日日是好日

「アナザー・カントリー」について、実に主観的に書き散らしてます。
たまに身辺の雑記も。

続・二人の主張

2013-04-09 00:31:37 | UC6 「宇宙と地球と」
何度聞いても(観たい(涙))、ミネバのはインパクトが弱い。
平地に乱をおこしたがっているようにしか見えない。
なのになぜ「一理ある」と皆の衆に思わせるのか。

ネェル・アーガマの諸君が説得されたのはいい。
彼らはもともとが連邦軍なのだから、
フル・フロンタルに箱を渡さないためには、
ミネバの言説に乗った方が賢い。

バナージはというと、
これはもう、彼が「光の発信元」だから、の一点に尽きる。

ガランシェールは?
もともとフル・フロンタル一派とは上手くなかった。
政治の話をされてもしらけるぜと、ほとんど成り行きで裏切ることになったのか。
歯車の一つになってしまえば、はぐれ者の未来は暗い。

いや。
本当は、そんなことより何より。
一番わからないのは、ミネバ本人だったりして。
なぜフル・フロンタルの計画にひとくち乗らないのか、
なぜあんな荒唐無稽で行先不明の理想論を口にしたのか。
そこが一番の疑問。

結局彼女は、
フル・フロンタルからバナージに「乗り換える」ことにしたのだと思う。
「シャアの熱情」とミネバが口にしたとき、
私はそこに、まぎれもない男体女のそれを感じました。
16歳の少女だけが持てるパッションを、この仮面の男は受け止めてはくれない。

バナージが手をワキワキさせながらなんとか言葉にしようとしてできなかったことを、
ミネバが代わりに訴えた。
その血筋が持つ威光を、礼装に託しつつ。

成功とはいえなかったけど。
ネオ・ジオンの兵たちは彼女に賛同はしないでしょう。
ジオン共和国がコロニーの先頭に立つという未来は、
彼らにとっても魅力的なはず。
何と言っても彼らは「ひかり」を身に浴びていない。
だから理想は机上の空論でしかない。