くるりがサントラやってて音楽だけは知っていた、『ジョゼと虎と魚たち』を職場の人から頂いて観た。青い春の不確かさの中で、先のことなんかわかるはずもないのに前向きにアクションを起こして、それによりさまざまな人に曖昧なようで決定的に現実的な結果が訪れ、そのすべてはそれぞれの内側で。。妙にナチュラルで、妙に生々しい。生々しい生活の中の、生々しい恋愛。生々しいセックス。生々しいズルさ。生々しい弱さ。すごい自然な映画で、失くした心に響いた。涙。これまで痛くなることしかなかった経験により堅固に形成されたと思われる「痛くなったら負け」、という恋愛観にひどくぐるぐるまきに縛られていると自覚する自分にとって、この涙は何?やっぱり痛くないのは負けないだけで、勝ちはない。ってきがするだけ。痛み感じないでなんてやだ。マゾヒストなのかな?とはいえドラマとかまったく見ないから知らなかったけど、妻夫木聡っていい演技しますね。そういえばウォーターボーイズもよかったな。