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無理しないでボチボチ

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二代目 三遊亭円歌の噺、「紋三郎稲荷」

2014年07月27日 | 面白画像

二代目 三遊亭円歌の噺、「紋三郎稲荷」によると。
 

  常陸・笠間藩、家臣・山崎平馬(へいま)は参勤交代のおり風邪がモトで江戸への出発が3~4日遅れた。「コンコン」と咳をしながら幸手の松原に一人で着いた。カゴ屋が松戸までの帰りだから安くするのでと、勧めるので1貫200 (文)のところ気前よく酒手ぐるみで1貫300で乗る事になった。気持ち良くうたた寝をしていると、背割り羽織の間から胴服の狐の尻尾がカゴの外にはみ出していた。カゴ屋はそれを見て驚いた。相棒に「紋三郎様の眷属(けんぞく)を乗せてしまったようだ、先ほどから『コンコン』と言うし、カゴ代も値切らず多くくれるし、これは武士ではないゾ」。それをカゴの中で聞いていた平馬はイタズラ心を起こした。問われるままに「笠間の牧野家の者ではなく、由緒あるところの者である。これから江戸表は王子、袖摺、三囲、九郎助へ参る」。行き先はみんな稲荷なので、カゴ屋はビックリして紋三郎の眷属(けんぞく)と早合点し、途中一本松は犬がいるからと休まず通って、三本杉の茶屋で一休みした。お稲荷さんばかり食べていた。カゴは松戸に入ると笠間稲荷の信心家である本陣に泊まる事になった。
 カゴ屋は主人に「お客は紋三郎様の眷属だから・・・。」と耳打ちした。その為、丁重なもてなしで、食事も名物のナマズ鍋と鯉こくでやっている。「コンコン」とやったり、狐の尻尾をチラチラさせるので、泊まりの講中のお客や主人達は隣の部屋でお参りしたり、お捻りを投げたり・・・、平馬は御神酒を飲んで楽しんでいた。
 翌朝、七つの鐘を聞いて、冗談が過ぎたと思いながら旅支度を済ませ、庭に降りると小さな祠があり、一礼をして裏木戸から一目散に随徳寺(ずいとくじ=逃げ去った)。
 それを見ていた祠の狐が、「近頃化かすのは人間にかなわない」。

 

 

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六代目 三遊亭円生の噺、「四宿の屁(ししゅくのへ)」

2014年07月27日 | 落語・民話

六代目 三遊亭円生の噺、「四宿の屁(ししゅくのへ)」によると。
 

  おならと言うものは多人数の席では、お前がやった、いやそっちだと犯人探しで沸いて、陽気になるもので、逆に一人の時はこんなにバカバカしいものはない。「へをしって おかしくも無し 独り者」。

屁にも春夏秋冬があります。
春・・、「川越しの 肩暖かき 春の風」
川越人足がお客を肩車して川を渡っていた。肩先で一発やられたので、ぬくもりが春風と一緒に肩を抜けていった。
夏・・、「ブクブクと 水に泡立つ 水場(すいば)かな」
ご存じ、お風呂やプールでの、それが泡になって立ち上ってくるさま。口元で破裂するとサ~ァ大変。
秋・・、「ゴメンごめんと 芋食い過ぎし 今日の月」
冬・・、「炬燵から 猫もあきれて 首を出し」。

四宿での、それぞれの話で、まずは、
 品川・・。ここは海が見えて風光明媚であった。二人寝の花魁が一発やったが音はしなかった。顔の方に臭いが上がって来るのをおさえて、下の方をパタパタさせていた。お客が「何をパタパタさせているんだぃ」、「前を通る帆掛け船の真似をしているのさ」、ホッ として上の方の手を離すと臭ってきた。
「その船は”肥船”じゃないかぃ」。
 新宿・・。お客と二人でお酒を飲んでいると、若い衆が挨拶にやってきた。花魁が若い衆にお酌をしようと腰を上げた途端、でた。そこは若い衆、売り物の花魁に傷が付くのをかばって「すいません」と謝ったが、 お客はそれを承知でイイ若い衆だと、祝儀を渡した。 帰ろうとする若い衆に花魁が「ちょいとお待ちよ。半分お出しョ、私の働きだから」。
 板橋・・。お座敷で宴会。小職(こしょく)がお酌をしようと腰が上がった途端、”ぷう~ぅ” 「行儀が悪い子だねぇ、メソメソしないで下にお行き」。小言を言っていると自分も”ぶ~” 「ちょっとお待ち。私も行くから」。面目なくて花魁もその場所には居られなかった。 (小職と花魁の音の違いが面白い)
 千住・・。呼び寄せておきながらチットモ来ないと愚痴っていたが、気配を感じて狸寝入りをしていた。花魁が部屋に入って来るなり枕元で”ぶ~う” 揺り起こしてお客に聞いた「今の知っているでしょ」、「何が」、「知らないの。大きいのが・・・」、「大きいのがって、何が」、「大きい・・・、う~、地震サ」、「地震ッ!、屁の前か後か?」。

 

 

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酒場で女が愚痴っていた

2014年07月27日 | 面白画像

酒場で女が愚痴っていた。
「結局、男なんて女の胸にしか興味が無いのよね。」
それを近くの男が聞いて、激昂して叫んだ。
「まさか!
 ちゃんとお尻も見ているよ。」

 

 

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息子には「悪魔」って名前付けないんですか

2014年07月27日 | 面白画像

デーモン木暮に息子が誕生したときの、芸能記者とのやりとり


記者「息子には「悪魔」って名前付けないんですか?」


閣下「君は自分の子供に「人間」って名前付けるのか?」

 

 

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演題は“スプリンクラー”

2014年07月27日 | 面白画像

花園で全裸ブリッジをした新体操選手の夢を見たよ。
新技を披露しすると宣言した彼女は何をしたと思う?
音楽に合わせクルクル廻りながら放尿したんだ。
演題は“スプリンクラー”。

 

 

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医者と弁護士と数学者が、妻と愛人のいずれを持つべきかについて議論

2014年07月27日 | 面白画像

妻と愛人

医者と弁護士と数学者が、妻と愛人のいずれを持つべきかについて議論していた。

弁護士:「何てったって、愛人に決まっているじゃないか。もし嫁さんと離婚しようとしたら、法的問題が山積みだぜ。」

医者:「勿論、妻に決まっている。安心はストレスを減らしてくれるし、健康にも良いだろう?」

数学者:「君達2人とも間違っているね。どうせなら2人共持つのが最高さ。奥さんが『どうせ愛人と居るんでしょ』と考えて、愛人が『どうせ奥さんと一緒なのね』と考えてくれれば、どこかで好きなだけ数学が出来るだろう?」

 

 

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私ったら朝ご飯になんてものを…あぁん!どっちかなんて選べないわ!!

2014年07月27日 | 面白画像

ジョン「リサ!僕とトーマス、どっちを選ぶんだ?!」
リサ「そんな…どっちかなんて選べないわ!」
トーマス「リサ。落ち着いて考えてくれ。ジョンなんかより、僕と付き合った方が幸せになれるよ」
ジョン「なんだと?!」
リサ「二人ともやめて!!…わかった。明日、明日の夜までにどちらかに決めるわ。それまで待って」
ジョン「リサ!信じてるよ!」
トーマス「リサ、賢い君なら答えは見えている筈だ」
…翌朝…
リサ「…ハッ!!私ったら朝ご飯になんてものを…あぁん!どっちかなんて選べないわ!!」

 

 

 

 

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カトリックの神父、プロテスタントの牧師、お坊さん、ユダヤ教のラビ、山伏 どことなく似てませんか

2014年07月27日 | 面白画像

カトリックの神父・プロテスタントの牧師・日本のお坊さん・ユダヤ教のラビ・日本の山伏

 

どことなく似てませんか

 

ある金持ちが、死期が近いことを悟り、死後に自分が天国に行ける
よう、配慮した。彼は、カトリックの神父とプロテスタントの牧師
とユダヤ教のラビを呼び、それぞれに1万ドルを渡して、天国に行
けるよう祈ってもらった。3つの宗教のうちのどれかの天国には行
けるだろうと考えたのだ。
そして、残りの財産を息子たちに残した。
だが、その後、天国に行った後で金が必要になるかもしれない、と
思い至る。そこで、先の神父、牧師、ラビに、渡した1万ドルのう
ち2千ドルは自分の柩に入れるよう頼んだ。3人はそれを了解した。
そして男は亡くなった。
葬式当日。
まず神父が来て、約束の2千ドルの札束を柩に入れた。
続いて、牧師も同じように2千ドルの札束を入れる。
最後にラビが来て、6千ドルと書かれた小切手を柩に入れ、神父と
牧師の入れた4千ドルの札束をおつりとして持っていった。

 

 

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天使がキリストに頼みごとをした。

2014年07月27日 | 面白画像


ある日、キリストが天国の真珠の門の前を歩いていると、
天使がキリストに頼みごとをした。
彼が休憩している間、門番を代わってくれという。
キリストがこれを引き受けてから数分後、
一人の老人がやってきた。その男は本当に年老いていた。
足並みもぎこちなく、非常にゆっ
くりと歩き、髪は長く真っ白で、あごひげも長く真っ白だった。
キリストが声をかけた。
「何かご用でしょうか?」

老人は震える声でこう答えた。
「はい。私は息子を捜しているのです。」
キリストは助けてあげたかったが、それは無理だと思った。
なにしろ天国には無数の人々がいるのだ。

老人は、言葉を続けた。
「私には息子を簡単に見分けられるはずなのです。
息子の手と足には穴が開いているからです」

キリストは思わず老人の顔を見直すと、こう言った。「ファーザー?」
老人もキリストの顔を見ると、こう言った。「ピノキオ?」


<解説>

1.キリストは十字架に釘で打ち付けられたとき、手足に穴が開いた。

2.ピノキオはあやつり人形なので、手足に糸を通す穴が開いている。
3.キリストは神(ファーザー)の息子ということになっている。


かなり重症ですなあ。でも治療法は簡単です

2014年07月27日 | 面白画像

母親『息子がいつも、日本が悪いといってメチャクチャ暴れるんです』
医者『かなり重症ですなあ。でも治療法は簡単です』
母親『ありがとうございます!。教えてくださいませ!!』
医者『朝日新聞とるのを止めなさい』

 

 

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あの覗いてるヤツか?もうすぐ出てくるな

2014年07月27日 | 面白画像

A「あら?真ん中の穴から何か垂れてきたな?」
B「ほんとだ。どんどん出てくるな。」
A「ヤバイ、上の穴からも黄色い液体が!!」
B「あちゃ~、ありゃ相当臭いそうだな・・」
A「お!?下の穴からも何か固体が出てきたぞ!?」
B「うそ!?どこだよ??」
A「ほらほら、あの黒いヤツ・・」
B「あ、あの覗いてるヤツか?もうすぐ出てくるな」
A「お!かわいいかも!」

B「ネズミちゃんだよ・・」

川沿いで排水口を観察する二人・・

 

 

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十代目金原亭馬生の噺、「お富与三郎」(おとみよさぶろう。与話情浮名横櫛)

2014年07月27日 | 落語・民話

 十代目金原亭馬生の噺、「お富与三郎」(おとみよさぶろう。与話情浮名横櫛)によると。
 

 美男美女に生まれて災いを残しましたお富と与三郎。木更津の親分赤間源左衛門の妾・お富を与三郎が見初めたために災いが起こった。

 源左衛門は江戸に出て、博打で勝ちに勝ってその金全部を注ぎ込んで、江戸一と言われた深川のお富を身請けして連れ帰ってきた。そのため宝物のように大事にしていた。博打打ちですから、旅から旅に良い賭場が立つと、子分にお富を頼み、出て行った。
 江戸でチヤホヤされて若旦那と言われた与三郎が、あまりにも良い男だったので木更津の叔父さんに預けられた。悶々としていたが、お富を見初め、猫にカツ節で、逢瀬を重ねるようになってしまった。
 それを源左衛門に見つかり、捕らえられ顔中、体中を切られてしまった。それを知ったお富は木更津の海に身を投げてしまった。与三郎も俵に詰められ、100両で戻された。

 死ぬと思われたが、治って江戸に戻ったが親はビックリ。それ以上に与三郎は人目に出られなくなり、閉じ籠もるようになってしまった。
 気晴らしに両国の花火を観に出かけたが、皆から怖がられるので、戻ろうとすると、見覚えのある女の後ろ姿を発見、お富だと後を付けると玄冶店(げんやだな)に住んでいた。多左衛門の妾であったが、二人を見て、変に巻き込まれたくないので、家を渡して手を引いてしまった。
 二人になれた事を喜んだが、番頭が跳んで来て家に帰るように言ったが聞き入れず、勘当と言うことになってしまった。勘当になると人別帳から外され、無宿人になってしまった。しかも、二人になっても食う算段がつかないので、博打に手を出し、お富は奥州屋に身を任せた。それを聞いた与三郎は稲荷堀(とうかんぼり)で奥州屋を鯵切りで殺して3両を奪って二人で帰るところを、蝙蝠安に見つかり、たかられる。

度々たかりに来られ、二人で殺害してしまった。  与三郎は無宿人狩りで、捕まり佐渡に島流しになってしまった。法被一枚で金鉱で水汲みをさせられた。無宿人の多くは遊び人だったので、仕事が続かず、死ねば江戸から替わりの者が連れてこられた。もう生きて帰れないと悟ったが、番頭が裏で役人に薬を嗅がせたお陰で、少しはましな荷役に回された。船から荷運びをしていたが、誤って桟橋から落ちた者が居ても「放っときな」と言われるだけであった。
 佐渡から島抜けを考えるようになった。失敗するとその制裁として、死、しかなかった。  雨の強い夜、役人も警備をゆるめ、静かであった。格子を外し一目散に駆け出した。元に戻る事はもう出来ずひたすら走ったが、後から足音が付いて来る。待ち伏せて捕まえると仲間の久次(きゅうじ)であった。昼間から様子がいつもと違うので、後を追って付いて来た。「一緒に連れて行ってくれ」、帰れとも言えないので、その覚悟を聞いて同行する事にした。
 「どうしてここから出るんだ」、と言うので聞かせると、役人が誤って桟橋から落ちてしまった事がある。直ぐに船を出して岸を廻って来ると潮の加減でゴミが寄せる場があった。そこに役人の死体が浮いていた。船を漕いでいたので、ここは何処だろうと崖上を見ると、格好の悪い松が一本生えていた。
 昨日、ドジが居て丸太を数本海に落としてしまった。顔が曲がるほど殴られていたが、その材木がここに流れ着いているはずだ。その時の目印の松がこれだ。丸太を組んで筏を作り、海に出れば潮は本土にぶつかるように流れている。イヤでも本土に着く。また、飛び降りたら丸太が無いかも知れない。やるか、どうする。
 二人は断崖を舞った。丸太は有った。丸太に乗って集め、筏にして漕ぎ出したが、外は大波なのでしっかりと筏に身体をくくりつけた。同じ死ぬなら本土で死にたい。その一心であったが、二人とも気を失ってしまった。  与三郎が気が付くと、岸に乗り上げていた。後ろを向くと佐渡が黒く浮き上がっていた。久次を起こし筏をばらして、地面が繋がっている江戸へと駆け出した。どんな事があってもお富に会うんだ。
 島抜けは不可能だと言われていた佐渡から、初めて島抜けをした与三郎であった。
 

 

 

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数人の男達が家にやって来て、裏庭をすべて掘り起こしたの。

2014年07月27日 | 面白画像

「レタスの植え時」

ある刑務所で、囚人が彼の妻から来た手紙を受け取った。
「親愛なる夫へ」
「実はわたし、家の裏庭にレタスを植える事にしたの。」
「いつ頃に植えるのがベストなのかしら?」

囚人の夫は、刑務官に見られるのを覚悟して手紙を書いた。
「親愛なる妻へ」
「残念だが、裏庭に触っちゃいかん。」
「なぜなら、そこにはオレが隠した金が埋まっているからだ。」

一週間後、夫は再び、妻からの手紙を受け取った。
「親愛なる夫へ」
「大変よ!本当に信じられない事が起こったわ!」
「あれからしばらくして、スコップやらシャベルやらを持った・・・」
「数人の男達が家にやって来て、裏庭をすべて掘り起こしたの。」

夫は早速、妻に返信した。
「親愛なる妻へ」
「さー、レタスを植えるなら今、だよ。」

 

 

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六代目三遊亭円生の噺、「人形買い」 暖簾から鼻水垂らして顔を出している子供は生きているようだ。

2014年07月27日 | 落語・民話

六代目三遊亭円生の噺、「人形買い」(にんぎょうがい)
 

 最近五節句は祝わなくなったが、雛祭りと端午の節句は今も祝います。端午の節句には、武者人形とちまきに柏餅を飾ります。ちまきか柏餅を祝い事だと云い配ると、その返礼だと人形を贈り、それに対して返礼をするという習わしがあった。

 八つぁんと熊さんが長屋の月番だから、神道者の赤ん坊が初節句の祝いに、ちまきを配ったので、長屋中で人形を贈ることになった。100文で24軒から集めて2貫400になるからそれを元手に、十軒店に人形を買いに出掛けることになった。

 十軒店に来てみると、どの人形も生きているようであった。特に暖簾から鼻水垂らして顔を出している子供は生きているようだ。あわてて、あれは当店の小僧だと弁解する店主だった。
 安価のでよいと、人形の値段を聞くと勉強して3貫500だという。当然持ち合わせは無いし、値切って冷や奴で一杯やる金をひねり出す腹づもり。そこで1貫でと値切ったが無理と分かり、2貫300で手打ちとなった。
 候補は太閤秀吉と神功皇后の2品で、どちらに決めるかは長屋に戻り、うるさ方の易者と講釈師の判断を仰がなければならない。先程の鼻を垂らした小僧に2品を持たせ、決まったら一品は返すからと約束して店を出た。
 おしゃべりはイケナイよと釘を差されていたが、ペラペラとしゃべり始めた。元値は1貫でも良かったという。去年の売れ残りで、燃やしてしまおうかと思っていたら、大旦那が出てきて「店に出しておけばどこかの馬鹿が引っかかって買っていくかもしれない」と吹っ掛けて値段をつけた品物であった。精算が済んでる二人は悔しがること。
 大旦那のお伴で出掛けて、食事を食べた話や、若旦那と女中の仲を200文くれたら話すと云い、出さないというと、ただでも話すと云って、二人の痴話をバラし始めた。

 長屋に着いて、易者に意見を求めると、本格的に易を立て、神功皇后が良いと御託宣。立ち去ろうとすると私は易者だから見料をいただきたいと、48文取られてしまった。楽しみにしていた酒2合が1合になってしまった。
 講釈師の所に行き、どちらが良いか聞くと、太閤記を語り出した。三代と続かなかったから太閤より神功皇后の方が良いという。帰ろうとすると、「木戸銭二人前48文置いていきなさい」。これで冷や奴だけになったと嘆いていると「座布団とお茶で4文」、これで余得は何も無し。

 神道者のところに人形を届けに行くと、「あたくしを神職と見立てて、神功皇后さまとは、なによりも結構なお人形」と大喜び。
 「そも神功皇后さまと申したてまつるは、人皇十四代・・・」と講釈を並べ立て始めるから、慌てて
「チョッと待った待った。これを聞くと少しは銭が出るのでしょうが、二人とも一文無しですから、どうかお返しで差っ引いていただきます」。

 

 

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三笑亭夢楽の噺、「法事の茶」(ほうじのちゃ) 陰陽が合体してバランスが取れる

2014年07月27日 | 面白画像


三笑亭夢楽の噺、「法事の茶」(ほうじのちゃ)
 

 幽霊が出てくる絵にはかたわらに柳の木があります。幽霊が陰で、柳が陽木で、陰陽が合体してバランスが取れるのですが、円山応挙が初めて書いたときには柳の木は無かった。始め画家が木ならと言うので、桜を描いたが合わなかった。次に梅を描いたが同じく合わない。では、花の無い松を描いたがやはり合わない。画家が考えていると絵の中から文字が浮かんできた。これは幽霊の教えだろうと読むと「あかよろし」と書いてあった。

 幽霊と言えば圧倒的に女性が多いのですが、男の幽霊もいた。佐倉惣五郎が地元の圧政に苦しみ、幕府に直接嘆願したが捉えられて、佐倉に送り返された。見せしめだと、惣五郎を磔(はりつけ)にし、女房と子供三人も処刑した。その後、幽霊となって現れたという。磔柱を背負って、家族中で出てくるので、狭い所には出られなかった。
 こはだ小平次は役者で、芸もよく男前だったので、一座を作って日本中回った。出羽に来たとき女房恋しさに、近々帰ると手紙を出した。もらった女房が驚いた。間男を作っていたので、別れるのが寂しく情人と相談して、江戸に入る小平次を殺して因幡沼に放り込んだ。幽霊になって出てくるときは生臭い匂いがしたという。そのはず、”こはだ”だから。また、「うらめしい~」と言って出てくるのも彼が最初だった。寿司の裏は飯だから。他の人に言わないように・・・。

 幽霊はやはり女性が圧倒的で、白い着物に洗い髪、両手は胸元で垂らす。詞も「うらめしや~」となり、出てくる時間も決まって、丑三つ時です。正午の時報を合図に銀座4丁目に出てくる幽霊がいた、聞くと「夜中は恐いから」、どちらが幽霊だか分かりません。
 また、幽霊と化け物は全く違うもので、人が死んで怨念を持って現れるのを幽霊。狸、狐、唐傘等が化けて出るのを化け物と言った。

 マクラはここまで、本題に入っていきます。

 隠居のところに八つぁんが訪ねてきた。珍しいお茶が手に入ったので来るのを待っていた。インドのお土産で、飲むものではなく見るお茶だという。手順があって、まず、お茶の葉を焙(ほう)じ、温かい内に茶碗の中に入れ、熱い湯を注ぐと、中に面白いものが見えてくる。青いあぶくが消えて覗くと・・・、
 中から梅の木が現れ、紅白の花を付けた。その下で鶯が飛び回って「ホーホケキョ」と鳴いた。まもなく消えて無くなった。無理を承知で、カカアに見せてやりたいと言って一回分を分けてもらった。

 「珍しいものを隠居からもらってきた」、「お金かい」。「お茶の葉だ」、「そんなの家にも有るよ」、「そんなお茶じゃ無いんだ」。そこで、お茶を焙じて茶碗に入れ、上から熱い湯を注いだ。青あぶくが消えて覗くと、木が現れたが柳になった。「柳にツバメというから、木の下を飛んで『ホーホケキョ』と鳴くぞ」、「あーら、いやだ。気持ち悪い」といって奥さんは目を回して倒れてしまった。よく見るとツバメではなく幽霊であった。

 隠居のところに飛んできて文句を言った。「そうか、おかみさんが倒れたか。おかみさんの顔が写ったか」、「そうじゃないんです。その通りにやったら、梅ではなく柳が出てきた」、「いろんな木が出るんだな。柳にツバメ、柳に蛙、どちらが出たか」、「幽霊が出てきて、カカアがぶっ倒れたんだ」、「楽しむものだ、そんな幽霊は出ないのだが、それは男か女か?」、「男の幽霊で、どっかで見たことがある幽霊だと思ったら、3年前に死んだアッシの親父の幽霊だったんだ」、
「解った。それは親父さんの”法事”が足りなかったのだ」。

 

 

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