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福岡応援blog

素敵な場所や美味しいお店、応援したいアーティストやスポーツ選手などの情報を中心に、福岡の魅力を発信しています。

蕎麦の美味しい店 ~弥五郎~

2024年10月23日 | グルメ

福岡の蕎麦好きの間で知る人ぞ知る「弥五郎」は、西鉄「香椎駅」から「香椎宮前駅」へと続く商店街の「御幸橋」を渡ったところにあります。この店は、かつて地元テレビ局が主催した「蕎麦の美味しい店」人気投票で、天神や博多の店舗に混じって「ベスト10」入りするという快挙を果たした実績があります(こういう人気投票は、人口の多い所にある店が有利なので、郊外でランク入りするのは凄い事です)。

「御幸橋」は、ガーデニングが施されている素敵な橋。川沿いにも樹木があり、お店の外側にも植栽が施されていて、オアシス的な空間を形成しています。店内に入り、メニューブックを開くと「温かいそば」「冷たいそば」「丼」「博多うどん」など、幅広いラインナップが揃っています。私が注文したのは「冷たいそば」と「かきあげ」のセット(1,000円)。運ばれてきたかきあげはビッグサイズで、カルシウムが沢山取れそうな殻付きのエビも、しっかり入っていました。

でも、特筆すべきは、蕎麦そのもののクオリティ。しっかりと色が付いており、蕎麦粉の割合が高いのがひと目でわかります。そして、そのコシの強さと風味豊かな味わいは、こだわりの賜物。蕎麦は自家製で、なんと、蕎麦の栽培から手がけているのです。店内には、蕎麦畑の写真が飾られており、蕎麦に対する愛情とこだわりが感じられます。

私自身、このお店との縁はちょっとした偶然から始まりました。以前、飛び込み営業をしていた時、見ず知らずの私に仕事を発注してくださったのが弥五郎のオーナーさんだったのです。その時のご恩が忘れられず、仕事を辞めてからも、香椎に来た時には必ず立ち寄っています。オーナーさん元気かな。

 

 


福岡県のブランド野菜について調べてみた。

2024年10月19日 | グルメ

前回の記事を書いた後、ふと「大木町のエノキをブランドにすることは出来ないのだろうか」と考えました。

そこで、福岡県が指定している「ブランド野菜」について調べてみました。ラインナップは以下の通り。

・博多あまおう
・博多なす
・博多のトマト
・福岡レタス
・博多万能ねぎ
・博多ぶなしめじ
・博多な花おいしい菜
・博多えのき
・博多きゅうり
・博多アスパラガス

すると「博多えのき」というブランドがありました。でも、なぜ多くのブランド野菜に「博多」と付いているのでしょうか。本当に、福岡の農産物の殆どが、オフィス街の「博多区」で生産されているのでしょうか。もしかすると「大木町」で生産されたエノキも「博多えのき」として売られているのではなかろうか? という疑問が湧いてきました。

もしも私の想像が正しければ、それは「大木えのき」と呼ぶべきではなかろうか? そうすれば「お茶の名産地」として「八女市」が有名であるように「九州一のエノキの生産地」としての「大木町」の知名度・認知度アップにつながり、大木町の役所や企業も、町を挙げて応援したくなるのではないだろうか…



 


福岡産のエノキについて考える

2024年10月18日 | 日記

先日、九州最大のエノキ産地である「福岡県大木町」のエノキ工場がテレビで紹介されているのを見ました。エノキ工場では現在、利益が出ない状況が続いており、工場で働く女性が「夫から『利益が出ない仕事は、もはや仕事ではない』と言われている」と話していたのが印象的でした。

エノキは、スーパーで安価に手に入るキノコの1つで、火が通りやすく使いやすいのが特徴です。また、エノキを他のキノコとミックスして「キノコミックス」にすることで、リゾットやパスタ、マリネなどの料理が一気に華やかになります。さらには栄養価が高く、冷凍保存が出来る食材です。冷凍すると細胞壁が壊れてダシが出やすくなり、料理の旨味が増すというメリットもあります。

しかしエノキには、それ以外にも特別な役割があります。日本の国蝶である「オオムラサキ」の幼虫は、榎(えのき)の葉を食べて成長します。かつては日本各地で見られたオオムラサキですが、急激に個体数が減っており、現在では環境省の「レッドデータ」に掲載されるほど希少な存在となっています。

もしも福岡でエノキ産業が衰退し、エノキの木が大きく減少してしまったら… これからも、美しい蝶が空を舞う姿を見られるよう、福岡産のエノキを応援したいです。


 


和白干潟のアオサ問題について考える

2024年10月14日 | 日記

福岡市東区にある「和白干潟」は、都市に近いながらも貴重な生態系が残るエリアです。干潟を訪れた際、私が目にした光景は、青々と広がるアオサに覆われた壮大な景色でした。何も知らなければ、草千里のような美しい風景です。しかし、そのアオサの繁殖が問題視されている事を知り、改めて考えさせられました。

この海藻は、以前は少なかったのだそうです。しかし、アイランドシティが出来てから過剰に繁殖し、干潟の表面を覆ってしまい、そこに住む小さな生き物たちが光を十分に得られなくなっているのだそう。

そこで思ったのは「これをもっと、食料として活用できないのだろうか…」という事です。というのも、これ普通に美味しいのです。例えば、バジルの代わりにアオサを使って作った「和風バジリコパスタ」。ケチらずたっぷり使えるので、緑が鮮やかで、和風の食材によく合います(干潟で採れる「アサリ」や「博多あごだし」とも相性バッチリ)。そして栄養価が高く、生でも乾燥させても使える、賢い食材です。

福岡市では現在(エコチャレンジとして)和白干潟での「アオサ回収イベント」を開催しているようですが、これを「ゴミ回収」ではなく「アサリ狩り」や「フルーツ狩り」のような楽しいイベントにすれば、さらに多くの人々に参加してもらえるのではないだろうか、と思ってしまいました。採ってその場でグリーンペーストにして、パスタソースを作って食べることが出来たら最高です。

さらに、和白干潟のアオサを活用したメニューを提供している飲食店を、もっと宣伝すればいいのにと思いました。例えば、地元の飲食店が「和風バジリコパスタ」や「(わかめスープならぬ)あおさスープ」などの料理を提供し、それがSNSで広がれば、他の飲食店も「われも、われも」と追随し、新しい福岡グルメの誕生につながるかもしれません。



 


生きものたちの楽園 ~和白干潟~

2024年10月13日 | 旅行

福岡市内からほど近い場所に、都会の喧騒を忘れさせる「和白干潟」が広がっています。アイランドシティが建設されていた頃に「和白干潟を守ろう」という運動があり、それで初めて、この場所の存在を知りました。最近、その和白干潟が「日本の里100選」に選ばれていたことを知り、訪れてみることにしました。

和白干潟へは「JR和白駅」か「JR唐の原駅」で降りて、海に向かって歩けば、辿り着くことが出来ます。しかし、両駅の中間地点あたりが一番眺めが良く、砂浜に降りるスロープもあるのでオススメです。実際に現地に足を踏み入れてみると、その広さに圧倒されました。遠浅の砂浜が果てしなく続いており、地図上では想像できなかった光景が目の前に広がっていました。

和白干潟の魅力は、ただ広い砂浜だけではありません。アオサのような水生植物が生えており、サギのような海鳥が羽を休めていました。湿った砂の上に、小さな穴や砂だんごが点在していて、小さなカニが忙しそうに出入りしています。さらには、ヤドカリのような巻貝も沢山いて、小さな子供が目を輝かせていました。

また、干潟の先には「海の中道」が広がっていて、独特の景観を外側から眺めることが出来ました。この場所に足を踏み入れなければ、この場所を守りたいとは思わなかったかもしれません。しかし、一度訪れてみると、この場所がなくなってしまったら残念だな、という気持ちが自然と湧いてきました。

和白干潟は、天神から志賀島へ向かうバス路線の途中にあります。多くの人は、この場所をスルーして「海の中道」や「志賀島」へ直行していると思いますが、ぜひ一度、途中で立ち寄ってみて欲しいです。