大阪市立桜宮高バスケットボール部の主将で、顧問に体罰を受け2012年に自殺した男子生徒(当時17才)の両親ら遺族が、大阪市に約1億7千万円の損害賠償を求めた訴訟の判決で、東京地裁(岩井伸晃裁判長)は2016年2月24日、
「体罰で精神的に追い詰められて自殺した。顧問は自殺を予測することもできた」
と指摘し、市に約7500万円の支払いを命じました。
大阪市に損害賠償を求めた訴訟の判決のため、東京地裁に向かう遺族=24日午後0時40分
2015年12月まで橋下徹氏、つづいておおさか維新の会の吉村氏が市長をしている大阪市は、
「自殺は元顧問の暴力が原因ではなく、予見もできなかった」
「キャプテンとしての重圧が自殺の最大の原因だった」
と体罰との因果関係を否定して反論し、元顧問も市側の立場で出廷し、
「過去に十数人の生徒に同じようなことをした。生徒の自殺の原因は分からない」
と述べましたが、大阪市の主張は認められませんでした。
元顧問には、暴行と傷害の罪で懲役1年執行猶予3年の有罪判決が確定している。
橋下氏は大阪府知事・市長としても体罰容認と言われても仕方のない発言を繰り返していました。
たとえば、大阪府知事時代の2008年10月26日に大阪府と府教育委員会の討論会で
「子どもが走り回って授業にならないのに、注意すれば保護者が怒鳴り込み、頭を小突くと体罰だと騒ぐ。こんなことでは先生が教育をできない」
「口で言って聞かないと手を出さないとしょうがない」
と発言しています。
また、大阪市長になってからも、事件直前の2012年10月2日の大阪市の教育振興基本計画有識者会議で、
「先生ももうちょっと、どうなんですか、懲戒権というか、認めてあげられないもんなんですかねー。ちょっと立たせただけで体罰(と言われる)とかですね…。『これぐらいはいいでしょう』っていうガイドラインを示してあげるとですね…。もう(生徒を)怒れなくなってますよ、先生が」
「胸ぐらつかまれたら放り投げるぐらいまではオッケーだとか、蹴られた痛さを体験しないと(自信)過剰になる。蹴られた痛さ、腹ド突かれた痛さが分かれば歯止めになる」
と、教員が問題生徒に対して行なえる対策が限られていることを問題視し、ガイドラインの一例として、
「僕は、もみあげをつまんで引き上げるくらいまではいいと思うんですけどね、そんなのしょっちゅうありましたし、それぐらいなかったらねー、ダメです。大阪市でそれを体罰とか何とか言われたら、政治で僕が引き受けますから」
と言ったばかりでした。
体罰を容認してきた橋下市長のあるべき反省と謝罪のしかた 追伸あり
ところが、橋下市長は2013年1月15日の記者会見では、
「仲間が死んだのだから、今何をすべきか考えてもらいたい。この状況で部活をやったら、人間としてはダメだ」
1月17日の記者会見では、
「(桜宮高校は)子どもを迎えられる体制ではない。受験生がかわいそうといったことよりはるかに深刻な事態」
「(今春の入試は)あきらめてもらう」
と言いだしました。
あげくのはてに、自分も早稲田大学の入試に失敗して浪人したと例をあげながら、同校の入試中止について
「受験生は生きているだけで丸儲け。またチャンスはある」
というのです。
自分は入試に失敗したんだから彼のお得意のフレーズである「自己責任」であって、自分が悪いわけでもないのに目指していた高校入試がなくなってしまう受験生とは全く立場が違うのに!
そして、1月23日のツイッターでは
「入試を止めて体罰がなくなるわけではないのは当たり前。しかし今回の問題を本質的に解決するためには生徒・保護者に考えてもらうこと。
入試を止めて、継続性を絶って、そして考えてもらうことがどうしても必要だ」
などとつぶやき、完全に自分は正義の味方に。
むしろ被害者的な立場のはずの桜宮高校の生徒と保護者を、十把一からげに加害者側・反省する側にしてしまったのです。
桜宮高校生徒への嫌がらせに見るいじめ社会での大人と橋下市長の責任
当然、大阪市立の中学校の校長会は2012年1月17日、
「受験生の動揺が広がっている」
「中学3年生の進路の選択に影響を及ぼすことは認められない」
として、入試を予定通り行うよう教育委員会に申し入れました。
しかし、橋下市長は17日の記者会見で、
「一番、重要なのは亡くなった生徒のことで、どちらが重要なのか分かっていない。そういう校長は大阪市にはいらない。公募でどんどん替えていく」
と強権発動をちらつかせて恫喝し、校長会の対応を強く批判しました。
しかし、結局、桜宮高校の体育科募集を普通科募集にすることで決着という迷走ぶり。
桜宮高校の体育科入試中止のような、募集続行のような、何も解決しない「すばらしい大人の決定」
ちなみに、橋下市長はもう4月から新学期なのに校長をはじめとする同高の全教員約70人を異動させる「総入れ替え」を市教委に要請し、これを実現するために
「来年度、桜宮高校の体育教師が残るなら体育教師の人件費の予算は執行しない」
と述べてもいます。
橋下市長の行き当たりばったりの言動を見ていてわかることは、橋下氏が教育とは生徒たちに寄り添う営みで、しかも、子どもたちの安心感、教育方針の安定性・継続性が非常に大事であるいうことが全く分かっていないことです。
また、いじめや学校事故・事件については、第三者調査委員会を作るなどのノウハウが現場で蓄積されています。
独断専行の橋下市長はやることが乱暴すぎます。
あんなパフォーマンス優先の教育行政は二度とごめんです。
桜宮高校の入試中止、校長・教師の全取り換えをいう橋下市長の市長職「中止」=首のすげ替えが一番の方法だ
桜宮高校バスケット部体罰事件の真実―そして少年は死ぬことに決めた― | |
島沢優子 (著) | |
朝日新聞出版 |
2013年に発覚した大阪の名門高校バスケ部キャプテンの自殺。 17歳が死を選んだ理由は、顧問による体罰だけが原因なのか?
遺族や関係者への綿密な取材に基づき、重大事件の真実と裏側に迫る衝撃のルポルタージュ。
桜宮高校を全否定し、生徒や保護者達まで非難していたのに、裁判では体罰と自殺の因果関係を否定する大阪市の弁護方針を容認していた橋下氏はひどくないですか。
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桜宮高体罰、大阪市に7500万円賠償命令
大阪市立桜宮さくらのみや高校バスケットボール部の顧問教諭から体罰を受け、2012年12月に自殺したキャプテンの2年男子生徒(当時17歳)の両親と兄が、市に約1億7400万円の損害賠償を求めた訴訟で、東京地裁は24日、市に計約7500万円の賠償を命じる判決を言い渡した。
岩井伸晃裁判長は、顧問の暴行と自殺には関係があると認め、「顧問は自殺を予見できたのに、強度に自殺の危険性を増大させる行為を続けた」と指摘した。
訴状によると、当時顧問だった元教諭(50)(懲戒免職、有罪確定)は、男子生徒に対し、「キャプテン辞めろ」と叱りつけるなど圧迫的な言動を繰り返し、12年12月22日の練習試合中には顔や頭を何度も殴るなどした。生徒は翌23日、自宅で自殺した。
訴訟で、遺族は「暴力的指導で極限まで追い詰め、死を選ばざるを得ない絶望感を与えた」とし、元教諭の一連の暴行が原因で自殺したと主張。当時の校長や教頭らについても自殺の1年以上前から元教諭の体罰に関する公益通報などがあったのに管理責任を果たさず放置したと訴えていた。
大阪市の橋下徹市長が提案した問題生徒・児童への対応指針が物議をかもしている。市の有識者会議で、橋下市長は教員が「懲戒権」を活用できるようにすべきだと提案し、「もみあげをつまんで引き上げるくらいまではいいと思う」などと述べた。橋下市長は、これは「体罰」とは異なるものだとしているが、「発言は体罰容認につながる」との批判が出ている。
学校基本法では体罰を禁じており、「指導」と「体罰」の線引きについては議論が続いてきた。この線引きについては、07年に文科省が、問題行動を起こす生徒への対応についてのガイドラインで示している。それによると、「殴る、蹴る」「正座・直立等特定の姿勢を長時間にわたって保持させる」といった行為は体罰にあたると解釈されているが、有形力(目に見える物理的な力)の行使をともなう懲戒については、「一切が体罰として許されないというものではない」とも説明している。
「ちょっと立たせただけで体罰とかですね…」
橋下市長は、2012年10月2日に開かれた教育振興基本計画を議論する有識者会議の中で、
「文科省のガイドラインに(加えて)、また大阪市が作ってもいいんじゃないですか?」
と、さらに具体的なガイドラインを作るように求めた。橋下市長は、
「先生ももうちょっと、どうなんですか、懲戒権というか、認めてあげられないもんなんですかねー。ちょっと立たせただけで体罰(と言われる)とかですね…。『これぐらいはいいでしょう』っていうガイドラインを示してあげるとですね…。もう(生徒を)怒れなくなってますよ、先生が」
と、教員が問題生徒に対して行える対策が限られていることを問題視。「体罰はダメ」と断りながらも、ガイドラインの一例として、
「僕は、もみあげをつまんで引き上げるくらいまではいいと思うんですけどね、そんなのしょっちゅうありましたし、それぐらいなかったらねー、ダメです。大阪市でそれを体罰とか何とか言われたら、政治で僕が引き受けますから」
と述べた。さらに、
「腹をどつかれた時の痛さ、そういうものが分かれば、相手側の方に対しても歯止めになると思う」
と、いじめ対策の側面も強調した。
囲み取材では一転「それは有識者が考えること」
だが、この日の夕方の囲み取材では一転、慎重姿勢に終始した。
「文科省のガイドラインよりも踏み込んだ形にするのか」
との記者の質問には、
「そこは僕は何もいっていない。有識者で考えてもらうこと。僕は問題提起をしたところまで」
とかわし、
「市長の問題意識としては、有形力の行使をある程度認めるべきだ、ということなのか」
と重ねて聞かれても、
「それは有識者が考えること」
と繰り返すにとどまった。
この発言をめぐっては、早速批判が出ている。例えば、橋下市長に対して対決姿勢を続けている日本共産党の「しんぶん赤旗」は、10月3日の紙面で、
「体罰は暴力そのもので、絶対に許されません。橋下氏の発言は体罰容認につながるもので、批判は免れません」
と報じている。
<大阪・高2自殺> 橋下市長、直轄100人態勢で調査へ
- 毎日新聞
- 2013年01月10日11時45分
橋下市長は体罰や謝罪を巡り、学校側と遺族の説明が食い違うことについて「遺族の求めるような対応策が取れていない」と問題視。全ての市立小、中、高校を対象とする体罰調査について「僕が陣頭指揮を執らないと駄目」と話し、100人態勢の直轄チームを作る考えを示した。
また、11年9月に顧問の体罰を指摘する通報があったのに、調査までに1カ月かかったり、顧問から15分間しか聴取しなかった点についても「許されない」として、制度見直しを表明した。
橋下市長は、生徒が自殺前日に顧問から30~40回顔をたたかれた、と両親が証言していることについて、「事実であれば許されない。犯罪だ」と激怒。一方で、「子どもに対して手をあげることは場合によってはあり得る。僕も体育会をやってたから分かるが、試合中にビンタすることはある」とも話している。【林由紀子】
「橋下市長は分かっていない」募集停止に在校生から悲鳴
大阪市立桜宮高校バスケットボール部主将の男子生徒=当時(17)=が顧問(47)の体罰を受けて自殺した問題で、橋下徹大阪市長(43)は16日、体育系2科の募集を中止する意向をあらためて強調した。これに対して同校の生徒らからは「やりすぎ」「橋下市長は分かっていない」と反発の声が上がるなど、波紋が広がっている。
「先生の体罰は問題だけど、生徒はみんな一生懸命だった。橋下市長は分かっていない」
“橋下批判”を口にするのは同校普通科の女子生徒。この女子生徒は「体育科への進学を希望していた中学生がかわいそうだ」と後輩が“とばっちり”を受けることも指摘する。
渦中の体育科の生徒からも批判的な意見が聞かれた。体育科1年で剣道部に所属する女子生徒(16)は「体育科は学校の特色で大事な存在。予定通り入試をしてほしい」と話す。
続けて「部活動も活動停止になりみんな困っている。生徒は悪くないはずなのに」と戸惑った表情を浮かべた。
体育科が同校の看板のひとつになっていることは生徒らも認識しているようで、別の普通科の女子生徒も「スポーツの評判が高かったのだから、体育科あっての桜宮高校だと思う。中止は考え直してほしい」と訴えた。
さらに、市教育委員会には16日、同校に受験を予定している中学生の保護者や在校生、一般市民らから電話やメールが殺到した。
「受験生は悪くないのに影響を受けるのはおかしい」「この時期の中止は受験生の混乱が大きい」「子供たちの夢をつぶすようなことはやめてほしい」
50件以上の意見の大半は反対の声。そのほかに在校生の保護者からは同校の存続を心配する声もあったという。
市教委は入試が中止となれば体育系学科の定員を普通科に振り替える方針だが、体育系学科と普通科では受験科目が異なり、受験生の混乱は必至だ。
こうした状況に対して橋下氏は16日、「桜宮高を目指して頑張ってきた受験生、保護者の気持ちはよく分かるが」としながらも、「これまでの生徒、保護者の意識の積み重ねで桜宮高の体育系クラブの伝統が築かれてきた」と主張。
「入試をやめて校風、体質をいったんゼロにしないと新しい生徒を迎えるわけにはいかない」と強調しており、あくまでも考えを変えない構えだ。
この中学生は桜宮高校の体育科を志望していて、「なんで僕たちが、それで受けられなくなるのかわからないです。ずっと桜宮(高校)を目指して頑張ってきたので、ちょっと嫌です」と語った。
受験生も困惑する事態となったきっかけは、橋下市長の発言。
橋下市長は「体育科については、入試は2012年度はやめるべきだという考え方を教育委員会に伝えました。こんなところで、体育科をそのまま入試したら、大阪の恥ですよ」と述べた。
15日、橋下市長は、市の教育委員会に対し、2月に予定されている桜宮高校の体育科とスポーツ健康科学科の入試を中止するよう要請した。
橋下市長は、部活における体罰を保護者も容認していたと指摘し、2つの学科について、新たな生徒の受け入れを中止することで、意識改革を図るとしている。
橋下市長は「今回は、もちろん顧問、教員、もっと言えば校長に、第一の責任があることは間違いありません。もちろん教育委員会も、きちんと管理できなかった。桜宮高校のこれまでの積み重ねや伝統。そういうことを、多くの保護者が容認していると思います。また、そういうことを求めてきたと思います。このまま入試をやってしまうと、今までと同じ意識で、桜宮高校に生徒が入ってきてしまいますから、過去の連続性を断ち切るためにも、1回体育科の入試を止める」と語った。
一方、教育委員会側は、受験生への影響が大きすぎると難色を示し、回答を保留している。
大阪市教育委員会の長谷川委員長は「ここまでギリギリまで、入試状況のところで、子どもたちに混乱を生じさせて本当にいいのか」と語った。
市教育委員会は、さらなる議論が必要として、来週までに入試を中止するかどうか、決定するとしている。
桜宮高校体育科を志望する中学3年生は「桜宮(の体育科)以外で、行きたいところがあるかと言われたら、今はないですし、やっぱりそこに切り替えてとなると、モチベーションがもちにくい」と語った。
この男子中学生も、桜宮高校に入り、野球部に入部することを希望している。
桜宮高校を志望する理由としては、家庭の事情も挙げた。
男子中学生は「私立で、甲子園目指してやりたいと思っていて。その中で、家のこと(経済事情)とか考えて、大阪の公立で強いところは桜宮高校なので。本当に桜宮に行きたいという気持ちが強い」と語った。
桜宮高校の体育科を目指す受験生の保護者からも、戸惑いの声が上がっている。
桜宮高校体育科を目指す受験生の母親は「目標をぱっと取り上げられたら、やっぱり見失ったときのダメージっていうのが、15歳ですから、切り替えられるかなという不安が、正直、この時期ですし、あります。これだけすごく頑張ってきているのを、一番身近で親が見ていると思うんですよ。それを、こういうことになったからあきらめろって、簡単に橋下市長言えますかと。ご自分もお子さんいる中で、それが(自分の子どもにも)言えるのかなって」と語った。
男子中学生は「やっぱり、今しか受験できないから、我慢するという言い方はやめてもらいたい。いまさら志望校を変えるとか、全然考えていなかったので」と語った。
大阪市教育委員会には、この入試への対応について、16日午後3時までに52件の意見が寄せられていて、そのうち48件が、「受験生には罪はない」といった内容だという。
広がる波紋について、橋下市長は17日、「同じ、学校の生徒が1人死んだという事案を、軽く見すぎなのではと思います。市民の皆さんは、いろいろ入試を止めることに関して、『受験生は一生懸命、勉強してきたのに』、『受験生のことを何考えている』、『在校生に罪はない』というのは、事案を軽く扱いすぎ。新入生を、今のこのような状態で迎えられますかってことですよ。(中学生に高校受験は2度目はないが?)生きていたら、チャンスはありますよ。いくらでも、そんなのは。命があれば。1度や2度でね、人生が全部つぶれるようなものではないんです。そういうことを教えるのも教育ですよ。今回の件を契機として、大阪市としては、高校はコントロールできないとはっきりした。(高校は)早く府へ移管して、大阪市は、小学校と中学校に専念する。それでもまだ数が多いので大変ですけど、高校までは所管できません」と述べた。
そして、下村文科相は「大阪市立の高校ですから、橋下市長の判断として受け止めるが、本質的な解決を、国として考えていく必要があると思います。職員を取り換えて済むことは、そこの高校について言えるかもしれないが、ほかの高校には一切なかったのかとはならないと思う。あらためて、国として、注意喚起しながら、体罰をさせない。そういう学校現場をつくっていくように、努力する必要があると思います」という考えを示した。
「受験生は生きているだけで丸儲け」橋下市長が発言 桜宮高2自殺
配信元:産経新聞
2013/01/18 12:42更新
大阪市立桜宮高校の男子バスケットボール部主将=当時(17)=が男性顧問(47)の体罰翌日に自殺した問題に絡み、市教委に同校体育系2科の入試中止を求めた橋下徹市長が「(受験生は)生きているだけで丸儲け」と述べた。自らが提案した同校の入試中止を意識した発言とみられるが、入試を直前に控えた受験生らに対する発言として配慮が足りないとの批判も招きそうだ。
橋下市長は17日の記者会見で、市教委に入試実施の要望書を提出した市立中学校長会の対応に触れ、「事の重大さがわかっていない。教育者失格だ」と痛烈に 批判。その上で「一番重要なのは生徒が亡くなったこと。(受験生は)生きているだけで丸儲け。またチャンスはある」と述べた。
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教師が、指導対象である学童や生徒に暴力を奮うのは、自身の尊厳を損なうものであり、自身の価値を下げる行為に手を染めることでもあるでしょう。
私自身が、体罰を加えた教師には、軽蔑の念しか持つことが出来ませんでした。
子供に手を挙げる奴等は、合気道稽古中の自分なら関節を捻じ曲げてやろうか、とも思った程でした。 その思いが顔に出ていたから、余計に叩かれたのかも知れません。
武道の師範なら、何も言わずとも、弟子は、直ぐに反応し、指導にはすぐさまに従ったものです。 有段者には、実力があるのですから。
指導力が無い教師に限って体罰を行うのが常です。
教師としての実力があり、学童、生徒が、その指導に感服していれば、素直に従うものです。
残念ながら、そのような教師らしい人で今でも覚えているのは、極少数です。 全て、学童、生徒には一切、手を出すことが無かった人であるのは、言うまでもありません。
しかし、何時ものことですが、この問題でも、橋下氏の揺るぎ無い持論は、一体、どう言うものなのか、全く不明ですね。
時、処、相手、に依って、千変万化。 常時、変幻自在の妖怪のようです。
そして最高責任者だった当人は口を拭っておおさか維新で院政。
ホントに言葉が軽くて、まともに取り合って行くことが虚しいような気もしますが、現実に政治に影響与えているのだから仕方ないです。
世の中似たような人はいるもので、私の上司にもいました。
言うことがコロコロ変わるので部下は混乱しますし、もっともらしいことを言うのだけれど本気で言っているとも思えない。
マトモに取り合おうとすると疲れてくるので最後はもう関わりたくない近寄りたくないと思いましたね。
けど、そういう難点を上回るような魅力があるみたいで結構人望はありました。
まあ、政治に限らずこの世の中というものは理詰めでは動いてはなくて、人の心を明るくするように見える人間をみんな好きになるのでしょうね。
から参りました。
私も彼が嫌いで府知事就任当時、家の中でワーワー言ってたら家内も息子も支持していたようで
全く同年の人二人の持ちかけたらその二人も支持でした(笑)
ブログで彼はその内放り出すよと書いたこともありましたね。
最近はブログ友達のほとんどが主婦なので政治がかったことを書くことを抑えています。
最近、家庭内で口走っているのは「橋下氏、安倍晋三氏、そして流行りのトランプ氏は同類だー!」と私が言うと
家内は「どうでもいい!」と煩がられます(笑)
確かに迷惑な御仁ですが、狼狽するあたりは可愛くも感じます。それに対して大阪市教委など一貫して教員擁護、体罰容認。維新の会の市長の手前、体罰は許さないと言ってるけど、なんとかして隠蔽、わかっちゃっても軽く、軽く、軽く、済まそうってのが見え見え。
やっぱり全国どこでも、教育委員会と言うのは、教員の、教員による、教員の為の組織。それだからこそ、教育委員会の独立は尊重されている。
そこに挑戦したことは、橋下徹だからできたこと。その点だけは、橋下徹の(当時の)力は素晴らしかったと思います。