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弁護士・元ロースクール教授宮武嶺の社会派リベラルブログです。

高市早苗氏は「ヒトラーの選挙戦略」というナチス礼賛本に「勝利への鍵は『強い意志』だ。国家と故郷への愛と夢を胸に、青年よ、挑戦しようよ!」と推薦文を書いたネオナチ。参政党と組んだら日本は地獄に落ちる。

2025年07月25日 | #誰がなっても自民は悪党

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 まず、最初に読者の皆様にご報告とお詫びをしなければいけないことがありまして。

 石破茂首相がすわ辞職かという報道を毎日新聞がしまして、読売新聞なんて号外まで出したもので、石破氏への不信感が凄いうちでは

#石破辞めるな、がトレンド入り。「自民党は支持しません でも石破さんが辞めて高市政権になったら参政党と自民党が組んで大変なことになるので戦略的石破やめるなを発動します」←リベラル派は石破茂に頼るな。

という記事をあえて書いて、石破氏への警戒を呼び掛けたんです。

 何しろ信念なきヘタレ政治家の石破氏は内心はどうあれ、妥協しないといけないとなったら参政党と組むために相手の出してきたスパイ防止法案だって丸呑みしかねないような人物ですから。

【#自民党は国民の敵】石破自民党がなんとあの札幌・大阪法務局から人権侵犯認定された杉田水脈氏を7月の参院選比例区で公認!杉田水脈氏の差別発言をこの機会に振り返る【#自民党政治を終わらせよう】

 

 

 しかし、その日の晩にうちの娘に

「お父さん、こんな記事書いたでえ」

と石破氏をディスった話をしたら、猛烈に叱られまして、最後には

「お父さん、すぐに訂正記事を出して!」

とまで言われたんですよ(笑)。

「だって、お父さん、石破やったらまだ人間やん?言うことやることに予測可能性があるやん?

 高市とか神谷とか妖怪やで、モンスターやで、人間ちゃうで?

 スパイ防止法どころか、憲法には緊急事態条項入れる、徴兵制を始める、女は高校卒業しても大学行くなすぐ結婚して子ども3人産めと言い出す。

 なんでもありえるねんで?

 ここは石破さんにふんばってもらわなあかんねん!」

と、まあ口から泡吹くような勢いで言われたんですよwww

自民党安倍派の裏金議員で高市早苗氏の推薦人である西田昌司参院議員が「ひめゆりの塔」展示について書いてもいないデマを流して「歴史の書き換え」と発言。歴史を書き換えて嘘に修正しているのは彼ら右翼政治家だ。

 

 

 実はFacebookでも上記の記事は500回以上シェアされたんですが、高市早苗よりは石破さんの方がはるかにマシというコメント多数ですし、「村野瀬玲奈の秘書課広報室」の村野瀬代表

『それに、自民党が敗北したとは言っても、その原因はすべて石破茂総裁・首相にあるのでしょうか。

 石破氏にも一部の責任はあるでしょうが、裏金問題や統一教会問題など自民党の「いかにも自民党」な問題は自民党の各当事者議員の問題ではないのでしょうか。

 まさか、たとえば裏金問題を隠し通しごまかし通し、なかったことにしきれなかったことの責任が石破氏にあるというのではないでしょうね。

 石破氏の責任を問うなら、自民党の裏金議員も統一教会議員も、責任を取って全員議員辞職してほしいです。』

とはっきり書いておられました。

参考記事 村野瀬玲奈の秘書課広報室さんより

#参院選2025 での自民党議席減についての石破茂首相の責任を考える

 

 

 わたくしだって、高市早苗を忌み嫌い、内閣総理大臣になるだなんて絶対断固阻止!という気持ちでは村野瀬代表にもリベラル左派の皆さんにも娘にも負けておりません!

 というわけで、高市氏が内閣総理大臣になったら靖国神社に公式参拝に行きかねない人物だなどと言う世間でもよく知られた部分ではなく、ネオナチなので参政党と親和性がめっちゃ高いという話をもう一回したいと思います。

 英タイムズ紙が2021年秋の自民党総裁選にあたって、高市氏を特集したのですが、その記事のタイトルがズバリ

「右翼の強硬派が日本初の女性首相になりたがっている」。

 イギリス有数の高級紙であるタイムスが、高市氏がヒトラーの選挙戦略本に推薦状を書いたり、ナチズムを信奉する極右団体の男性と写真を撮ったりした過去を書き連ねて「右翼の強硬派」と断定したんです。

 イギリスだけではなく、欧米ではヒトラーを礼賛するだとか、ナチスに学ぶだなんて政治家としてもってのほかですから。

 

 高市氏が推薦文を書いたナチス礼賛本はその名もずばり

「ヒトラーの選挙戦略」。

 1994年に自民党東京都支部連合会事務局広報部長が書いた本ですが、ユダヤ団体などから抗議を受けて、すぐに絶版になっています。

ネオナチ代表と写真を撮ったことで世界的に知られる高市早苗氏は「ヒトラーの選挙戦略」というナチス礼賛本にも推薦状を書いた極右。総務大臣として安保法案に反対する放送局は電波停止と脅迫した最低政治家だ。

 

 

 その中身は

「かつて第三帝国を築いたアドルフ・ヒトラーの政治・組織・宣伝論のなかから、現代選挙必勝法を考察してみました。

 ヒトラーの政治戦略は大衆宣伝が基本です。

 これはまさに現代選挙運動にも通じる戦略なのです。」

という、まさに石丸伸二氏や参政党や国民民主党の選挙戦略を先取りした代物。

 しかも、この本は自民党の候補者に対して公職選挙法は悪法だと説き、

『捜査の着手をキャッチしたのなら、直ちに反撃を開始すべきです。(中略)

 あわてないで書類をひとつひとつ自らの手で整理して処分すべきです。

 書類は焼却しても良いし、どこか第三者の人に預けるのもひとつの方法です。

 いずれも自分ひとりの考え、自らの手で実行することです。

 自らが口を割らなければ「絶対にわからない」という強い信念があれば、証拠隠滅で逮捕するなどという警察の威しにも充分対応できるのです。』

と、公職選挙法の犯罪だけではなく、その証拠隠滅と偽証まで教唆しているという、恐るべき犯罪本です。

これも高級紙ガーディアン。ちなみに、稲田朋美氏も高市氏に対して「国家観が共通」として総裁選で支持を表明したが、ネオナチ仲間だから当然。

【ヒトラー騒動異聞】高市自民党政調会長はヒトラー礼賛本に「勝利への鍵は『強い意志』だ」と推薦。麻生自民党副総裁が改憲は「ナチスの手口に学んだらどうかね」。吉村府知事が応援する高須院長「ナチスの偉大さ」

 

 

 さて、そんなヒトラー礼賛のトンデモ本に寄せた高市氏の推薦文がまた噴飯物で

「候補者と認知された瞬間から始まる誹謗、中傷、脅迫。私も家族も苦しみ抜いた。

 著者の指摘通り勝利への鍵は『強い意志』だ。

 国家と故郷への愛と夢を胸に、青年よ、挑戦しようよ! 

 衆議院議員高市早苗」

というものでした。

 高市氏は自民党の衆議院議員を肩書のとして名乗って、この本の著者が自民党幹部だからこそこんなに堂々と推薦したわけです。

 ところが、高市事務所はそのことを総裁選の最中に追及されると

「推薦文については記憶がなく、コメントできない。本人も著者を知らない」

と急に記憶喪失になっています(笑)。

 これって、高市氏が統一教会との関係を聞かれたときと全く同じ反応です

 

 2023年3月に、立憲民主党の小西洋之議員が発掘して、放送法の解釈を安倍官邸が総務省に圧力をかけて変えさせた経緯がわかる行政文書の存在が発覚した事件がありました。

 高市早苗経済安保大臣はこの文書が総務省で作られたときの総務大臣だったのですが、こんな文書は全く知らんとしらを切り、小西議員がこの文書について記者会見をした際にはこの文書全体を

「怪文書」

だと言い切りました。

かつて安保法案に反対する放送局は電波停止処分と言った高市早苗大臣が、放送法の解釈を変更するやり取りを記載した総務省内部文書が捏造でなければ「辞職」と言った!

 

 

 そして、3月3日の参院予算委員会で高市氏は小西議員からこの内部文書について質問されて、この文書は捏造だと考えていると述べ、捏造でない場合は大臣や国会議員を辞職するか問われて

「結構ですよ」

と答えたんですよ。

 ご存じのようにこの文書はれっきとした総務省の公文書、行政文書だったのですが、高市氏はもちろん大臣も国会議員も辞めていません。

 この言うことがコロコロ変わるコロコロ女王の卑怯さも右翼ならではで、極右のカルト参政党とめっちゃ相性がいいんですよ。

 ですから、もちろん、自民党で一番首相にしたらダメな人物が高市早苗氏であることは誰が見ても明らかです。

総務省が高市大臣に対するレクチャーがあったとことさえ認めているのに嘘をつき通した高市早苗氏。

「礒崎さんからの働き掛けによって私の答弁が変わったかのように言われているがそれも違う。礒崎さんという名前は今年3月になって初めて聞いた」と大嘘ついてる高市早苗氏が磯崎氏と超仲良しだった件(笑)。

高市早苗氏がまた見苦しい言い訳。「礒崎さんという名前もしくは放送行政に興味をお持ちだと知ったのは今年3月になってからです」答弁が大嘘つきだとの批判に対して「即座に答弁する中で日本語が乱れた」(笑)。

 

 

参考記事

kojitakenの日記さんより

田崎史郎、自民が高市早苗を新総裁に選ぶと、全野党が高市首相阻止で結束して自民が政権を失いかねないと指摘

 

 

編集後記

杉田 水脈 on Twitter:

日本会議三人娘w

杉田水脈議員は右翼で卑怯者かつ間抜けなのではない。卑怯者でお間抜けだから右翼になったのだ。そして、杉田議員を辞職させない自民党はセカンドレイプに加担している。

 

良識ある市民はみな、卑怯でお間抜けだから右翼になった高市議員の妹分である杉田水脈議員がやっと今回の参院選で落選してせいせいしているわけですから、ここで万が一にも高市内閣発足なんて悪い夢は見たくないものです。

私も石破批判はそこそこに、より危険な高市氏への警戒心の方を募らせたいと思います!

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2014年09月09日 23時22分 JST | 更新 2014年09月10日 00時49分 JST

高市早苗氏や稲田朋美氏、ネオナチ団体代表とのツーショット写真で波紋

9月3日の内閣改造で総務相に就任した高市早苗氏ら自民党の国会議員3人が、ネオナチ団体の代表と写ったツーショット写真が物議をかもしている。


9月3日の内閣改造で総務相に就任した高市早苗氏ら自民党の国会議員3人が、ネオナチ団体の代表と写ったツーショット写真が物議をかもしている。47NEWSが報じた。

第2次安倍改造内閣で総務相に就任した高市早苗衆院議員や、自民党の稲田朋美政調会長ら国会議員3人が、極右団体代表の男性と議員会館で会い、ツーショットで撮った写真が団体のホームページに一時公開されていたことが9日、分かった。議員側は「男性の人物像は知らなかった」と説明した。

(47NEWS「高市氏らが極右代表と写真 海外主要メディアも報道」より 2014/09/09 21:41)

この団体は、「国家社会主義日本労働者党」(NSJAP)。公式サイトの記述によると、1982年に発足した。ナチ党と同様、国家社会主義思想や反ユダヤ主義を掲げ、ホロコーストの否定や外国人労働者の排斥などを訴えている。

問題の写真は、2011年6月から7月にかけて、NSJAPの山田一成代表が議員会館に行った際に撮影されたもので、高市氏のほか、自民党政調会長の稲田朋美氏、副幹事長の西田昌司氏の3人とのツーショット写真がNSJAPの公式サイトに掲載されていた。現在、該当ページは内容が変更されている。

国際的にも波紋が広がっており、イギリス紙「ガーディアン」は9月9日、「ネオナチ写真が安倍首相のために頭痛を引き起こす」という記事の中で、「これらの政治家が山田のネオナチ思想を共有しているという証拠はないが、安倍政権の右傾化がますます進んでいるという非難を加速させた」と報じている。

 

 

2014年10月21日 16時51分 JST

女性閣僚の辞任相次ぐ安倍内閣 高市早苗氏が推薦文を寄せた「ヒトラー選挙戦略」とは?

小渕優子経産相に続き、松島みどり法相も辞任した。鳴り物入りだった女性閣僚たちへの批判が相次いでいるが、海外メディアでは女性閣僚とネオナチ団体との関係や靖国神社参拝についての報道が続いている。ハフィントンポストでは、高市早苗総務相が推薦文を寄せた「ヒトラー選挙戦略」を入手。何が問題視されているのか、あらためてその内容を読んでみた。

政治資金をめぐる問題で10月20日に辞任した小渕優子経産相に続き、松島みどり法相も自身の選挙区で「うちわ」を配布していたとする問題で辞任した。鳴り物入りだった安倍内閣の女性閣僚たちへの批判が相次いでいるが、海外メディアでも、女性閣僚とネオナチ団体との関係や靖国神社参拝についての報道が続いている。

特に女性閣僚の一人、高市早苗総務相については、ネオナチ団体の代表男性とのツーショット写真を撮っていたことが明らかとなったほか、1994年に出版され、ユダヤ人人権団体から批判を受けて2カ月で絶版となった書籍「ヒトラー選挙戦略」(小粥義雄著、千代田永田書房)に推薦文を寄せていたことから、ナチズムとの関係性を指摘する海外メディアが少なくない。

■ヒトラーをかわいくキャラクター化、「卐」のデザインも

「ヒトラー選挙戦略」の著者は、小粥義雄氏。略歴によると、1948年静岡県生まれ、成城大学経済学部卒業、衆議院前尾繁三郎事務所を経て、この本を刊行した時には自民党東京都支部連合会事務局広報部長を務めていた。

まず、本書の冒頭に引用されているのは、「ヒトラーの遺言」という文言。「余にとって日本は、変わることなく盟邦であり、友人でありつづけるであろう」とヒトラーと日本の親密性を伝える言葉だ。随所に、ヒトラーがかわいく描かれたキャラクターが登場、扉絵には「卐」がデザインとしてあしらわれているのも特徴的だ。

私たちは短期間に国論を統一、政権を奪取して第三帝国を建設したヒトラーは、現代選挙を考えるうえで、とても重要な教えを私たちに示しているんだと思います。(P2)

大衆の側に立って、大衆の声を聞き、大衆の心に訴えた政治手法は、混迷の時代、大衆文化時代の今日、「ピタリ」とあてはまる政治戦略ではないでしょうか。

ヒトラーの残した独裁政治、ユダヤ問題など歴史的評価は後世に譲るものとして、ヒトラーがすすめた、白か黒か、敵か味方かをはっきりさせ、この敵と徹底的に戦う政治戦略は、選挙での「当選」か「落選」かの結果と同じ論理なのです。(P3)

「ヒトラーの歴史的評価を後世に譲る」という断りで、ヒトラーを取り上げることへの免罪符にしたのかもしれないが、政治感覚の欠如と言わざるをえない。

■「楽しい選挙の落し穴は公職選挙法です」

続く、「はじめに」では、「選挙って楽しいもの」であるはずなのに、立候補する人が減少していると嘆いている。その理由とは−−?

楽しい選挙の落し穴は公職選挙法です。ある日突然に警察が訪ねてきて犯罪人に仕立てあげてしまうという恐ろしい法律です。公選法を知らなければ学園祭のノリで楽しい選挙ができるのに、この反市民的な法律をクリアしないと選挙運動はすすまないのです。(P8 〜9)

公選法を「悪法」と断じている。さらに、本書は「候補者になろうとする人達やこれから選挙を戦う人達にとっての、選挙戦の基本となる心がまえについてまとめあげたもの」として、次のように述べている。

選挙必勝法はただひとつ、強い信念を候補者がもつこと。

かつて第三帝国を築いたアドルフ・ヒトラーの政治・組織・宣伝論のなかから、現代選挙必勝法を考察してみました。ヒトラーの政治戦略は大衆宣伝が基本です。これはまさに現代選挙運動にも通じる戦略なのです。(P10〜11)

■「説得できない有権者は抹殺すべき」

本書は、「まず、選挙に出ようと思ったら」「後援会の組織づくりはこうすすめよう」「候補者になったら肝に命じよう」「選挙ではこんなことも要求されるだろう」の大きく4つのパートに分かれている。4つのパートはさらに細かい章立てになっているが、その冒頭にはそれぞれドイツでは禁書となっているヒトラーの著作「我が闘争」などの言葉が引用されている。

本文でも、過激な表現が散見される。「まず、選挙に〜」の「勝利に一直線」という章では、いかに支持者を得るかについて書かれている。

説得できない有権者は抹殺すべきです。この抹殺とは人を殺すことではありません。政治的活動を一切させないように工作することです。そのまま放置していたのでは、他陣営の有力な戦力になってしまうことがあります。(P35)

また、「候補者になったら〜」の「女尊男卑の精神」という章では、女性の力が選挙活動には重要と説いているのだが、女性に対する認識は「女尊」にはほど遠い。

女性は直情的です。難しい理屈や理論よりも、愛情をもって接すれば大きな支持者を誕生させることが可能です。(P70)

女性たちは「愛」があればさらに進みます。理論や教義を覚える前に、女性は愛されているという実感の中で行動をしてくれるはず。(P71)

女性は心の安らぎの原点です。女性は支持拡大の突撃隊です。楽天的な女性に接していれば、必ず明るい未来が見えてきます。(P73)

続く「控えめな親族・家族」では、1991年の統一地方選挙の市議会議員選挙でトップ当選を果たした新人がいたこと触れて、こう述べている。

投票日の三日前、市議選対の本部長は「候補者が落選したら親族はこの街にいられないぞ」と候補者の親戚代表を脅かしたのです。この脅しがきいて、後援会組織にとらわれないウラの親族たちが必死になって集票活動に熱中してトップ当選を飾ったのです。ヒトラーが親族の出しゃばりを嫌ったように、選挙でも親族はあくまでも影になって行動することが大切なのです。(P77)

■「独身だったヒトラーには恋人がいたようにオモテとウラの使い分けを」

政治家の二面性を正当化する章もある。「選挙ではこんなことも〜」の「候補者の日常生活」では、ヒトラーが独身だったものの、私生活ではエヴァ・ブラウンという恋人がいたことに言及。その「オモテ」と「ウラ」を使い分ける度量が要求されると説いている。

立候補者全てが真面目に清貧に生活せよというのではありません。ただ「オモテ」と「ウラ」の二面性を持つ必要があります。オモテは誰よりも清貧な生活、真面目な人柄、誠実な行動をセールスポイントとしなくてはなりません。(中略)

ウラでは自由奔放な生活も必要です。他人の目に触れない行動時にはハメをはずすことだって良いのです。(P101)

候補者の日常生活は「オモテ」と「ウラ」をはっきりと区別することです。オモテとウラの行動を使い分ける確かな演技力をつけることで当選への道が約束されてくるのです。(P103)

■警察の捜査には「日程、会計帳簿、組織図、名簿類を処分することが大切」

最後に加えられているのが、「付録 万全の公職選挙法対策で楽しい選挙を」という項目だ。ここでは「警察は味方ではない」と何度も強調している。

公職選挙法は、国民誰でもを犯罪者に仕立てあげることのできる悪法です。善良な市民でも、ある日突然に犯罪者にすることが可能な法律が公職選挙法です。何も知らない市民は、わからないままに「公職選挙法違反」のレッテルを貼られてしまい、前科者になってしまいます。(P118~119)

また、陣営まわりに刑事が出没すれば、捜査の着手を知ることができるとして、次のように注意を促している。

捜査当局の動きは実態全てをつかむことは出来ませんが、日頃のつきあいの中で確認する必要があります。事件への対応の第一歩は、まず押収物をなくすことです。捜査当局は証拠隠滅などというおそろしい言葉を使って脅かしてきますが、ひるまず戦うことです。(P127)

万が一、選挙事務所の捜索が行われることが予想される時は、日程、会計帳簿、組織図、名簿類はイの一番に処分することが大切です。(P127)

捜査の着手をキャッチしたのなら、直ちに反撃を開始すべきです。(中略)

あわてないで書類をひとつひとつ自らの手で整理して処分すべきです。書類は焼却しても良いし、どこか第三者の人に預けるのもひとつの方法です。いずれも自分ひとりの考え、自らの手で実行することです。自らが口を割らなければ「絶対にわからない」という強い信念があれば、証拠隠滅で逮捕するなどという警察の威しにも充分対応できるのです。(P129)

候補者の心構えや一般論を説いている他の章に比べ、ここはかなり具体的なアドバイスが詳述されていた。

本書の随所に登場するキャラクター化されたヒトラー

■「まっ白なイメージのなかからヒトラーを見て」

通読すると、著者が選挙活動を行ってきた経験から書かれた候補者へのメッセージだが、なぜわざわざヒトラーを持ち出す必要があったのか疑問を覚える。「あとがき」では、次のように説明している。

「ヒトラーは大嫌い」

ヒトラーという名前を口に出しただけで、拒絶反応を示す人がいます。ドイツでは、いまだにヒトラーはタブーとされています。しかし、このままみんなが嫌いと言って避けていたのでは、むしろ何も知らない人たちが、ネオ・ナチ運動に走ってしまうのではないでしょうか。(P164)

まず、大勢の人たちにヒトラーを知ってもらいたい、そのためには、黒いイメージよりも、まっ白なイメージのなかからヒトラーを見て頂きたいと思います。ヒトラーのキャラクターイラスト、卐マークのデザイン化などあらたな創意工夫を試みてみたのです。(P165)

どんなに説明しようとヒトラー礼賛ととられても言い逃れができない本書は、ユダヤ人人権団体などから「この本はヒトラーを正当化しすぎている」などの抗議を受けて、発刊2カ月で絶版が決まった。

高市氏はこの本に推薦文を寄せていたことが、インターネットメディア「インターナショナル・ビジネス・タイムズ」のイギリス版などで報道。高市氏は国会議員になった翌年に、この本について「候補者と認知された瞬間から始まる誹謗、中傷、脅迫。私も家族も苦しみ抜いた。著者の指導通り勝利への道は『強い意志』だ。国家と故郷への愛と夢を胸に、青年よ、挑戦しようよ!」と推薦文を書いていたという。

これについて高市氏の事務所は「推薦文については記憶がなく、コメントできない。本人も著者を知らない」とコメントしているという。

しかし、20年前に出版されたものとはいえ、多くの問題をはらんだ本書を推薦したことは現役閣僚として批判されることだろう。内容を吟味せずに推薦文を寄せていたのだとしても、政治家として脇が甘いと指摘されても仕方ない。安倍内閣には、今後も内外の厳しい視線が注がれる。

 

 

2021.09.08 15:25
ジャーナリズム
高市早苗氏、ヒトラー選挙“賛美本”に推薦文…外国人流入阻止掲げる極右代表と写真撮影

文=編集部
【この記事のキーワード】安倍晋三, 高市早苗, 稲田朋美


高市早苗氏公式サイトより
「仮に首相になったとしても、すぐ足元をすくわれるような情報が出るのではないかと気をもんでいます。稲田(朋美)さんも似たような点があるのですが、とにかく高市さんの周りには、昔から危うい人物がたくさん寄ってくる。また、ご自身も近寄ろうとする傾向がある。特に“例の本”から続く主義主張に関する疑惑が、いまだに野党やその支持者界隈でささやかれ続けています。派閥挙げての支持に踏み出せない背景には、そうした理由もあるのではないでしょうか」

 自民党総裁選への立候補を表明している高市早苗前総務相に対し、清和政策研究会(細田派)の関係者はそう声をひそめる。同派閥出身者の安倍晋三前首相から強力な支援を受ける高市氏だが、順風満帆に党をまとめられるかについては不透明なようだ。また、“例の本”とはなんのことなのだろう。

絶版となった『ヒトラー選挙戦略』を絶賛の過去
「候補者と認知された瞬間から始まる誹謗、中傷、脅迫。私も家族も苦しみ抜いた。著者の指摘通り勝利への鍵は『強い意志』だ。国家と故郷への愛と夢を胸に、青年よ、挑戦しようよ! 衆議院議員高市早苗」

 高市氏がそう推薦した本は1994年4月に発刊された『HITLER(ヒトラー)選挙戦略』(小粥義雄著、ヒトラー政治戦略研究会編、千代田永田書房)。著者の小粥義雄氏は当時、自民党東京都支部連合会事務局広報部長だった。

 冒頭の推薦コメントは、1994年5月5日号の「週刊東京政経通信」の見開き特集紙面『選挙の原点に戻って「HITLER戦略」を読む』に掲載されていた。ちなみに推薦者には高市氏のほか、新生党(当時)党首で首相だった故・羽田孜氏の名前も。羽田氏は「来年の統一地方選選挙での候補者選びには、大いに参考になります」などと記載していた。この年の4月25日に発足した羽田内閣は「来年の統一地方選」を迎えることなく、64日間で退陣した。

 同年6月14日付朝日新聞記事『ヒトラー冠した選挙本 批判続出で絶版に 自民東京都連の広報部長が著者』によると、この本はイスラエル大使館や米・ユダヤ人団体サイモン・ヴィーゼンタール・センターなどから強い抗議を受け、海外メディアの批判もあって絶版となったという。

 本の内容に関しては、ハフィントンポストが2014年10月21日に公開した記事『女性閣僚の辞任相次ぐ安倍内閣 高市早苗氏が推薦文を寄せた「ヒトラー選挙戦略」とは?』で詳述している。

同記事によると、ドイツでは禁書となっているアドルフ・ヒトラーの著書『我が闘争』の言葉を引用した上で、「女性は心の安らぎの原点です。女性は支持拡大の突撃隊です。楽天的な女性に接していれば、必ず明るい未来が見えてきます」「説得できない有権者は抹殺すべきです。この抹殺とは人を殺すことではありません。政治的活動を一切させないように工作することです。そのまま放置していたのでは、他陣営の有力な戦力になってしまうことがあります」などと述べられていたのだという。

ナチス信奉の極右団体所属の支援者と写真撮影
 そもそもハフィントンポストが前述の記事を掲載することになったきっかけはなんだったのか。

 2014年9月、高市氏や稲田朋美氏ら自民党の国会議員3人が、ナチス・ドイツの「ハーケン・クロイツ」を用い外国人流入阻止などを主張する「国家社会主義日本労働者党」の男性と写真に写っていたことが発覚したのだ。

 同年9月10日付毎日新聞記事『極右代表と撮影:高市氏と稲田氏ら、欧州メディアが批判』によると、高市氏の事務所は取材に対し、「雑誌の取材を受けた際『山田』と名乗る男性が同席し『一緒に写真を撮りたい』と言うので、雑誌の出版社を信頼してお応えした。どういう方か全く知らなかった」と答えたのだという。宏池会(岸田派)関係者は話す。

「“日本初の女性総理”という部分だけ押し出せば良いというものでもないでしょう。過去の話とはいえ、“ナチズムの共感者である”と欧米各国に認知されるというのは、日本人が思っている以上に深刻な事態です。少なくとも『知らなかった』では済まされない話です。

 確かに最近、欧州内ではナチズムと親和性のある極右政権が誕生しています。だからといって、ナチス・ドイツの同盟国だった我が国の歴史的な背景から見て、“日本でも大丈夫だ”ということにはならないのではないでしょうか。

 “戦後に押し付けられた歴史認識を正しく修正しよう”というのが安倍さんや高市さんの主張ですし、戦後日本が不当な扱いを受け続けていた部分もあるとは思います。ですが、本当に高市さんは『内政干渉だ』などと世界を向こうに回して戦う気がおありなのか。対米、対イスラエルの関係はもちろん、現実主義外交の視点から見て、本当にそんなことが可能なのかという疑問は尽きません。

 誰からも批判されない人生を歩んでいる政治家などいませんが、国内のみならず世界的な大局を見誤れば自身の政治生命だけでなく、日本という国家に打撃を与えかねないのが現代社会だと思うのですが」

 懇意にしていた森喜朗・前東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会会長が「女性発言」で辞任して以来、保守論壇で「日本の保守の危機」を訴え続けている安倍氏。高市氏に強力な支援を惜しまない背景には、自身や仲間に対する世論の反発への焦りがあるのかもしれない。混迷を極める党総裁選は17日告示、29日に投開票される。

(文=編集部)

ニュースサイトで読む: https://biz-journal.jp/2021/09/post_249845_2.html
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高市早苗総務相がナチス賛美の「ヒトラー選挙戦略」に推薦文、ネオナチ団体代表との記念撮影は国際問題に

 



ネオナチ団体の代表と記念撮影をした写真で海外から批判の嵐に晒されている高市早苗総務相ですが、20年前に自民党広報部長が出版し、その後絶版、回収となったヒトラーを賛美する書籍に推薦文を書いていたことが明らかになりました。

先日発足したばかりの第2次安倍改造内閣の高市早苗総務相、稲田朋美政調会長、西田昌司参議院議員がネオナチ団体である国家社会主義日本労働者党の代表と記念写真を撮影していたことが発覚、複数の海外有力紙に批判的に報道され、現在国内メディアも報道を始めています。

極右代表と撮影 高市氏と稲田氏ら、欧州メディアが批判 - 毎日新聞
総務相・高市議員らと極右団体代表との写真がホームページに一時公開 - 芸能社会 - SANSPO.COM(サンスポ)

取材に対して高市氏、稲田氏、西田氏の事務所は本件についてそれぞれ「その男性がどういう人物か知らなかった」と回答していますが、高市早苗総務相は初当選後、自由党の母体となる政策集団「リベラルズ」に属していた1994年に、当時の自民党東京都支部連合会の広報部長が出版した「ヒトラー選挙戦略 現代選挙必勝のバイブル」と題された「選挙必勝法」本に以下のように推薦文を寄せています。


(クリックして拡大)

候補者と認知された瞬間から始まる誹謗、中傷、脅迫。私も家族も苦しみ抜いた。著者の指導通り勝利への道は『強い意志』。国家と故郷への愛と夢を旨に、青年よ、挑戦しようよ!

 


この書籍は発売から2ヶ月弱でヒトラーを肯定的に取り上げているとしてイスラエル大使館及びアメリカ合衆国のユダヤ人団体「サイモン・ヴィーゼンタール・センター」からの強い抗議があり、海外紙が取り上げて国際問題に発展する可能性が大きくなったため絶版を決め、書籍の回収も行われました。

今回の記念撮影に関してもサイモン・ヴィーゼンタール・センターは「議員らは(同団体が掲げる)ネオナチの思想を明確に非難すべきだ」とコメントし、ネオナチとの繋がりがないことの証明を求めていますが、記念撮影どころか政治家になったばかりの20年前からヒトラーを賛美する書籍に推薦文を書いていたことが明らかにされた高市早苗総務相、こちらについては知らぬ存ぜぬでは押し通すことはできなそうです。

高市氏らはネオナチ非難すべき 在米ユダヤ系団体 - 47NEWS(よんななニュース)

昔からナチシンパだった!?高市早苗総務大臣が自民党広報部長の「ヒトラー賛美本」推薦文を書いていた - NAVER まとめ

 

 

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