福岡応援blog

素敵な場所や美味しいお店、応援したいアーティストやスポーツ選手などの情報を中心に、福岡の魅力を発信しています。

博多阪急の地下にある伝説のカレー店 ~ナイル~

2024年10月04日 | グルメ

福岡には多くの名店がありますが、今回はその中でも特にカレー好きにはたまらない「ナイル」についてご紹介します。かつて、西鉄福岡駅の「名店街」にあり、1日に1,000人以上が並ぶという伝説を残したお店です。再開発の影響で、惜しまれつつ一度閉店したものの「益正グループ」がレシピを受け継ぎ、博多駅ビル内にある「博多阪急」の地下でその味を提供しています。

ここで、絶対に注文したいメニューは「あいがけカレー」。元祖ナイルカレーの「甘口」と、新たに開発した「中辛」と「辛口」を一度に楽しめる一品です。黄色の甘口ルー、黒い辛口ルー、そしてその中間の中辛ルーが、皿の上で美しいグラデーションを作り、インスタ映えもバッチリ。また、黒いルーは美味しいのですが、とても辛いので、甘口や中辛とミックスすることで、程よい辛さに調整されます。

また「ナイル」では、常連さん向けに、お得なサービスがあります。店頭のQRコードを読み取って会員登録をすると、1回目の来店時にはオレンジジュース、2回目にはコールスロー、そして3回目には人気トッピングの「たまごカツ」が無料で提供されるのです。この案内は、福神漬けやらっきょうが入った容器の後ろに隠れています。

自分も、最近初めて見つけて会員登録しようとしましたが、スマホの不具合なのかインストールが上手くいかず。でも、辛いカレーを食べた後のオレンジジュースはたまりません。今度来たときには、再チャレンジしようと思っています。

 

 


糸島野菜と長浜鮮魚の美味しい店 ~うみの食堂~

2024年10月03日 | グルメ

この秋から始まった、朝の連続テレビ小説「おむすび」の舞台として、豊かな食材で注目を集めている糸島。その味覚を手軽に楽しめる場所が、福岡パルコ本館地下1階にある「うみの食堂」です。このお店では、糸島野菜と長浜鮮魚を使った料理を提供しており、福岡の食文化を一度に味わうことが出来ます。

オススメは、メインのおかずを2種類選べる定食。「糸島野菜」「肉」「魚」のジャンルから好きなものを2種類選び、自分だけのカスタム定食を作るシステムです。季節限定のメニューや日替わりのおかずも豊富で、訪れるたびに新しい味わいを楽しめます。おかずは、全部で数十種類あり、同じジャンルから2種類を選ぶことも可能です。

私は「日替わり野菜おかず」と「日替わり魚おかず」を選びました。野菜のおかずは、玉ねぎが丸ごと煮込まれた一品でした。すき焼きのタレを薄めたような甘辛いダシがしみ込んだ玉ねぎと、一緒に煮込んであった牛肉の相性が抜群で、実質的には「野菜」と「肉」の両方が味わえるメニューとなっていました。そして、魚のおかずは、白身魚にタルタルソースがかかったフライで、骨がなくて食べやすかった。

定食には「ご飯」「味噌汁」「漬物」がセットで付いてくるほか、ちりめんや昆布を主体とした「ふりかけ」が置かれており、好きなだけかけて、ご飯を楽しむことができます。ご飯はおかわり自由となっており、満腹感は約束済み。この内容で1,080円という価格は、天神にしてはリーズナブル。しかも、ランチだけでなく、夜も同じ料金で楽しめるとは良心的です。

「うみの食堂」は、身近な友人や家族だけでなく、県外から訪れる友人知人にも教えたくなる、そんなお店です。

 

 

 

 

 


大名の隠れた名店 ~ジョーキュウ醬油~

2024年09月28日 | グルメ

福岡には、知る人ぞ知る隠れた名所が存在します。大名エリアは、新旧多国籍入り混じった感じが魅力の街ですが、若者向けのショップが立ち並ぶ中、1855年(江戸時代)から続く「ジョーキュウ醤油」が佇んでおり、今もなお伝統の製法で醤油を作り続けています。

ジョーキュウ醬油は、国体通りから「紺屋町通り」に入り、突き当たりまで進んだところにあります。もしくは、有名ラーメン店「一風堂」の斜め向かいといった方が、分かりやすいのかもしれません。店内に足を踏み入れると、様々な種類の醤油や(焼肉のたれやポン酢など)バラエティ豊かな調味料が目に入ります。また、無料で提供されているレシピがありますので、立ち寄るだけでも価値があります。

今、店頭でプッシュされている「塩ぽん酢」は(肝心の醤油が入っていない事に後から気付きましたが)塩メインではなく、フルーティ過ぎる味わいで「ぽん酢」の「ぽん」とは柑橘類を指していた事を思い出しました。オリーブオイルと組み合わせて刺身にかけると、カルパッチョが手軽に楽しめそうです。さらに「博多あごだし」と「ジョーキュウ醤油」で作る「博多大名あごだしラーメン」は、豚骨とは一味違う博多ラーメンが楽しめそうだと思い、思わず買ってしまいました。

高い塀に囲まれた中には、国の登録有形文化財が7つもあり、店内奥の扉を抜けて中庭に出ると、見る事が出来ます。まさに「知る人ぞ知る、秘密の場所」という感じです。近くに勤めていたのに知らなかった。ジョーキュウ醬油は「福岡市都市景観賞」を受賞していますが、この、地味にひっそり佇んでいる感じがいいのだろうと思います。県外からの友人を案内する際には「一風堂」だけでなく、こちらにも立ち寄りたいなと思いました。


 


フルーツタルトの美味しい店 ~アクアテラス~

2024年09月26日 | グルメ

福岡市東区香椎にある「アクアテラス」は、地元の人々に愛されるケーキ屋さんです。JR香椎駅を出て、正面の道を真っすぐ進むと、大通りに出る直前の左側に見えてきます。このお店は、福岡県の「地産地消の店」第1号に選ばれており、福岡産の新鮮な果物をふんだんに使用したフルーツタルトが主力商品です。

その中でも、一番のお気に入りは、季節限定の「いちじくタルト」です。使用されているのは、ちょっと紛らわしいネーミングなのですが「蓬莱柿」という品種のいちじくで、私が購入すると、完売してしまうほどの人気ぶりでした。

「アクアテラス」のケーキは、甘い物が好きな方はもちろん、ダイエット中の女子高生から高齢者まで、誰もが美味しいと言います。その秘密は、控えめな甘さと適度なサイズ感にあると思っています。甘さ控えめと謳っていても、実際には甘すぎるスイーツが多いのですが「アクアテラス」のカスタードクリームは、本当に甘さ控えめです。だからこそ、フルーツの甘さが引き立ちます。

また、食べた後で「もうお腹いっぱい、しばらく甘いものは結構…」とはならず「もう1個くらいいけるかも」と思わせる、絶妙なサイズが、リピートしたくなる秘訣だと感じます。少し値上げされたようですが、フルーツタルトにしては、天神や博多の高級店に比べると(大きすぎない事もあるのですが)現実的なお値段です。

「アクアテラス」は、地域とのつながりを大切にしています。例えば、地元の農家と直接契約し、新鮮で安全な素材を使用することで、地元経済の活性化に寄与しています。レジ前には、地域の祭りに募金するための貯金箱が設置されているなど、町の活性化にも積極的です。ここのオーナーさんなら、ちゃんと募金して下さるだろうなと思い、つい小銭を探してしまいます。

「アクアテラス」にはプリンやシュークリームもありますが、福岡産の季節のフルーツを使った「フルーツアラモードプリン」や「いちごシュー」なども置いて下さると、アクアテラスらしくていいのにな、って思います。いつか、ホールケーキを注文してみたいです。


 


和菓子の美味しい店 ~如水庵~

2024年09月13日 | グルメ

最近、如水庵の月替わりの生菓子がお気に入りです。見た目の美しさはもちろん、各和菓子には素敵な俳句が添えられています。それも、夏目漱石などの有名な作家たちの詩です。企画された商品に俳句を添えているのでしょうか、それとも、俳句のイメージから商品を企画されているのでしょうか、どちらなのかは分かりませんが、まさに「総合芸術」という感じです。

如水庵の「生菓子」に注目したきっかけは、最近の女子高生の間で「和菓子ブーム」が起きているという話を耳にしたからです。チョコやケーキやアイスクリームに夢中だった若者たちが、和菓子に惹かれているというのは興味深い話です。そこで、本店に足を運んでみたところ、ひっそりと佇む生菓子コーナーが目に入りました。

この生菓子、冷蔵が必要だからでしょうか、おそらく「博多駅マイング」では販売されていません。それでも、もっとアピールしても良いのではないかと感じました。ケーキショップのように、あるいは逆に、チョコレートショップ本店奥の「秘密の部屋」で販売しているトリュフチョコのように、特別感をもたせた販売方法も良いのかもしれません。

如水庵の店舗では、和菓子だけでなく、福岡県の伝統工芸品も取り扱われていました。有名な「博多織」や「久留米絣」だけでなく、博多駅でもあまり見かけない「八女提灯」などの「国指定伝統工芸品」が、手軽な価格帯で売られていました。しかも「国指定伝統工芸品」だけでなく「福岡県指定」や「福岡市指定」というレベルのものまで。おそらく「如水庵オリジナル」だろうと思います。

そして、人数分の和菓子と、懐紙やナイフを兼ねたつまようじを、セットで購入しました。これらは、茶道の席で活躍するアイテムですが、最近は「テーブルスタイルの茶道」というものもあるので、お皿代わりに「懐紙」を敷き、ケーキスプーン代わりに「つまようじ」を使い、煎茶と一緒に食べるだけでも、十分趣があると思いました。

今の時代、美味しいスイーツはコンビニでも手軽に買えるようになりました。なので、和の生菓子を食べる時間の方が「特別感」を感じます。口に入れるとしっかりとした甘さを感じますが、食べ終わった後は胃にもたれない軽やかさ。和菓子はカロリーが低いという点も、女子高生に受けているポイントかなと思いました。