電脳差分方程式

ひらがなおぼえたての子供が目にする文字をかたっぱしから読んでみる、みたいなblogになってしまいました

Stop in and check it out! 立ち寄って、お確かめ下さい!

2004年12月05日 | English

ショッピング・センターの歩道にて。



New Shipment of Jim Shore
Stop in and check it out!
ジム・ショアの新しい出荷品
立ち寄って、お確かめ下さい!



" stop in " の他、" stop by " にも「立ち寄る」という意味があります。このサインを見て、 " stop in " と " stop by " の違いはどこにあるのかな、と思いました。英和辞書には、どちらも「立ち寄る」と記載されています。

『 Oxford Advanced Learner's Dictionary 』(*1) によれば、

stop by
to make a short visit somewhere

stop in
to make a short visit somewhere during a trip in order to do something

です。

この差は、もちろん stop の後に続く前置詞の違いからきています。『ネイティブスピーカーの前置詞』(*2) によれば、前置詞 by の基本イメージは「~のそばに」、前置詞 in の基本イメージは「(立体的に)囲まれている感じ」だそうです。

1日の内に何回も顔をわせる人に対して「(私のほうからあなたに話があるので、時間のあるときに)私のオフィスにちょっと顔を出して下さい」というような場合には、普通 " stop by " を使っています。

どこかへ行こうとしている歩行者が歩道に置かれたサインを見てその店の中に入り商品を手にとってみる、というような場合には、やはり " stop in " ですね。

もしも、「この場所に」立ち寄る、つまり「点(point)」のイメージが強い場合には " stop at " を使うことになるでしょう。

前置詞の基本イメージとそこから派生したイメージを把握しておくことは、とても大切なことだと思います。



参考
JIM SHORE'S Heartwood Creek Collection


<単語>
check it out -- 【句】よく見てみる、試してみる ※大型量販店などの店内放送でよく聞くセリフです。


(*1)
書名: 『 Oxford Advanced Learner's Dictionary 』
編者: A. S. Hornby
出版社: Oxford University Press

(*2)
書名:『ネイティブスピーカーの前置詞』ネイティブスピーカーの英文法 2
著者:大西泰斗, ポール・マクベイ
出版社:研究社出版株式会社