日弁連次期会長候補に自民稲田議員「支持」の怪情報

2016.01.17 日刊ゲンダイ

稲田朋美政調会長は党内きっての「右翼議員」
(C)日刊ゲンダイ

 

 全国約3万7000人の弁護士を束ねる「日本弁護士連合会」の次期会長選(2月5日投開票)をめぐって“怪情報”が流れている。村越進会長(65)の任期満了に伴い、現在、次期会長選に立候補を表明しているのは、大阪弁護士会元会長の中本和洋氏(69)と、東京弁護士会の高山俊吉氏(75)の2人。このうち、中本弁護士に対して「安倍首相の側近である自民党の稲田朋美政調会長の熱烈な支持者」という仰天情報がささやかれているのだ。

 稲田氏といえば、党内きっての「右翼議員」と目される人物。憲法違反である安保法の旗振り役も担った。しかし、日弁連は安保法反対の声明を出している。仮に中本弁護士が新会長に就いた場合、「日弁連は方針転換して安倍応援団になるのではないか」(都内の弁護士)というのだ。

■中本氏本人を直撃すると…

 確かに稲田氏の政治団体「ともみ組」の2014年分の収支報告書を確認すると「14年6月2日」に中本弁護士が「3万円」を寄付した記載がある。果たして“怪情報”は事実なのか。中本弁護士を直撃すると、「悪質なデマ」と憤りながら、こう続けた。

「稲田議員は後輩弁護士として30年来の付き合い。それだけです。だいたい、私は民主党議員にも献金していて、むしろ、そちらの金額の方が多い。社民党の福島瑞穂議員もずっと応援しています。同期の弁護士で、落選中の(前民主党議員の)辻恵氏のパーティー券なんて(総額で)50万円分ぐらい買いました。それに広島出身の私は、戦争は絶対反対。『9条の会』で活動し、安保法反対のデモも先頭に立って呼びかけましたよ。にもかかわらず、私が『日本会議のメンバー』なんてデマも流れている。まったく冗談ではありません」

 良かった……。

 

 

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