楽農倶楽部(別館)

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お金とエネルギーの関係

2008年03月16日 20時41分12秒 | おかね について考えてみる
 私たちがお金で買っている物は何かと言いますと、エネルギーそのものであったりエネルギーが形を変えた物です。

 食べ物などは人を動かすためのエネルギーであり、人がつくった物は人のエネルギーがそれに使われています。
 石油は機械を動かすためのエネルギーでありますが、機械をつくるためにも使われます。

 つまり、お金はエネルギーとの交換の手段と考えることもできるわけです。

 そして、そのエネルギーは農産物や森林資源などのバイオマスのエネルギーと、石油や石炭などの化石エネルギーに分けられます。
 バイオマスは持続的に生産できるエネルギーでありますが、石油や石炭は多量に埋蔵されてはいましたが、現在は尽きかけているエネルギーであります。

 エネルギーとしての性質が異なる物を、同一の通貨で扱うことは問題であると思うのですな。
 油田や炭田を見つけることは困難ではありますが、見つかれば非常に量産しやすいものであります。
 ゆえに、バイオマスを扱ってお金を稼いでいる者より、石油や石炭を扱ってお金を稼ぐほうが有利なわけですな。
 でも、石油や石炭を食べることはできませんし、石油や石炭からつくられるバイオマス製品の代用品は、バイオマスからつくられた物より非常に質が悪い。
 石油や石炭が有限なエネルギー資源と考え、基本はバイオマスと考えるなら、通貨は分けて使用したほうが良かったように思います。
 農林水産業の衰退の原因はここにあるわけですから。

 本来なら当の昔に破綻しても良いはずの現行のプラス利子を基本とする経済がなかなか破綻しなかったのは、石油や石炭などの遺産的エネルギーが存在したからだと思います。
 指数関数的にお金が増大していくプラス利子経済は、同様に消費も増えていかなければ破綻します。
 毎年の生産量が限られているバイオマスのエネルギーだけでは、この経済を維持することは不可能です。
 でも、遺産的なエネルギーである石油や石炭は、掘り出せるなら、この経済を維持するエネルギーとなりました。
 所詮は遺産でありますから、それを持続的にど~のこ~のと考える必要はありませんからね。
 でも、その遺産が尽きかけていることは皆さんもご存知のとおりです。もう遺産で飯を食うような放蕩息子のような経済は無理なのです。

 今後は、毎年の生産量が限られているバイオマスのエネルギーを基本とする経済にシフトして行かなければならない。
 ある程度の保存は効きますが、環境を上手く維持して利用して行ってもそのエネルギーの総量は一定(気候変動で変化はあるでしょうが)ですから、そのエネルギーに準じた貨幣制度でないと、必ず矛盾が生じ崩壊します。

 その貨幣制度は「プラス利子」、「ゼロ利子」、「マイナス利子」の経済のどれがふさわしいでしょうか?


d(・・。)平和党さんとこから無断借用。すみません。


 プラス利子は上のグラフの「C」のパターン、ゼロ利子は「B」のパターン、マイナス利子は「A」のパターンとなります。
 どれがふさわしいかは、もう説明するまでもないですね。

 石油や石炭はエネルギーとして利用するには便利なものでありますが、マテリアル資源としても大事なものです。
 未来の子供たちのことを考えれば、可能な限り残しておきたいと思うのですよね。

 現行のプラス利子経済下における「信用創造」なんて、未来の子供たちに借金を残してやっているようなものです。

信用創造 - Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BF%A1%E7%94%A8%E5%89%B5%E9%80%A0
信用創造(しんようそうぞう、英:Money creation/Credit creation)とは、銀行の貸出によってマネーサプライ(通貨供給量)が増加すること。あるいは、金融機関のおこなう「決済機能の提供」と「金融の仲介機能」が作用して信用貨幣が増加する機能を指す。銀行が貨幣経済において果たしている重要な機能のひとつ。

 借金(銀行の貸出)によって、供給量が増大していく詐欺的な錬金術。その錬金術を認める代わりに、官僚は国債を銀行に買わせる。
 そして、国民の借金は国民が気づかないうちに増えていく。

 未来の子供たちに唾を吐きかけられたくないなら、それなりに考えて皆に知らしめるべきではないでしょうか。

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5 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
今でも貸し渋りかも知れませんが... (空楽)
2008-03-16 21:26:42
 貸し渋りの時代は超低金利政策で、銀行は国債の利子だけでも稼げていたことは結構知られている話です。
 ご参考に。
返信する
社会構造の変革 (FC)
2008-03-17 04:03:22
>空楽さま
いつも勉強になることをありがとうございます。
化石燃料の枯渇については、今に始まったことではないですが、データーの出所が怪しい。
と、言いますのは、石油ショックの時を思い出してみれば明白ですが、すぐにでも涸れるような発表でパニックになりましたが、その後涸れてはいません。
あの時は「ローマクラブ」の発表でした。
だからと言って、無尽蔵だなんて思ってはいませんが。

金利の話は、納得できることが多いです。
日本の企業150万社(?)の中で、銀行からの借金が少ない企業は殆ど見当たりません。
株主よりも、従業員よりも多くのものを奪っていきます。
借金体質を改めようと内部留保を増やすと、税金に持っていかれます。
銀行と行政がタッグを組み、いつまでも支配下に置いています。
バイオマスの件も、心底国を守る意志が働き、今の社会構造を変えない限り、どうにもなりません。
材料の環境負荷から考えて、製造、製品の使用を考えてゆく。
みんなつながっているんだからこそ早く循環の環を強くしないといけない。

長々とすみませんでした。
返信する
石油の無機成因説ってのもありますが... (空楽)
2008-03-20 16:24:53
石油は無尽蔵か
http://www.bekkoame.ne.jp/~mineki/petroleum.htm
 一方「無機成因説」は数々の証拠がある。以下は、コーネル大学のトマス・ゴールド教授の意見を基に他の出所の意見を加え列挙したものである。

・一度採掘してしまった石油が、再びほぼ同量まで回復する場合もある
・生物起源であれば、地域により石油の成分は大きく変わるはずであるが、ある一定の成分に落ち着いている。
・生物起源では説明できない成分も含まれている
・地殻深部の石油には生物の痕跡がない
・生物が生息していた特定の地層だけでなく、どんな深さにも炭化水素が見られる
・本来生物活動とは関係のない花崗岩の隙間に石油があることもある
・ペルシャ湾の油田分布を見るとプレート境界に沿って線上に配列している(つまり生物の堆積層に沿っていないということだと思う)
・石油中にはダイヤモンドの微粒子が含まれている(ダイヤモンドは無機物由来である)
他多数である。

 ちなみに、生物由来の炭化水素は、地下で発生した石油は地上に上がる過程で、生物起源のものと接触してしまうことが原因で、結局「無機成因説」で説明できてしまう。
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 石油が無尽蔵ならありがたい話でもありますが、現在のストックを使い切ったら、後は地球が産み出す石油の量だけになりますよね。
 となりますと、やはりバカみたいに浪費するわけにはいかないかも。
 (゜-゜;)ウーン

 と言うことで、やはり自然経済的のほうが正当と言えましょう。
 (⌒^⌒)b うん
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「さま」はなんかくすぐったいので... (空楽)
2008-03-20 16:28:01
 FCさん、「さま」はなんかくすぐったいので、よろしかったら「さん」でお願いします。
 (^_^;)
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Unknown (名無し)
2008-05-23 21:14:57
「お金」つながりで、こんなのは如何でしょうか。2つあります。
『Monopoly Men』~Federal Reserve Fraud~日本語字幕版
http://video.google.com/videoplay?docid=-845461387975920288&hl=en

Money As Debt(日本語字幕版)
http://video.google.com/videoplay?docid=-446781510928242771&hl=en
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