前から、中国が攻めてくる~、攻めてくる~とお経のように唱える人たちに一回言っておいてやろうと思っていたことがあるのですが。
中国が国境を接している国は14か国あるのだそうですが、それらの国に中国が攻め込んでいないことをどう考えているのでしょうか。
ロシアを除くと、弱小国ばかりです。一番軍事を使っていそうなベトナムでも年間に43億ドル(5000億円)程度でしかありません。実質的には軍事政府だったミャンマーで22億ドル(2500億円)。ネパールなんて350億円、ブータンと来たら20億円です。
世界最貧国のラオス、ネパール、ブータンなどは中国から見れば、国力も軍事力も吹けば飛ぶような額でしかありません。右翼の人が言うように、中国が覇権主義の侵略国家なら、とっくの昔に征服してしまっていてもおかしくないでしょう。
中国共産党は確かに60年以上前にチベットには攻め込みましたが、それは中国の一部だという意識があったためであり、複雑な背景もありました。台湾も中国は自国の一部だとして香港のようになるべきだと考えているわけです。
また、40年近く前にベトナムとの国境紛争はありましたが(中越戦争)、中国はベトナムを占領してしまおうとしたわけではありません。
これに引き換え、日本はベトナムの10倍の5兆円くらいを防衛予算として毎年使っている世界第八位の軍事大国です。
上のような地続きの弱小国に侵攻しない中国が、どうして海を越えて日本に攻めてくる攻めてくるっていうんですか?
ほかの国にはない日本の技術力が目当て?
もうとっくに、日本とは貿易額が30兆円を超えており、日米間の1・5倍。日本に侵略して工場を接収するなどという拙劣で、うまくいくかどうかわからず、国際的な批判を浴びる方法でなくても、どんどん日本の技術は買っているではないですか。
中国にとって世界第二位の貿易国である日本に攻め込むなんて馬鹿なことを、中国の指導部がすると思いますか?
中国の力の源泉は中国経済の成長です。もし日中間で軍事衝突などということになれば、日本だけではなく中国株も暴落の一途をたどるでしょう。中国経済がダメになれば、軍拡もできなくなることは中国共産党と軍部は百も承知です。
中国の軍事的脅威も、日米の軍需産業の儲けのために過大に伝えられているとは思いませんか。
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もちろん、これらの国々はアメリカとの安全保障条約もありません。
なぜ、中国は攻めていかないの?
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本当、ネトウヨを始め、あの違憲安保法制賛成派の「中国がー、中国がー」って、阿保安倍と同じで、何とかの一つ覚えです。
日本との戦争に勝ち、経済大国2位にもなった中国に、日本と戦争する理由は見当たりません。日本と戦争しても中国に何の得もないでしょう。
「中国の脅威」を声高に叫ぶ人ほど、具体的な脅威の中身は…?と聞いてもまともに答えた試しがないんです。
「安保法制」を、中国との開戦に備えるための法律と勘違いしている人もいて、本当に呆れます。テレビに踊らされ過ぎです。
華僑による実質的な占領が(経済的にではあるが)私が歩いてきたアジアでは見られましたよ
小笠原のサンゴの時も漁船が毎日二百隻もい来てるのに略奪を指を食わえて見てるだけでしたよ
自衛権は、必要だと思います
ただし、戦争をする目的というものは相手国を征服してやろうというようなものは少なくて、ほとんどが何かの政治目的達成のためということの方が圧倒的に多いと思います。
南シナ海で過去に発生した武力衝突も島や領海を巡る紛争です。
また中越戦争も中国側の政治目的達成のための国境付近での限定戦争です。
従って、このような限定された戦争なり紛争に対する抑止力は備えておく必要はあると考えます。
限定戦争なのだから武力は小さくても良いということは全然なくて、全面戦争に備えるくらいのそれ相当な武力がないと限定戦争に対する抑止力にさえならないのではないかと思うところです。
中越戦争でも、中国の大軍に立ち向かったのは国境付近に配されたベトナムの地方軍なんですが、その背後にはベトナム戦争での歴戦の精鋭部隊が控えていて、その存在があるからこそ中国軍は最初からあの程度での侵攻ラインを設定したと言えるわけで、もしベトナム軍に弱小な控えしかなければ中国の侵攻ラインはもっと深くなっていたと思います。
余談ですが、もしベトナム側がその精鋭部隊を使って引き揚げる中国軍に追い討ちをかけていれば中国軍は壊滅的な打撃を受けて天下に中国軍惨敗が知れ渡ったとは思いますが、賢明なベトナム指導部はそれをせず実際の戦況についても沈黙を守り中国側を面子を潰さなかったのです。
今の日本政府や政治家やウヨク論壇にそういう冷静な戦略的判断を期待するのは無理なことだと思います。
ほんの40年前まではソ連脅威論がありました。
「北方領土を橋頭堡に道東へ攻め込まれる!」と散々喧伝され、架空戦記がいくつも著されてました。
で、実際に攻めて来たでしょうか。
……いいえ。
日本でファシストが復権したら国連無関係に独自の制裁をする権利を留保していてもこれですよ。
違いますよね?
つまり、弱小国に攻め入らないからといって、これからも攻め入らない保証はありません。
第一、それらに攻め入るメリットと大義名分がありません。
一方、東シナ海や南シナ海には、自国領海であると主張することで、【大義名分】を作っており、また領海を制することで、アメリカを排除できる【メリット】があります。
・尖閣諸島を自国領土とし、核心的利益と述べている
・南シナ海を自国領海とし、実際に占領している
尖閣諸島へのリスクは、日に日に高まっており、ミャンマーやブータンのことで話を逸らせる試みは、おかしいと思います。
ブータン北西部の領土に中国人民解放軍がじわじわと侵入し、2006年ブータン政府発表
によれば人民解放軍によって実質的に不法占拠されている土地は国土の約20%、
約8,000平方キロ(兵庫県とほぼ同じ広さ)である
ベトナム
ベトナム戦争末期の1974年1月、戦争の混乱に乗じて中国人民解放軍はパラセル諸島の西半分
に進行して南ベトナム軍を排除した。更には1988年2月、スプラトリー諸島に軍事侵攻を
行い、ベトナム軍を排除しつついくつかの島を占領した。このとき、ベトナム軍の船舶3隻が
被害を受け、ベトナム軍にかなりの死傷者が出た。
ミャンマー
ミャンマー北東部に住むコーカン族は明末などに移住した中国人の子孫で自分たちが住む
地域を「中国の一部だ」と主張することもある。昨年1月から始まったミャンマー北部の
少数民族と政府軍との内戦ではコーカン族の集落も政府軍との戦闘に参加したが、
中国当局はコーカン族の武装勢力を密かに支援していると言われている。
インド
2013年4月、カシミール地方で中国軍兵士約50人が実効支配線を越えてインド側に侵入、
野営地を設営した。また同7月にはラダック地方で中国人民解放軍のヘリコプター2機が
領空を侵犯した。インド国防省によると中国軍の越境行為は過去3年で600回以上に及んで
いるという。これに対しインド政府は中国をパキスタンよりも大きな脅威とみなし、
中印国境沿いに兵力5万人を増強する方針を固めた。インド政府は国境軍備強化に今後
7年間で110億ドルを投じる計画だ。
大なり小なり歴史的に見て中国の周辺国は侵略を受けていると言えるでしょう。
そしてそれは南シナ海を見ても分かる通り現在進行形です。領土問題自体は
どの国にもある問題でしょうし、多くの領土問題を抱えるのは中国が大国である
所以だとは思います。しかし問題は中国共産党のやり方でしょう。
国際法を無視し、あくまでも武力による反対勢力の排除及び占拠後の民族浄化。
本来穏やかな性質のチベット僧が抗議の為に相次いで焼身自殺を行っている現状に対して
「中国共産党は確かに60年以上前にチベットには攻め込みましたが、それは中国の一部
だという意識があったため」とは驚きのコメントです。恐らくブログ主様は沖縄の一部が
中国に取り込まれても「それは中国の一部だという意識があったため」と言うのでしょうね。
であれば、確かに日本には日米安保も自衛隊も必要ないのかもしれません。