れているかな?
楽しみに待ちましょう!

現像が出来てくるまで、ヤキモキするのもフィルム・カメラならでは
の醍醐味でしょうか?