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しんぶん赤旗が追及していた問題を2016年10月6日の参院予算委員会で共産党の小池書記局長が指摘しました。
菅官房長官と稲田防衛相が政治資金収支報告書に添えた領収書に、筆跡が同じものが見つかり、両氏とも白紙の領収書に事務所側で書き込んだと認めたました。
小池氏によると、同じ筆跡の領収書が、菅氏には2012年から3年間で約270枚で約1875万円分、稲田氏には同じ期間で約260枚ですべて2万円の領収書が約520万円分があったというのです。
政治資金規正法の所轄官庁なのは総務省なのですが、その総務大臣である高市総務相まで同じ筆跡の領収証が見つかり、高市氏も2人の閣僚と同様、3人による筆跡で3年間に約340枚、約990万円分の領収書が見つかっています。
いずれも他の国会議員の政治資金パーティーで会費を支払った際、白紙の領収書をもらっていた。
領収書はお金を支払った側に対して受け取った側が、いつ、誰から、いくら、どんな名目なのか証明するため発行するので領収証ともいいます。
支払った側が書いては都合のいい金額などを記入するに決まっているので証明にならないので許されない、これは社会人なら誰でも分かっているルールです。
菅氏も
「パーティー主催者の了解の下で記載しており問題ない。水増しは一切行っていない」
としました。
水増しはないと強弁したところで、一体どうやって証明するのか。これでは領収書としての機能を果たさない。つまり領収書ではないのです。
政治資金規正法上、政治資金の領収書は政治資金の収支を管理するために存在する。つまり、菅氏や稲田氏や高市氏の金額白紙の領収書は無効なのです。
政治資金規正法を所管する高市総務相は、政治資金規正法上白紙領収書に問題ないと言い、予算委で、領収書を発行する側の作成方法に規定はない、とも答えています。
しかし、これは事実ではなく、総務省政治資金課の「国会議員関係政治団体の収支報告の手引」では、
(1)支出の「目的」「金額」「年月日」の3事項が記載されている必要があり、一つでも欠ければ法のいう「領収書等」に該当しない
(2)支出した側が追記することは適当でない
としています。
領収書=領収証の法的性質から当然です。
金額白紙の領収書は、たとえ支払った側から委任があっても受け取った側が法的に作成してはならないのですから、受け取った側には作成権限は発生せず、有印私文書偽造罪の成立さえ疑われます。
各党の領収書作成基準の策定などでごまかしていい問題ではありません。
パーティの入退場の混乱を防ぐことなんて、政治資金の公正という法の目的に優先するわけがないことは当然で、決して正当化されません。
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2016年10月12日(水)
白紙領収書問題 “支出側の記入適当でない”
参院予算委 大門氏が追及 総務省作成「手引」に明記
首相、「ご指摘ごもっとも」と改善表明
![]() (写真)質問する大門実紀史議員=11日、参院予算委員会 |
日本共産党の大門実紀史議員は11日の参院予算委員会の締めくくり質疑で、自民党の閣僚を含む国会議員の間で相次いで発覚した「白紙領収書」問題を追及。政治資金を所管する高市早苗総務相は、白紙領収書に支出側が金額などを記入することを「特段の事情の場合」などといって正当化しました。
一方、安倍晋三首相は、日本共産党の追及を受け、自民党の政治資金パーティーにおける受付事務の「運用改善」を幹事長から通知させたと答弁。白紙領収書が社会的に通用しないことを認めました。
「白紙領収書」問題は、自民党議員が同僚の政治資金パーティー券代を支払った際、白紙の領収書をもらい自分らで金額などを記入していたもの。
総務省政治資金課の「国会議員関係政治団体の収支報告の手引」では、(1)支出の「目的」「金額」「年月日」の3事項が記載されている必要があり、一つでも欠ければ法のいう「領収書等」に該当しない(2)支出した側が追記することは適当でない―としています。
大門氏が「手引」の説明を求めると、高市氏は、「手引」は政治資金適正化委員会が作成したQ&Aを引用した部分があり、「一般的な見解を示したもので、特段の事情がある場合までは言及していない」と答弁。「手引」の(2)は「直接、国会議員にこうしなさいと示されたものではない」などと述べました。
大門氏は総務省自身が作成した「手引」に従わなくていいのかと厳しく追及しました。
政治資金規正法第11条は、支出側に対し「当該支出の目的、金額及び年月日を記載した領収書」の徴収を義務付けています。
大門氏は「社会通念上、金額まで白紙の領収書など想定していない」と強調。高市氏は「法律上、発行者側の領収書作成方法が規定されていないことから法律上の問題は生じない」と答弁してきたが、法律上の規定がないのは必要ないからだと指摘しました。その上で大門氏は、安倍晋三首相に高市氏の大臣としての資質をただしました。
首相は、高市氏の問題には答えず、白紙領収書について「法律上の問題が生じているとは考えていない」としながら、「大門委員の指摘はごもっともだ」と述べました。
自民通達「金額記載を」
自民党は11日、日本共産党の追及で大きな問題となった自民党の閣僚らの「白紙領収書」問題を受け、領収書に金額など必要事項を記載するよう所属議員に二階俊博幹事長名で通達を出しました。
通達では、政治資金パーティーの受け付けが混雑し、その場で渡すことが困難な場合には、事後に金額記載済みの領収書を届けることを認めています。
永田町の常識が世間とは全く懸け離れている事例が、またひとつ明らかになった。
菅義偉官房長官と稲田朋美防衛相の政治資金収支報告書に添付された領収書に、同じ筆跡で書かれたものが数百枚あることが判明。2人は同僚議員の政治資金パーティー代金を支払った際に白紙の領収書をもらい、事務所側で書き込んだと認めた。
菅氏らは、大規模なパーティーで出席者全員の領収書の宛先や金額を記載すると受付が混乱するなどと説明。「主催者の了解の下で記載しており、問題ない」と答弁したが、到底理解も納得もできない。
白紙領収書が許されるなら、虚偽の金額を書き入れることも可能だ。支払額を水増しし、差額を裏金にすることもできる。「水増しは一切行っていない」といくら断言しようが、確認のしようもなく、信頼できない。政治資金には国民の税金が入っている。一般社会よりも厳しく正確な領収書を出すのが議員たちの最低限の良識だ。公金を扱う意識のあまりの低さに憤りを禁じ得ない。
菅氏の収支報告書に添付された領収書のうち、筆跡が同じとみられるものは2012年から3年間で計約270枚、1875万円分。稲田氏も計約260枚、520万円分あった。高市早苗総務相にも同様の領収書が計約340枚、990万円分あり、他の議員にも広く用いられていることがうかがえる。極めて悪質で常習的と言えよう。
政治資金規正法の所管大臣でもある高市氏は「領収書の発行者側の作成方法についての規定はない」として「法律上の問題は生じない」とした。
しかし、領収書は支出を証明するもので、金額や年月日、ただし書きは発行元が書き込まなければ意味がない。総務省の手引でも、支払う側が記入することは「適当ではない」と指摘している。「規定がない」から問題がないというなら、法律を直ちに改正し、領収書の書き方まで細かく規定するべきだ。
高市氏は会見で「各政党が党内で統一した改善方法を考えていただきたい」と、まるで人ごとのように述べた。法改正にも「かなり時間がかかる」と否定的な見解を示す。仮に時間がかかったとしても、政治資金への国民の不信感を払拭(ふっしょく)するためには、抜本的な改正が必要だ。
白紙の領収書は富山市議会でも問題になり、政務活動費を不正に受給した12人の議員が辞職する事態になっている。菅氏や高市氏らの理屈に従えば、業者と口裏を合わせた市議らの偽造領収書も有効となりかねない。
政治資金規正法の第2条には基本理念として、政治資金の収受は「いやしくも国民の疑惑を招くことのないように、公明正大に行わなければならない」とある。昨今の「政治とカネ」問題は国民の疑惑を招くものばかりだ。法の理念を踏みにじる自分たちの順法意識の低さを恥じなければならない。
信濃毎日新聞
白紙領収書 収支報告の不透明さ映す
政治資金パーティー代金の領収書について自民党が所属国会議員に通達を出した。金額など必要事項を記載して渡すように―という内容である。
二階俊博幹事長は「金額などをちゃんと記載するのは当然だ。できるだけ改善したい」とする。言わずもがなのことを全議員に通達しなければならない―。国民から見て、情けない話である。
菅義偉官房長官らの事務所の白紙領収書問題を受けたものだ。同僚議員の政治資金パーティーの代金を支払う際に白紙のものを受け取り、事務所側で金額や宛先などを書き込んでいた。一般の常識とは懸け離れている。
政治資金規正法を所管する高市早苗総務相は先週、「各政党が党内で統一した改善方法を考えていただきたい」としていた。党として早速、応じた形だ。
参院予算委員会で共産党の小池晃書記局長が質問していた。菅氏の政治資金収支報告書に添付された領収書のうち同じ筆跡とみられるものが2012年から3年間で約270枚、1875万円分、稲田朋美防衛相が約260枚、520万円分あったという。
菅氏らは「問題ない」との認識を示している。事務所側で書き込んだことを認めた上で、大規模なパーティーで出席者全員に領収書の宛先や金額を記載すると受付が混乱するなどと説明した。
世間では通らない言い分だ。後日に渡すなど混乱を避ける方法はある。今回、自民も混雑した場合「事後に所定事項を記載した領収書を交付すること」とした。
菅氏は「水増しは一切行っていない」と強調したものの、支払う側が書き込むなら不正も可能で領収書の意味がなくなる。
政治資金規正法に対する政府の認識も問題だ。収支報告書の透明性を確保する法の趣旨に反するとの指摘に対し、高市氏は「領収書の発行者側の作成方法について規定はない」とし、パーティーの主催者の了解があれば法律上の問題は生じないとの見解を示した。
安倍晋三首相もきのうの参院予算委で「法律上の問題は生じていると考えない」と述べている。
領収書の宛先や金額は当然、発行者が記すものだ。あえて法律に明記するまでもない。規定がないから白紙でも問題なし―と政府が主張するのでは、収支報告の制度に対する信頼が揺らぐ。
自民党だけの問題なのかという点もはっきりさせなくてはならない。各党はそれぞれ実態を国民に説明すべきだ。
(10月12日)
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官房長官にしろ大臣にしろ「問題ない」と答弁すれば通ってしまうとでも思っているのでしょうか。
マスコミも前の都知事とか野党関係の疑惑なら大騒ぎするのに、政権や自民党関係なら及び腰になるとは情けない話です。
http://yuruneto.com/hakusi-abe/
ついに産経新聞まで白紙領収書について批判記事を・・・
不正してない人のが少ないじゃ無いですかw
マスコミは副大臣以上しか基本的に調べませんからね。
辞任させないのも代わりに選ばれた大臣がまた不正見つかるでしょうね。
前安倍政権がドミノ辞任だったから再びを避けたいんでしょうね。
しかもその前回でも大臣以上のポジである官房長官の不正は無かったんですから
中傷されたようで不快です、なりおっしゃっていただければ私も事情が把握できるのですが。
前回のコメントが不快にお感じだからでしょうか?
管理人様を中傷しているとお感じだからでしょうか?
私自身コメントするのが怖いと思う反面、ただの偶然なのに怯えてこの先発言しないなんて愚かなのかもしれないと思いつつ、この件なら発言しても大丈夫かもしれない…と思いコメントしたのですが。
私は「B層」などと言われる人たちの中で暮らしていますし、バカにされることは自分自身のような気がして辛かったのですが…
このような形で管理人様の反応があるとは思いもしませんでした。悲しいです。
失望しています。
さようなら。
あなた様の投稿がないので、寂しく思っていました。
昨日、一昨日の投稿がアップされていないということですが、「津田大介」の項のところに「Unknown」で載っている
「B層はスマホで・・・」
というコメントは、あなたのものではないですか?
文章と絵文字で、もともとそんな気がしていました。
別にハンドルネームを書いて投稿しても、何ら差し支えのない内容だし、皆と違う視点からの意見として頷きながら読んでいましたが・・・
他にも何本かコメントを送ったのに、
「削除された」
って本当なのですか?
本当なら、なぜ・・・?
少し時間を置いて、考えていただいた方がよろしいかと。
送信したはずのコメントが掲載されない(そのままどこかに消えてしまう?)現象については他の方も遭遇しています。私も複数回ありました。よって、「削除」と判断されるのは少々気が早いようにも思われます。
また「unknown」で投稿とのことですが、それは記事のことでしょうかお名前のことでしょうか。
名前であれば、よく見る書き逃げと勘違いされてしまうこともあり得るわけですから、そこは今後お名前を忘れぬようにすれば大丈夫でしょう。
気持ちが落ち着かれたところで、再考していただくのが吉と思います。別HNに変えられてもいいわけですし。ご一考いただければ幸甚です。
また、承認漏れも多いのです。
「死ね」「シナ人め」みたいなことを書かない限り、削除はないと思うし、あなたはそんなことは絶対書かない方ですから。
ところで管理人さんのご返事は?
ご存知のようにうちのブログは原則としてハンドルネームがないと承認しないことにしています。
決して人格無視をするものではないのですが、感情の行き違いにまでなり、残念です。
また気が向いたらいつでもどうぞ、むうさん。
当ブログへのコメント注意書きより
あまりお答えできませんがコメントを歓迎しています。 記事に批判的でも一向にかまいませんが、必ず記事を読んでからコメントしてください(笑)。 名誉毀損・プライバシー侵害・差別的・わいせつなど違法なもの、人を不愉快にする・品が悪いもの、感情的なもののみ承認しません(URLがある場合、そのリンク先を含む)。
コメントにはお一人お一つ必ず固定ハンドルネームをつけてください(このブログ限りの物でも結構です)。
「通行人」とか「通りすがり」とか「名無し」とか「匿名希望」などの無個性なものではなく、必ず個性的な素敵なのをお願いします。
以上のようなハンドルネームのないコメントは原則として承認いたしませんので、よろしくお願いいたします。
とはいえ、堅苦しいことは言いませんので、どんどんコメントをお願いいたします!
残念だな。
あなたのコメント、面白かったのに。
年齢や職業など、よく分からないけど、平易な言葉で書いてあるけど深い、核心を突いたコメントだなぁ、って感心しながらいつも読んでた。
新鮮だった。
性別のわかる投稿者として数少ない女性、そして多分若い人だからかな。
投稿するのが怖い、って、前も書いてましたね。
なぜ怖がるのか、分からない。
みんな立場は同じだし。
あなたの意見は面白いし。
気付きをくれるし。
またコメント読みたいです。
勇気要らないから、書いて送って!
(なんか自分のブログみたいな物言い w
失礼、歳取ると図々しくなっちゃって)