ニーナ嬢と二人目の来客ショーンは応接間で世間話をしております。もちろん、ジルだけは幼いお姫様を補助すべく立って付き添っていました。あとは数人のメイドたちがお部屋の中にいるだけです。
「さようですか」
「え、ええ……」
言葉が煮詰まったとき、ヨウツベ夫人に教育された一流のメイドが、もう出されている紅茶と一緒に食べると美味しいお菓子の皿をさっとお姫様とショーンの御前に置きました。
「レモンパイとガトーショコラと、紅茶をつかいましたゼリーでございます」
「お紅茶のおかわりはいかがいたしましょう?」
そっと様子をドア越しにうかがっている若いメイドとケイトとローザは、お姫様が真っ赤な顔をして右を向いたり、左を向いたり、ジルに小声で何か命令していたりするのを、何かくすぐったそうに見ていました――そしてやはり、美少年ショーンのことも見て、頬を染めたりしていたのであります。
「オレンジジュースはありませんか?」
そのショーンの言葉に、お姫様が怒った顔をして――実際は照れているだけですけども――ジルに何か囁きます。ジルが
「オレンジジュースも用意させますね。ここの庭のオレンジから採れたての」
と言い、皆がつどっているドアにやってきました。
皆、慌ててどきます。
「ぷっ」
ジルがその様子を目にして吹き出して、ケイトの腕をつかみました。
「お願い。貴女の出番よ、ケイト。クリスからオレンジもらってオレンジジュース作ってくれないかしら?」
「……そしたらどうすんですか?」
「貴女もメイドの格好をしているわけだし、この応接間に入ってきてくれればいいわ」
「は、はい……」
「あら? いや?」
「いいえ、そんなことはねえですけど」
ケイトはお姫様と同じくらい真っ赤になった顔を隠して、庭へと、クリスかクリスの爺やをさがしに向かいました。
「さようですか」
「え、ええ……」
言葉が煮詰まったとき、ヨウツベ夫人に教育された一流のメイドが、もう出されている紅茶と一緒に食べると美味しいお菓子の皿をさっとお姫様とショーンの御前に置きました。
「レモンパイとガトーショコラと、紅茶をつかいましたゼリーでございます」
「お紅茶のおかわりはいかがいたしましょう?」
そっと様子をドア越しにうかがっている若いメイドとケイトとローザは、お姫様が真っ赤な顔をして右を向いたり、左を向いたり、ジルに小声で何か命令していたりするのを、何かくすぐったそうに見ていました――そしてやはり、美少年ショーンのことも見て、頬を染めたりしていたのであります。
「オレンジジュースはありませんか?」
そのショーンの言葉に、お姫様が怒った顔をして――実際は照れているだけですけども――ジルに何か囁きます。ジルが
「オレンジジュースも用意させますね。ここの庭のオレンジから採れたての」
と言い、皆がつどっているドアにやってきました。
皆、慌ててどきます。
「ぷっ」
ジルがその様子を目にして吹き出して、ケイトの腕をつかみました。
「お願い。貴女の出番よ、ケイト。クリスからオレンジもらってオレンジジュース作ってくれないかしら?」
「……そしたらどうすんですか?」
「貴女もメイドの格好をしているわけだし、この応接間に入ってきてくれればいいわ」
「は、はい……」
「あら? いや?」
「いいえ、そんなことはねえですけど」
ケイトはお姫様と同じくらい真っ赤になった顔を隠して、庭へと、クリスかクリスの爺やをさがしに向かいました。