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地域のために、利用者さまのために

REHA planning(リハビリ訪問看護ステーション東大阪)での日々の業務や、勉強会等の様子をお伝えしていきます。

角椅子(かどいす)つくりました

2015-01-27 | 自主練習、姿勢調整

こんにちは、作業療法士の加藤です

今回は、体を真っ直ぐに起こしておくことが難しく、すぐに前方や側方にグニャリと倒れてしまうお子さんに対して、床坐位用の椅子を作成したので、そのご報告をさせていただきます。

坐位保持装置としては、下の写真のようなタイプの物をすでに持っておられました。

しかし、屋内では床上の活動がメインの生活をされており、床上で坐位の安定を助けるものもあればいいなぁということでしたので、作ることにしました。

こんな感じです。頭を起こしておくのは、大変なのですが、前のテーブルを使えば、何とか起こしておけることもあります。リハビリの中でも、頭を真っ直ぐに起こしておくことが課題の1つになっており、その点で非常に良いと思います。 

 上から見ています。このお子さんの場合、普通に四角い椅子だと、側方にもたれすぎてしまい、体が横に「く」の字に曲がってしまうことが多いのですが、角椅子だと、比較的、横にもたれすぎずに、体を真っ直ぐ保ちやすいようです

ご家族は、みんなで目線の高さを合わせて食卓に座れるのが良いとおっしゃってくれています日常でも真っ直ぐに座れる機会が増えていったらなと思います

※写真の使用にあたり、ご家族の了解をいただいています


朝のセルフトレーニング

2014-10-25 | 自主練習、姿勢調整

こんにちは、作業療法士の加藤です

朝晩、かなり冷え込むようになりましたね

利用者の皆様の中でも、気候の変化で体調を崩される方が増えていますので、お気を付け下さいね

さて、今回は私のことなのですが、この仕事に就く前から腰痛がありまして、そのセルフメンテナンスの一環として、(なるべくですが)毎朝体操や柔軟を行うことを続けています。

かれこれ1年半ほどになっていますが、何とか細々と続けることができています細々とはいえ、続けていくことで体がいい方向に変化していくことも実感できており、それがまた、体を動かすモチベーションになるといういい循環ができつつあるかなぁと思っています。

とはいえ、仕事などの合間の時間をセルフメンテナンスのために作り続けるということは、やはり非常に大変で、かなり意識を強く保っておくことが必要であるということも感じています。

私たちは、リハビリプログラムの一環として、利用者様の自主練習の作成も行うことが多々ありますが、少しでも持続して行ってもらえるように、なるべく簡単で効果の実感がしやすいものを、メニューとして検討していく必要性を改めて感じているところです

 

ところで、最近は朝のトレーニングとして四股にはまっています

 

お相撲さんのブログでやり方を見て真似してやってます。きっちりやると数回でも非常にきついです

 股関節のストレッチと、足や腰まわりの筋力強化に効果的な感じがしますバランスの中でゆっくりとやるので良い姿勢を保つのに必要な深部の筋肉も鍛えられるのではないかと思います。上手くできたときは、けっこう腰も楽です

(注)オススメと言えばオススメですが、バランスがかなり難しいので、無理は決してしないようにお願いします。左の写真のように足を外に開いて、腰を下ろしたり、そこから左右にゆっくりと重心を移すだけでも股関節にけっこうききますよ


力作!!バギー用のポジショニングシート(^O^)/

2014-09-10 | 自主練習、姿勢調整

こんにちは、作業療法士の加藤です。

今回は、たびたび情報提供をいただいている利用者さんのお母さんの力作を紹介したいと思います

このバギーにかぶさっているベルトやクッション付のシートです

側方のガードは当たっても痛くないように合皮にしています。バックシートはなんと100均で買ったカーマットを利用しています。安い上に、クッション等をマジックテープで付け外ししやすいとのことです。お子様のことを考えつくした工夫もあり、経費削減の工夫もありと、非常に勉強になります

そしてなんと、コンパクトにたたんでしまえます機能的な上に、なんかすごくかっこいいです

 

ちなみに、もとのバギーはというと…

こんな感じですこれが、あれだけの変身を遂げるのですからすごいです

四肢・体幹にマヒがあると、上手に座れる体に合ったバギーや椅子を探すのは大変です。体が大きくなってくるとなおさらです。学校用のバギーをどうするかという話をしているときに、教育委員会の方が「在庫がある」ということで、貸してくれたのが、上の紫のバギーでした。しかし、ベルトもクッションもなく、このバギーで坐位を保つのは非常に難しいという経緯があり、お母さんがシートを作ろう!!と決心するに至ったとのことです

お母さんは、以前から持ち運べてどこでも座れるようなシートの構想はもっていたそうで、今回はいい機会をもらったということでしたそれにしても丁寧な仕事と行動力に脱帽です

お母さんの、愛情たっぷりのシートでご満悦です

※写真の掲載についてはご了承いただいております


腰痛について ~4~

2014-01-30 | 自主練習、姿勢調整

こんにちは、作業療法士の加藤です

前回は、どのような場面で腰への負担が増悪するかをまとめました。

そして今回は、日常場面での腰痛予防策をまとめる予定でしたが、最近、ロングブレスピロピロのことを書かきました際に、腹筋を鍛えることが腰痛を予防するうえで大事ということをお伝えさせていただきましたので、なぜそうなのかということを、自分なりに、まとめてみたいと思います。

腹斜筋や腹横筋といった腹部のインナーマッスルは、背部の「胸腰筋膜」という筋膜と連結しています。

背中の筋肉の絵です。真ん中の白いところは胸腰筋膜の一部です。

体の断面を上から見たところです。胸腰筋膜は、奥の方にも、筋肉の間を仕切るように、層状に広がっています。そして、身体の横側で層構造は1つにまとまり、腹横筋や腹斜筋群とつながっているのがわかります。

横から見ると、このようにつながっています。

よって、腹横筋や腹斜筋群が働くことで、背中の胸腰筋膜をグーッと引っ張ることができます。

引っ張られて、張りができることで、胸腰筋膜は、ちょうどコルセットを巻いた時と同じような効果を発揮して、腰部の構造を安定させることができるようです。このような理由で、腹部筋を鍛えることと腰痛を予防することは関連があるのかなと考えています

 

ちなみに、胸腰筋膜は、絵のように、広背筋や大殿筋(おしりの筋肉)ともつながっています。広背筋や大殿筋は胸腰筋膜を縦方向に、張りを作ることが可能になっています。

胸腰筋膜が縦方向に引っ張られてできた張りは、腰部を真っ直ぐに伸ばす方向の力を助けます(緑の矢印)。

つまり腰を伸ばしておくために必要な筋肉の力が分散されることになりますので、腰部の筋肉の疲労軽減につながると考えられます。

 まとめますと、

1.胸腰筋膜の張りが保てている状態は、腰の負担が軽減できるということ

2.胸腰筋膜の張りを保つには、腹部筋や広背筋、大殿筋が十分に働くことが大事ということ

 が、言えるかなと思います少し長くなりましたので、ここまでとさせていただきます次回は、(今度こそ)日常場面での予防策をまとめられたらと思います


手軽に腹式呼吸!!ロングブレスピロピロのご紹介(^o^)丿

2014-01-15 | 自主練習、姿勢調整

こんにちは、作業療法士の加藤です。本年もどうぞよろしくお願いいたします

腰痛の記事を何個か書いていますが、腹筋を鍛えるということは、腰痛を予防するうえで、非常に大事なことの1つに挙げられるかと思います。

しかし、実際に日常生活の中で、腹筋を鍛えるように自主的に体操するということは、すごく大変です

何か効果が期待できつつも、続けやすいものはないものかと、漠然と思っていたところに、出会いました

その名も「ロングブレスピロピロ」

なんと1メートル伸びます

目安は1日10吹き(商品ホームページより)とのことです。

お正月に買いましたが、続けることができています。連続で吹くとけっこう腹筋にこたえてきます

この調子で頑張ってみたいと思いますみなさんも良ければお試しください