元財務省官僚で経済学者の高橋洋一氏が2日配信の「News BAR橋下」(ABEMA TV)に出演。大阪・関西万博のトイレの一部について2億円かかるなどと指摘されている件について解説した。

 まず、建設費が膨れ上がり厳しい意見が多い大阪万博について高橋氏は「万博って言うのは歴史が長いでしょ。やり方は結構確立してて、あんまりブレない。私が計算したら経済効果は2兆5000(億)ぐらいです。要するに2兆5000億ぐらいまではお金使っても全然大丈夫だよ。公共投資としては悪くない」と指摘した。

 さらに〝2億円トイレ〟については「どうやって考えるかっていうと、どうしてトイレがあるかって考えるの。トイレが無かったらどうなるか? あそこ3000万人ぐらい人来るでしょ。1日1回するとするじゃない。そうすると(トイレがないと)1時間ぐらいかけてどっかに行かなきゃいけないんだよね。そうすると1時間で時給1000円としても、3000万人来たらこれで300億円なんですよ」と分析。

 その上で「だから300億円ぐらい金かけても、トイレは正当化されるんだよ。こういう説明すれば議論なんかないのよ。政治家はこういうのできないから、変なこと言うでしょ。ズレるんだよ、大体」とキッパリ。「こんなの割り切ってね、トイレは必要だ→どうして必要か→どっかでしなきゃいけないだろっていうことに尽きちゃうんだよ。これ一番簡単じゃない」と結論付けていた。