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福岡応援blog

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九州鉄道記念館

2025年04月28日 | ミュージアム

門司港レトロ地区の一角にある「九州鉄道記念館」は、以前から、ちょっと気になっていた施設です。その理由は「どうしてここに記念館があるのか?」ということでした。その謎を解き明かすべく、現地に足を運びました。

門司港駅から、南に向かって少し歩くと「九州鉄道記念館」という看板とともに、沢山の電車が目に入ってきます。私はこれまで、電車の屋外展示をメインとしたテーマパークなのかと思っていました。しかし、入場料300円を支払って敷地内に入り、辿り着いたメイン会場は、レトロ地区にあるレンガ造りの建物の中で一番大きいのではないか、と思うほどの立派な建物でした。

館内に入ると、まず目に飛び込んできたのは、明治時代に走っていた古い電車の車両。様々な資料をもとに内装まで復元されており、全席、座面が畳となっていたのが印象的でした。また、運転シミュレーターが人気を博しているようでした。

2階に上がると、鉄道史のパネル展示がありました。そこでは、日本で最初に動く電車の模型を目にしたのは、外国との窓口だった長崎県の人だということ。その後、佐賀藩が日本で最初にミニサイズの蒸気機関車を造り、走らせたこと。さらに、グラバー園で知られるグラバー氏が、私有地に鉄道を敷設し、日本で最初の蒸気機関車を走らせた事など、日本の鉄道の歴史において、九州の果たした役割が紹介されていました。

そして、このレンガ造りの建物は、かつての「九州鉄道会社」の本社であるらしく、ここに記念館が建っている理由が分かりました。これまで、門司港レトロに何度も足を運んでおきながら、ここを訪問しなかったのは不覚だったと思いました。

九州鉄道記念館

 

 


福岡市下水道博物館 ~ぽんプラザ~

2025年04月01日 | ミュージアム

日本全国の下水道の老朽化が課題となっている今日この頃、これまで何度も通り過ぎていた施設に、ふと足を踏み入れてみました。それは、地下鉄「櫛田神社前駅」からキャナルシティへ向かう途中にある、福岡市下水道博物館「ぽんプラザ」。

入口をくぐると、そこは予想以上に楽しい空間でした。押したくなるボタン、わかりやすく工夫された映像展示など、思わず引き込まれる仕掛けが満載。子どもから大人まで、誰でも楽しめる工夫が随所に散りばめられていました。

「下水道」と聞くと、どうしても「きたないもの」というイメージを持ちがちです。でも、この博物館で紹介されていたのは、そんな先入観をひっくり返すような驚きの事実の数々。例えば、汚水を分解する際に発生するガスが再利用されてエネルギーに変わったり、水素が作られたり。リンを抽出して肥料に、焼却灰は道路やコンクリートの材料に使われたりと、なんと100%リサイクルされているのです。特に福岡市では「水素ステーション」の建設も行われており、それは世界初の試みだというから驚きです。

そして何より心に残ったのは、この見えないインフラの裏側で、日々働いている人たちの存在。設備を運転する人、定期点検をする人、修理やメンテナンスを担う人、水質をチェックする人… 私たちが気持ちよく暮らせている背景には、目立たないけれど大切な働きがあり、そしてそれに携わる多くの方々がいる。福岡は、そんな人々や技術の力に守られているのだと、改めて感じることが出来ました。

 

 


福岡県立美術館 ~福岡ミュージアムウィーク2022~

2022年05月22日 | ミュージアム

毎年恒例となりつつある「福岡ミュージアムウィーク」。令和4年は5月14~22日に開催され、福岡市内のミュージアムが、割引価格または無料で観覧できる特別な期間となっていました。福岡市博物館、福岡アジア美術館、福岡市埋蔵文化財センター、博多町家ふるさと館、王貞治ベースボールミュージアム、福岡市動植物園、福岡市科学館など、多彩な施設が名を連ねました。

その中で私が訪れたのは「福岡県立美術館」。この施設は移転の計画があると聞き、今のうちに見ておきたいと思ったからです。館内の展示は見応えがありましたが、残念だったのは庭園が工事中だったこと。敷地全体がフェンスで囲まれており、外観を写真に収めることが出来ませんでした。しかし、その代わりに素敵な発見もありました。リニューアルされたばかりの併設カフェです。運営しているのは、箱崎で音楽ライブを開催している「箱崎水族館」という名前の喫茶店。九州大学の旧校舎で使用されていた家具がリメイクされて使われており、昭和レトロモダンな空間となっていました。

一般的に美術館のカフェは「鑑賞のあとに立ち寄る場所」というイメージがありますが、ここはむしろ「このカフェに行くために美術館に来る」という人がいてもおかしくない感覚。一般の喫茶店と同程度の価格設定で、混みあっておらず居心地がよく、常設のコレクション展示であれば無料で入館できるからです。まるで喫茶店が美術館の集客を担っているような、そんな不思議な存在感がありました。

こんな場所が近所にあるなんて、近くに住んでいる人たちは本当に「勝ち組」だなと感じました。ミュージアムウィークを通じて、普段なかなか訪れない場所へ足を運び、日常の中にある文化と芸術の豊かさに改めて気づくことが出来ました。

 

 

 


アインシュタイン展 at 福岡市科学館

2022年04月04日 | ミュージアム

福岡市科学館で開催中の「アインシュタイン展」に行ってきました! 

福岡市科学館は、専用の独立した建物ではなく、地下鉄「六本松駅」を出てすぐのところにある、ビルの3階以上を活用する形になっていました。ワクワク感満載のエスカレーターを上がると、チケット販売の窓口があり、そして中へ。

結論から言うと、めちゃくちゃ良かったです! 決して「相対性理論が理解できた!」とまでは言えません… ですが、アインシュタインの発見が私たちの生活にどのように役立っているのか、知ることができました。また、彼の人物像や日本との関わり、彼の日本人に対する考察が興味深かったです。

特に印象的だったのは、アインシュタインが小学生の頃、学校の授業になじめなかったというエピソード。入場料は千円ちょっとでしたが、ゆっくりパネルを読み進めると、本を1冊読んだような充実感がありました。

福岡市科学館


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