カミーユ・ビダン

誰それ？という人はよもやいるまいが、一応説明しておくと、
「機動戦士Zガンダム」の主人公です。
「ヤ〇トみたいに、ガンダムもどんどん続編ができたら面白いのにねー（笑）」が文字通り笑い話だった頃を覚えている人がどのくらいいるか。
ついにできちまったガンダムその２！という感じで、世間には受け入れられました。

で、「Z」の主人公、カミーユ。


このブログなので、当然、バナージと比較する。


対極、ですね。

バナージは、正しい親離れをしている。
それも、母の膝の上から脱皮して、父の意思を継ぐという、文化人類学の教科書に載っていそうな、正しい成人の仕方です。
だから安心して見ていられる。
だからバナージは、ガンダムを支配することができる。

かたやカミーユには、よりどころがない。
親離れするためには、初めは親に寄り添っていなくてはいけないのですが、
その親がそもそもいない。
そのせいで、子供でもなく大人にもなれない妙な位置で動くことになり、最後は壊れた。

子供には子供の役割がある。
子供は「大人のなりそこね」ではいけないんです。
（この「大人のなりそこね」は、「ZZ」でさらに顕著になります。ジャンク屋やって自活している子供が主人公だもん）


アニメの主人公が子供なのには意味がある。
もちろん、視聴者の共感のためでもあるが、
私のような往年ファン（涙）が見ても、大人が主人公のアニメは、いまいち乗れない。