福岡の新しいランドマーク「大名ガーデンシティ」を訪れた際、ひときわ目を引くアート作品がありました。それは、真っ白な獅子のオブジェ。堂々とした佇まいで横たわり、訪れる人々を迎えていました。誰の作品かと思って説明を読んでみると、なんと「第30回・福岡県文化賞」を受賞した博多人形師・中村弘峰さんでした。
このオブジェがどのように制作されたのかは分かりませんが、まるで干支の置物を「ドラえもん」のビッグライトで大きくしたような、親しみやすさと存在感を感じました。
私が、美術館や博物館の前に設置されたアート作品を目にして思うのは「地元アーティストの作品が、どうしてもっと飾られないのだろう?」ということです。海外や国内有名アーティストの作品も素晴らしいのですが、国内外から福岡を訪れる観光客は、もっと福岡らしいものを見たがっているのではないだろうか? と思うのです。
その点、福岡には「博多人形」という、素晴らしい造形アートがあります。これを大きなオブジェにして街に飾ることは、福岡らしさを表現するうえで、とても魅力的なアイデアだと感じます。大名ガーデンシティだけでなく様々な所に、地元の博多人形師がデザインしたアート作品が設置されたら、福岡の街がもっと楽しくなりそうだな、と思いました。
新年あけましておめでとうございます。初詣に太宰府天満宮を訪れた方から「梅が枝餅」をいただきました。ところで「太宰府天満宮」や「梅が枝餅」は、なぜこんなに有名なんだろう? 由緒がある事は知っているけれど、どんな由緒なの? と疑問に思い、調べてみました。
太宰府天満宮に祀られている菅原道真は、平安時代を代表する学者であり文芸家だったそうです。藤原氏の血を引いていなかったにも関わらず、学問を身に付けることで天皇の信頼を得て「右大臣」という役職に就きました。これは「太政大臣」や「左大臣」とともに天皇を支える、現在でいう「総理大臣」を支える「副総理」のようなポジションにあたります。
しかし、それを妬んだ人々が、道真の罪をでっち上げ、彼を太宰府に左遷させてしまいました。当時の太宰府は、外国との窓口や防衛拠点として重要な場所で、九州を一つの国にたとえるならば、その「首都」のような存在でした。それでも、道真にとって、太宰府は「無念の地」でありました。そして、学問や文芸に打ち込みながら、余生を送ったといいます。そんな彼を地元の人々が励ますため、梅の枝を添えたお餅を献上した、という伝承に基づいて作られたのが「梅が枝餅」なのだそう。
道真が亡くなった後、都では天変地異が相次ぎ、人々は「道真を不当に扱った罰だ」と恐れるようになりました。そして、彼の霊を鎮め、功績を称えるため、各地に「天満宮」が建設されました。その中心となったのが「太宰府天満宮」でした。なので「太宰府天満宮」には、勉強を頑張っている人を応援してくれる「学問の神様」がいるとされ、現在も合格祈願に訪れる人で賑わっている、という事でした。
その逸話を知って、ふと気づいたことがあります。今は生涯学習の時代であり、勉強は「学生だけがするもの」ではなく「生きている限り続けるもの」だとされています。道真も、生涯にわたって学び続けた人です。なので「太宰府天満宮」は、受験生だけでなく、全ての人の学びを応援してくれる神社なのだろうと思います。
しかし、鉄道遺跡の取り壊しを進める側にも、きっと理由があるはずです。遺跡が見つかった場所が、老朽化した複数の公共施設を総合した新施設の建設予定地になっているそうなんです。しかし、賛成派の声は殆ど報道されていません。それがどのようなものなのか、他の場所ではダメなのか、建替を中止・延期するとどのようなデメリットがあるのか、その説明を聞いてみたいです(責めるような記者会見じゃなくてね)。
一度取り壊してしまえば取り返しがつかないものなので、決断を急がず、多くの人が納得できる判断をして頂きたいと思っています。
鎮国寺(ちんこくじ)は、福岡県宗像市にある「花と祈願の寺」として知られ、四季折々の美しい自然に囲まれた癒しのスポットです。春の桜を始めとする「花」も美しいのですが、鎮国寺は森の中にあるため、境内は大きな樹木に囲まれています。
鎮国寺のもう一つの魅力は、様々なテーマに沿って祈願ができることです。ろうそくを灯したり、絵馬を奉納したりと、願いを形にして祈りを捧げることができ、まるでアトラクションのような楽しさがあります。特に人気なのが「認知症予防」の祈願コーナーで、現代を反映していると感じます。また「学業成就」のコーナーも人気で、多くの人が祈願しています。
訪れる際は、色々な祈願を体験できるように、小銭を多めに持参するのがおすすめです。豊富なお守りや絵馬も揃っており、ご朱印もいただけるので、参拝の記念としてぜひ、お堂に立ち寄ってみてください。
鎮国寺は、西鉄バス「宗像大社前」バス停から徒歩15分。宗像大社から少し歩いたところにある、遊歩道を通っていきます。このお寺は、唐から「真言」の教えを授かって帰国し「宗像神社」に立ち寄った空海が、美しい雲がたなびいているのを見て、ここを特別な場所だと感じ、建てた場所だと言われています。
鎮国寺は、四季折々の自然を感じながら、そんな歴史を学べる場所でもあるといえるでしょう。