心のふるさと「伊勢の神宮」と神道のあれこれ@れーじん

日本人の心のふるさとといわれる伊勢の神宮。
伊勢国のれーじんが伊勢の神宮や神道、それに関連することをお伝えします。

豊受大神宮(外宮)11 ~九丈殿<くじょうでん>~

2015-08-11 23:45:00 | 神宮
前回記事の石原には、切妻屋根<きりづまやね>の建物が2つあります。
向かって右手前の建物が九丈殿<くじょうでん>です。


九丈殿では、外宮の摂社<せっしゃ>・末社<まっしゃ>・所管社<しょかんしゃ>の遙祀<ようし>が行われます。
遙祀とは、当該地へ足を運ばず遠く離れた別の場所で祭祀をすることです。

伊勢の神宮は、ご正宮2社、別宮<べつぐう>14社、摂社43社、末社24社、所管社42社のあわせて125社の総称です。
そのうち、別宮4社、摂社16社、末社8社、所管社4社が、外宮の管轄です。
数多くのお社は、ご正宮の近所にご鎮座するものもあれば、車で2時間以上もかかる遠く離れた所にご鎮座するものもあります。
遠いところにあるお社の日々の清掃等は地元の方々の奉職によるものもありますが、祭祀等は神宮の神職さんが奉職なさいます。
しかし、時間や人員等には限りがあり、全ての祭祀を全てのお社に出向いて行うことは、現実的に少し無理があります。
そこで、意識や気持ちを該当のお社に向けて、この九丈殿で祭祀を行うのです。

※別宮、摂社、末社、所管社については、後日別途記事にします。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。