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九州交響楽団の演奏会に行きました

2024年08月04日 | 音楽

7月31日、九州交響楽団のコンサートに行きました。

演目は、ベートーヴェンのピアノ協奏曲第4番、チャイコフスキーの交響曲第5番「悲愴」でした。

ベートーヴェンのピアノ協奏曲第4番は、きれいなクラシック。初演はベートーヴェン自身が弾かれたようです。抒情的なメロディが印象に残りました。だれか「田園」とか「合唱」のように、相応しいサブタイトルを付けてくれんかな。聴く人が勝手に付けてもいいのなら、ピアノとオーケストラの対話がテーマのようなので「対話」でいいんじゃないかな。

チャイコフスキーの交響曲第5番「悲愴」は、作者が亡くなる直前に初演が行なわれたらしく、遺作もしくは、それに近い作品といえるかもしれません。指揮者のプレトークで「何を意味するかという事については、それぞれの人が、それぞれの解釈で聴いて欲しい」と。

前半は「悲愴」というタイトルの割には、長調のメロディが出てきて、ほのぼのとノスタルジックな感じ。第3楽章になると、金管楽器が活躍して熱い感じ。そして第4楽章に入ると、悲しい感じで始まり、どんどん重く暗く静かになってきて「ご臨終です」という感じで終わる。人生の「春」「夏」「秋」「冬」を表しているような気がした。

そして、トランペットの松居首席の引退公演でもありました。帰ろうとしたら、客席から拍手が聴こえてきて、思わず戻ったら、沢山の観客がスタオベをしていました。ご本人は驚いていたようですが、福岡は、王監督を見かけたら「群がるのではなく道を開ける」という土地柄なので、スターが気持ちよく過ごせるよう、これまでみんな、敢えて静かにしていたのだと思ったよ…

指揮者に「終身名誉監督」という言葉があるように、オーケストラに「終身名誉首席」というポジションは存在しないのかな。新たな就任先は、南アフリカのオーケストラとの事。身の安全に気を付けて頂き、また戻ってきて頂きたいものです。5年間、本当にありがとうございました。