インプロヴィゼーションの彼方に

人生ヨウスルニインプロヴィゼーション

あたたかいまちのあたたかい焼鳥屋

2006-09-02 23:27:47 | 今日の出来事
家の近所に、『焼き鳥ランキング都内2位!』という広告がはってある、ほんとにここが!?というほど激渋ないかにも気になる焼き鳥屋があります。
いつも通る度に店がやってたりやってなかったりとどうなのこの店?と気になってたけど、先日やっていた時に2位のウマさを確認するべく行ってみた。
するとこれが大当たり☆☆☆☆☆、紅いチョウチンの暖簾をくぐると店内はカウンター15席くらいの狭く年季の入った井の頭っぽい感じの非常にアットホーム設計。店員はマスターと青年の2人。客も常連さんが多いようで和気藹々ムード。

そしてやっぱり、2位ってのは伊達でもなく焼鳥激ウマー!初めての客を歓迎するべく、店は気が乗ってるときにあけるという適当感の超ウケル気さくなマスターはお任せお試しコースでいろいろオススメを焼いてくれた。
今日のシロはうまくないわけがないから!今目の前で仕込んだコレを焼いてあげるから!てなノリで次々焼いてくれ、どれもが豪快にウマイ☆

それより何より、感動的にやられたのは、マスターの人間性。ヨーロッパへ料理の修業しに行ってたりソムリエ資格もってたりと実はカリスマ料理人!?なマスター。初めての客なのに、こないだ九州いってきて見つけてきたきっと日本一うまい卵6個だけあって誰に出そうかと思ってたけどそれ米にかけて食べる?とか、銘酒っぽいのとか料理に使ってる極上のみりんとか頼んでもないのにメニューにないモノふるまってくれたりとか、明日俺築地行ってくるから明日は今日よりウマイの食べさせれるよ(笑)とか。非常にあたたかい!そして話す言葉と素振りはかなりオーラ強力!ハートフルで話してると人生を楽しく生きるエネルギーでるかんじ!久々だな~この感覚、ってゆうほど地味にしびれるほどイイ出会した爽快感。高まる。
もう一人の店員は、焼鳥稼業を夢に8月1日から半年間休みなしで修行に来てるお弟子さんということらしく、なかなかの好青年。人柄ナイス。そんな彼を厳しくもユーモアを交えて、温かく指導している師匠マスター。すごいイイ人間関係を垣間見た。

最近は、どこへ行ってもビジネスビジネス勝ち組負け組み稼ぐが勝ちデキるデキない金がすべてスキルがどうのとかいう美談としての心を置き去りにしたかのような言葉がまるでブームのように安くあふれかえり曖昧なデータから戦略立ててサティスファクションといいながら目の前に人の笑顔のないじつは身近の人も自分さえも幸せにならないようなどうでもよく実際不必要なものを追求する不健康な仕事がいかにも権威をもってあふれてるように感じうんざりするほどノイズまみれのこの世の中、この焼鳥屋然りこないだの下北のあたたかい美容室に行ったときも思ったけど、やっぱり人と人がそれぞれの個性で素で交流してふれあってそのひと時でもあーよかったな、元気でたな、みたいな気持ちにさせたりする仕事ってイイなと。本物だなと。同時代的だけでなく普遍的だなと。人が忘れちゃいけない気持ちをサービスとして提供する、結果仕事だなってゆう感じの。例え稼ぎが少なかったりしたとしても他人をダイレクトにそういう気持ちにさせたりそれを心で感じたりできる仕事で人生送ってる人は幸せな人生なんじゃないかなと。うまくいえないけど主観ですが思う、今日この頃。便利さはあくまで絶対ではなく相対。個々人の魂の開放は、個々人にとって絶対なんだよ。いや便利さも歓迎だけどもっとしびれていたいっていうことであります。