
2011年9月に紀伊半島を襲った台風12号の災害後、那智川谷(有名な那智の滝がある川)に入った時、そこらじゅうは爆弾でも落とした後かのようで、自衛隊の人々や車両がたくさん入り込んでいて、不謹慎ながらまるで日本ではないようだったと、以前書きました。
でも本当に、どしゃぶりの雨の中、再び崩れるかもしれない那智谷で、現実に目の前で動き回る自衛隊隊員や車両を目の当たりにして、頭が下がりました。
このような災害時に実働できるのが、実際に被害にあった人々本人か、軍隊(ではないけれど、厳密には)しかないという状況を、どう飲み込んでいいのかしばらくかかりました。
普通じゃない状況下で動ける訓練をしているのが軍隊しかない、というのは変な感じがしたし、日本で災害時に動ける訓練を極めていけば結局軍隊という形になるのだろうと思うと変な感じもしたけれど、そんなことをごちゃごちゃ考える前に助けてくれているのは目の前の自衛隊さんたちなのでした。
一般に暮らす私たちは実際に災害の現場を見ないと現実感が湧かないのかもしれないけれど、実際に目の当たりにして本当に思いました。
自衛隊さん、ありがとう。
長く書いてきた台風12号のシリーズはこれで閉めたいと思います。
