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弁護士・元ロースクール教授宮武嶺の社会派リベラルブログです。

自民党の元事務局長久米晃氏「だいたい車中でぱっと相手の懐に(現金入りの封筒を)突っ込みますよ。それが表に出ないカネ」。政策活動費の公開を拒む自民党、10年後に公開という日本維新の会に投票するな

2024年05月30日 | ダメよダメダメ岸ダメ政権

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 まだまだヌルい全国紙を尻目に、【決別金権政治】という覚悟が伝わってくる連載をし続けている中国新聞。

 2024年5月9日には、「諸悪の根源」安倍晋三首相が2013年7月の参院選で現金を配っていた実態を明らかにしました。

「2013年7月の参院選で、当時自民党総裁で首相だった安倍晋三氏(22年に死去)が、東日本の選挙区で争う同党公認候補の応援に入った際に現金100万円を渡していた疑いがあることが8日、中国新聞の取材で分かった。

 安倍氏、候補者が関係する主な政治団体などの収支報告書にはいずれも100万円の記載はなかった。」

というのです。

 

 

 しかも、翌5月10日には歴代官房長官の誰か(あとから調べると、たぶん広島出身の河村健夫氏だろうと言われている)に取材して

『2000年以降の自民党政権で官房長官を務めた元政権幹部が中国新聞の取材に対し、国政選挙の候補者に陣中見舞いの現金を渡す際に内閣官房報償費(機密費)を使ったと証言した。

 機密費は国の施策推進のために予算化され、機密を理由に使途は公表されていない。

 選挙への使用は目的外使用の可能性があり、元官房長官は不適切な支出だったと認めた。

 専門家は「外部チェックの仕組みを取り入れるべきだ」としている。』

という証言を引っ張り出しました。

【#安倍晋三が諸悪の根源】自民党の元官房長官が「国政選挙で官房機密費から陣中見舞い」「首相が行けないから代わりに行ってくれと言われ仕事みたいに思っていた。何らかのものを渡さないといけないと思った」

 

 

 そんな中国新聞の5月29日の記事

「100万円けちって落ちたら後悔するでしょ」 元自民党事務局長の証言 選挙の「裏金」

がまた凄くて、安倍首相の元で2019年まで自民党事務局長をやっていた久米晃氏が実名で登場。

 久米氏は、現在使途を明らかにする必要がなく、二階俊博氏は安倍政権で自民党幹事長をやっていた時に50億円も使った政策活動費について

「幹部が演説して『はい、さよなら』というわけにいかない。人間社会の常識でしょ」  

「1日に300万円。衆院選なら12日間やって3600万円。(100万円を受け取った候補者は)飲み食いに使う余裕なんてない。必要なことに使う」

「だいたい車中でぱっと相手の懐に(現金入りの封筒を)突っ込みますよ。それが表に出ないカネ」

「当選するためにできることはする。だって戦だもん。勝たないと意味がない。

 100万円をけちって落ちたら後悔するでしょ」

とあけすけな告白をしています。

 

 

 まさに自民党は選挙に勝つために政策活動費を使いまくってきたわけで、この部分にメスを入れるわけがありません。

 自民党は5月29日の衆院政治改革特別委員会の理事懇談会で、政治資金規正法改正案の修正案を提示したのですが、公明党の主張を反映し、施行後3年をめどに法律を見直す規定を追加したことが柱で、公明は賛成に回る見通しになりました。

 これで参院でも過半数になり強行採決もできることになりました。

 しかし、結局公明党がいつものように賛成に回ったこの修正案の内容は酷くて、3年後の見直しと、議員が実際に支出した「年月」を政治資金収支報告書に記載する規定を入れただけ。

 立憲民主党や日本共産党が要求している政活費の廃止または領収書の全面公開は完全無視でゼロ回答。

 まさに選挙に勝つためなら何でもやる政党、それが自民党だという本領発揮です。

岸田政権下で2022年の1年間に支出された政策活動費。

幹事長だけではなく幹部が役職に応じてこれだけの金を選挙で使える。これで野党が勝とうというのが無理だ。

 

 

 そして前にも驚いて書いたのですが、日本維新の会の政治資金規正法に関する法案って、政策活動費を「廃止」するとはなっているんですが、維新は名前だけ変えて同じような新たな制度を設けるとしていて、その新政活費は10年後に使途を公開すればいいというのですよ!

 外交機密かよ!!

 維新は藤田幹事長が毎年5000万円の政策活動費を配っている、なぜかたった2ヶ月分だけ公開したのですが、渡した相手は相手のプライバシーがあるとか何とか言って隠しちゃってて、日付と金額しかわからないんです。

 こんな公開あるか!

 そして維新の法案では、自民党が選挙で勝てるように10年後に内容を公開すればいいだけですからね。

 ほんまに第二自民党とはよく言ったもので、維新の存在理由は自民党を延命させることだけ。

 自民党も維新の会ももろともに滅びるべきなんです。

維新の法案って連座制もないんですよ。自民党の国会議員を逃げ切らせる目的しかない。
【#滅べ自民党】政策活動費の項目だけ公開・政治資金パーティは10万円以上の氏名公開だけの自民党案は最悪だが、連座制がなく10年後に政策活動費の使途を公開すればいいだけの維新案はさすが第2自民党だ。
 
 
 
参考記事 村野瀬玲奈の秘書課広報室さんより
政倫審での弁明拒否、出席拒否の自民党裏金議員たち (メモ)
税金、たとえば官房機密費の使途と明細を明かせない自民党は政治と税金を私物化している独裁政党ということになります。
 
 
 
 
 
 
自民党の政治資金規正法改正独自案について立憲民主党の蓮舫議員が岸田首相に「なんちゃって連座制だ」と追及したのは正しい。「自分は確認していたが気づかず秘書がやった」と言える逃げ道が用意されている。
 
 
東京都都知事選に立候補した蓮舫氏は岸田首相に対して自民党案は「なんちゃって連座制」だと鋭く迫りました。
しかし、会計担当者が捕まったときに国会議員も責任を負う連座制が影も形もない日本維新の会の案って驚愕じゃないですか?
政策活動費の10年後の公開と言い、日本維新の会が利権体質丸出しにしてくるのには、「選挙に勝つ気がないんか?」と反維新の私でも首をかしげるくらいです。
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「100万円けちって落ちたら後悔するでしょ」 元自民党事務局長の証言 選挙の「裏金」

配信 中国新聞

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「政治とカネ」の問題で揺れる自民党本部

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中国新聞のインタビューに答える久米氏

政策活動費 選挙の年に増額 二階氏に47億円

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2022年に自民党本部が党幹部に支出した政策活動費

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河井克行氏への裏金提供を否定した二階氏

 

取材を終えて

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中国新聞社

 

 

自民党、規制法改正の修正案を提示…公明党の主張を反映し3年めどに見直す規定追加

 自民党は29日午前、衆院政治改革特別委員会の理事懇談会で、政治資金規正法改正案の修正案を提示した。公明党の主張を反映し、施行後3年をめどに法律を見直す規定を追加したことが柱で、公明は賛成に回る見通しだ。ただ、野党は企業・団体献金の禁止などが盛り込まれていないとして一斉に反発した。

[深層NEWS]政治資金問題…下村博文氏「岸田首相はもう一度、森喜朗・元首相に関与の有無聞いて」自由民主党本部
自由民主党本部

 政治資金パーティー券購入者の公開基準については、自民が主張する「10万円超」への引き下げを維持し、公明や日本維新の会などが求める「5万円超」は受け入れなかった。法律を見直す規定を設け、将来的な基準額の変更の余地を残すことで理解を得たい考えだ。

 政党から議員に支給する政策活動費(政活費)に関しては、議員が実際に支出した「年月」を政治資金収支報告書に記載する規定を加えた。立憲民主党と国民民主党などの共同案に入っている、規正法違反などで起訴された議員の所属政党への政党交付金を減額する制度も盛り込んだ。

 野党が28日に要求した〈1〉企業・団体献金の禁止〈2〉政活費の廃止、または領収書の全面公開〈3〉公職選挙法の「連座制」と同様の仕組みの導入――の3項目は反映されなかった。立憲民主党の笠浩史・野党筆頭理事は理事懇後、記者団に「具体的な答えはなく、話にならない」と語り、修正案を切り捨てた。

 

 

「政策活動費」の見直しを主張している日本維新の会は、議論の材料とするため、2か月間に支出した600万円余りの「政策活動費」の使いみちと、領収書などの写しを公表しました。

日本維新の会は、国会に提出した政治資金規正法の改正案に、党から議員に支給される「政策活動費」を見直して「特定支出」という新たな制度を創設し、10年後に使いみちなどを公表することを盛り込んでいます。

見直しに向けて議論の材料とするため、去年11月と12月の2か月間に支出した600万円余りの使いみちと、領収書や請求書の写しを公表しました。

内訳は、他党の関係者などとの会合を含む「渉外費」が344万円余り、選挙関係の調査など「調査研究費」が274万円余りとなっています。

また37枚の領収書や請求書の写しも相手方の情報を非公開にして示し、参加人数は不明ですが1回の飲食代が20万円前後に上るものも複数、ありました。

藤田幹事長は記者会見で「支出先がわからないものはわが党にはなく、領収書などに紐付いている。政治家が使ったお金をチェックしない現状を是正することが問題の本丸であり、議論を呼びかけたい」と述べました。

 

 

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1 コメント

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Unknown (津木野宇佐儀)
2024-05-30 20:59:14
中国新聞の「ジミンとカネ」をめぐる一連の報道、素晴らしいです!
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