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もう５年以上橋下ウォッチングを続けている私の中では、橋下徹大阪市長のケンカの強さと粘り腰は半ば神格化されたものがあるので、かれのこの啖呵には痺れました。
痺れたって魅力を感じたってことじゃないですよ。正直ビビったということです。
＜大阪都構想＞橋下市長、住民投票否決なら政界引退
毎日新聞 1月7日 13時25分配信
＜大阪都構想＞橋下市長、住民投票否決なら政界引退
大阪維新の会代表の橋下徹・大阪市長は７日、大阪都構想の是非を問う住民投票で、都構想への反対が過半数を占めた場合、市長の任期終了と同時に政治家を辞める考えを示した。市役所で報道陣の質問に答え「住民からノーを突き付けられたら、僕自身の感覚が狂っていたということ」と述べた。
住民投票は、設計図に相当する協定書議案が府・市両議会で可決されれば、５月１７日に実施される見通し。橋下市長は「４年も５年もエネルギーを割いて大量の人員とお金も費やした中で、民意に反していたということであれば政治家としての能力がなかったということだ」と説明した。
一方、住民投票で賛成が過半数を占めた場合、大阪都（府）移行後の初代知事を目指すかを問われ「その時にいろいろ考える」と述べ、否定しなかった。【重石岳史】
これは、
「この住民投票で大阪都構想とかいうもんが否決されたら、あたしらの徹ちゃんが引退するんやでえ～！」
と、大阪の奥様方を決起させるのに十分な破壊力を持った爆弾発言です。
いや、冗談ではないし、橋下氏や大阪のおばちゃん達をバカにしているのでもない。
彼らを心底怖れているから言っているんです。
さすがに全国放送では見る機会が少なくなったらしい橋下市長ですが、関西のテレビ局への露出の多さはまだまだ凄いものがあります。
それに、現に今回の橋下市長の爆弾発言は全国ネットで何回も流されたじゃないですか。
テレビ出身の彼のマスコミ操縦術は並みじゃないんですって。
その人を惹きつける魅力も人心掌握術も。大阪の奥様方だけではなく、海千山千の石原慎太郎や小沢一郎や安倍首相や菅官房長官まで籠絡しているではないですか。
いや、橋下徹という人の凄さはそれだけではとても語りつくせません。
この下品さだけでも脅威だ
2014年末の総選挙でも苦戦が予想された維新でしたが、なんと１議席減で通過しました。
このしぶとさには正直驚きました。
選挙戦序盤の報道各社の情勢調査では、維新は劣勢が伝えられ、選挙区での全敗もささやかれました。
この選挙までの橋下維新の栄枯盛衰をウォッチングしていたら、安倍自民党の圧倒的な強さも相まって、あとちょっとで橋下維新の息の根を止められるかってとこまで来てたんですよ。
橋下維新の歴史
２００８年１月 橋下氏が大阪府知事選に出馬、約１８３万票（得票率５４・２％）を獲得し初当選
２０１１年１１月 府知事を辞職し、大阪市長選にくら替え出馬。約７１万票（同５８・９６％）で当選
２０１２年１２月 日本維新の会として初の衆院選で、公示前の１１議席から５４議席（小選挙区１４、比例４０）へ躍進。野党第２党に
２０１３年４月 兵庫県伊丹・宝塚両市長選で、橋下氏系候補が敗北
同年６月 東京都議選で３４人を擁立したが、２議席と惨敗。直前に橋下氏の慰安婦発言が波紋
同年７月 参院選で獲得議席は８議席にとどまる
同年９月 堺市長選で、橋下氏系候補が敗北
２０１４年３月 大阪都構想推進を訴えた出直し市長選で、橋下氏は再選されたが、２３・５９％の低投票率
これを見たら、橋下維新が衰退を続けるのは必定に見えるじゃないですか。
しかし、こんな状況から、橋下維新は今回の衆議院総選挙で終盤にかけて盛り返し、最終的に小選挙区で５議席を獲得し、大阪の比例票は４分の１を超え、唯一１００万票となって自民党さえ抑えて第１党になり、なんと７人が復活当選したのです。
どんだけしぶといんですか！
世襲議員で所詮お坊ちゃんの小泉元首相や安倍首相や小沢一郎氏にはない、一代で財を成して超富豪になる経済界の怪物たちに匹敵する、這い上がる者の底知れぬパワーを橋下徹という人は持っているんです。
いまだに彼のことを馬鹿にするようなことを言って軽んじているリベラル派の人は、早く認識を改めないと大変なことになります。
いや、彼の支持者の大多数さえ、彼の潜在力に気づいていない。
だから脳天気にくっついていっているんです。
実は、この総選挙の途中で、橋下氏は何度も敗北宣言をしています。
投票の一週間前辺りの選挙演説では、毎回
「皆さん、自民党が圧勝しますよ！自公で320議席こえますよ！全国地図が自民党でうまっていいのでしょうか。」
というものですから、維新の候補も党首が最初から敗北宣言かと動揺していました。
ところが、これで維新危うしとの風評が立ってかえって維新の支持者が投票直前になって急増したというから驚くじゃないですか。
普通こんなことを言ったら不利なはずなのに、政治の天才、橋下徹は計算づくで言ったのか言わなかったのか。
とにかく、今回の政界引退宣言が、この橋下支持者の逆バネの強さを感じたからこその背水の陣であることは間違いありません。
そう、私はずっと橋下徹は小泉純一郎を超える政治の天才だと言い続けているんです。
橋下市長は不滅です。たとえ法的知識が乏しくても。人権感覚がマヒしていても。
この総選挙の結果を受けて、橋下維新共同代表はすかさず同年１２月１４日の開票日夜には、維新開票センターで早くも
「維新の比例票をみれば、絶対に無視できないはずだ。住民投票で決着すべきだ」
と他党に心理的圧迫を加え始めました。
そしてとうとう、公明党大阪市議団に、
「大阪都構想には反対だが、住民投票には賛成だ」
という、あっと驚く奇妙奇天烈な方針を取らせるのに成功しました。
これって、例えば、憲法「改正」の国民投票をするかしないかの瀬戸際の時に、
「憲法改悪には反対だが、国民投票には賛成する」
と言いだすようなもんですからね。
自公民共という異例の包囲網で維新を劣勢に追いやっていたはずが、速攻で誰も予想し得なかった大逆転です。
公明党ってそういうことをやりかねないヌエみたいな政党なんだということをあらためて満天下に示すと同時に、かつての小沢一郎氏をも凌駕する橋下市長の剛腕を見せつけました。
ま、もともと、維新と公明党はねんごろでしたが。
橋下徹氏・大阪維新の会と公明党が裏取引 なにが維新の会と既成政党の戦いだ
だからこそ、橋下市長の、大阪都構想住民投票が失敗したら政界引退という土俵設定が、私は本当に恐ろしい。
自公民共なんていう、所詮呉越同舟の砂上の楼閣に期待したらいけなかったんです。それは、他人の褌で相撲を取ろうというようなもの。
これは本当に大阪都構想が実現しかねません。
ちなみに、大阪都構想の中身の酷さについては今まで散々に述べてきたところですが、また、改めてじっくりと検討したいと思います。
堺市を消滅させる大阪都構想
虚構・大阪都構想への反論―橋下ポピュリズムと都市主権の対決 (地方自治ジャーナルブックレット)
だが、しかし。
あの、事はもう、大阪都構想の良し悪しとかいう中身の問題を超えてますから。
剛腕橋下にかかれば、違憲の教育基本条例も通してしまうし、後で違法と断定されて中止撤回する羽目になる思想アンケート調査もやってしまうし、南海大地震で水没して倒壊までするビルに大阪府庁を移転するなんてことまで決まってしまうんですよ。
石原都政の君が代不起立教諭に対する停職処分に東京高裁が賠償命令 橋下君が代・職員基本条例も断罪された
橋下市長 今度は思想調査アンケート実施チームの給与９００万円の返還を求められる
橋下大阪市長に府庁舎購入の損害９６億円返還請求を求める住民訴訟提起 大阪都構想で追及を逃れられるか？
しかも、橋下徹という人は本当に凄い人で、表題のとおり、なんと否決されたら引退するとまで言い切った大阪都構想住民投票で、負けても負けにならない策を事前に用意して既に手を打っているというんですから、どうよ！？
橋下市長「都構想否決されても再び住民投票」
２０１５年春の「大阪都」移行を目指す大阪市の橋下徹市長は５日、住民投票で都構想が否決された場合の対応について「（都の）設計図への『ＮＯ』 という意思表示だ。根っこの部分（都構想）ではない」と述べ、構想を撤回せずに制度設計をやり直し、再度住民投票を行う意向を示した。
市議会本会議で質問に答えた。都構想を巡っては、来年４～６月頃に区割りや各区の名称などを決め、１４年度中に住民投 票を行う予定。
都制移行には住民投票で過半数の賛成が必要だが、橋下市長は、１１年の大阪ダブル選で自身と松井一郎・大阪府知事が都構想を掲げて当選した ことを挙げ、
「（都構想自体は）信を得ている。（否決されれば）区割り案や財政調整制度などを改めればいい」
と述べた。
（2013年3月6日10時24分 読売新聞）
破たんしつつある「大阪市解体・バラ売り」大阪都構想 橋下市長「維新の会にまで言われて非常に辛い」
凄くない？
大阪都構想是か非かという住民投票してですよ、否決されても大阪都構想が否定されたわけではない、もう一回住民投票する、って２年も前から手を打ってるんですよ！
こんな、後出しジャンケンするよって最初から、しかも市議会で宣言しとくなんて裏技、普通の神経でできますか？
私、この報道見たとき、ひっくり返りそうになりました。
彼みたいに、２００００パーセントありませんって言ってた大阪知事選に出馬したり、原発ゼロって言ってたのに「再稼働容認です」って言ったりできる大人物でないと無理でしょう。
私は彼のこと、言うことが何度も１８０度変わるので、コロコロ王子って昔から呼んでるんですが、こんな人にケンカで勝てるわけないじゃないですか。
この厚顔無恥が我々お坊ちゃんにはない彼の最大の武器なんです。
いや、呆れてはいますが馬鹿にしてるんじゃないですよ。本当にかなわないやと脱帽し、恐怖しているんです。
そんなわけで、２０１５年５月１７日の大阪都構想住民投票に勝っても、コロコロ王子を政界から追放できるのかは予断を許しません。
しかしとにかく、この日本をハシズムという恐怖のズンドコに落としかねないお方に、政界からご退場願えるかもしれない最大のチャンスが訪れたことは間違いありません。
まず、住民投票で勝つこと。
そして、徹ちゃんが、
「僕は辞めましぇ～～ん！」
と必ず言い出すことまで事前に予想しておいて、そんなことは許されない状況に追い詰めておくこと。
２度と煮え湯を飲まされないように、この２点をしかと胸に刻みながら、これから４ヶ月大いに頑張るべし！
などと言われないように。
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言いたい事はわかるけどヒトラーに模したし目を黒線で隠したり、、稚拙だねえ。悪意しか見えないな。書き方を勉強した方がいいね。私も橋下君好きではないが、、、
橋下氏に反対するという点はブログ主さまの主張に賛成しながら、橋下氏を軽んじるという点においては、ブログ主さまとは反対の意見を投稿してきました。
しかし、今回の記事には賛成です。私も見解を改めないといけないと思いました。
そして、今回の橋下氏を政界から追放できる最大のチャンスに、少しでも協力出来る方法はあるのでしょうか？
橋下氏に反対する人間はたくさんいます。大阪都構想の悪に気づいている人間もたくさんいます。
しかし橋下氏は、たとえ６対４でも、いや、５．１対４．９の差であろうと、投票で勝ちさえすれば勝ちは、勝ちなのだ、民意を得たのだと、権力を手中にし、強権を奮ってくる人間であることが見え見えです。
そこを、反対する人間が安穏としている間に、橋下氏は少しの差でも「勝てる」と計算して、虎視眈々と詰めようとしているのです。
大阪都構想が実現すれば、それで勢いを得て、今度は国政に権力を奮ってくることでしょう。
なんとか、今、ストップをかけたいものです。
反対できる人間が今、力を結集するべきではないでしょうか？
もうすこしマシなことかいてください。
文面をみてもそうは思えないのですが、あなたの身辺に都構想実現で損を被る人がいるからなのか？実際にあなたが困るのか？何故ダメなのか？をわかりやすく書いてもらえないですか？
さて、橋下打倒のためには、やはり大阪の人に地道に訴えかけて行くしかないのではないでしょうか。
私はリアルの生活では大阪の人に語り、大阪外の人にも話して関心を持ってもらっています。その人が知り合いの大阪人に話してくれるかとしれませんから。
このブログは一挙に多数に知っていただける手段として考えています。
こんな時のために大事に育ててきたといいますか。
いや、ちがうか。
最初は司法試験や身の回りのことや趣味のことを書くブログだったのですが、東日本大震災と福島原発事故でガラッと変わりました。
いろいろ人生というのはうつろうものですね。
そうですね。シンプルですが、それしかないですね。
私もハンドルネームをもう一度「ハシズム・ファシズム研究生」というネームに変えました。「元研究生」というネームは、研究する価値すらない、と、橋下氏を軽んじたほうがいいと思って、研究をやめようと思ってネームを変えたのですが、もういちどハシズムとファシズムについて徹底的に研究し、住民投票実施までに全力をあげて大阪都構想を阻止できるように頑張りたいと思います。ちなみに私は大阪市民でも大阪府民でもありません。
ハシズム・ファシズムをどうしてもここでストップさせなければいけないと思うものです。
また、橋下氏に対するネガティブキャンペーンはあまり効果はないように思います。橋下氏はそれをカウンターパンチのように逆手にとってマスコミメディアを利用して自分に注目させる手法が得意です。
大阪市民の皆さんができるだけ冷静になってくれて、都構想がいかに欺瞞に満ちたものか、大阪にとっても関西にとっても、日本にとっても害悪にみちたものか、気がついてくれたら、と願います。
すでに橋下氏はツイッターで「反対派は公開討論を逃げている。もし討論すれば完全に論破する。」と豪語しています。
橋下氏を論破するのは至難の技です。単に正論だけでは勝てないと思います。だから今までも学者さんたちは、言ってることは学者さんたちのほうが正しいのに、「橋下にフルボッコされた」などと橋下信者たちから、はしゃがれているのだと思います。
しかし、誰かいないのでしょうか？反対派は協力して対抗馬を複数擁立し、各種学者さん・政治家さん、ケンカ殺法も使えるデベイターと協力して最強の対抗馬を立てるために努力・協力しあうことが必要なのではないでしょうか？
この意見はあまりにも具体性が無い、都構想の欺瞞について関西や日本が受ける害悪を具体的に述べて欲しい。