某月某日。
友人S氏とドライブ。
にかほ市まで来て、造り酒屋の飛良泉があることを思い出して、立ち寄ってみる。
「はでな桜の花よりも、地味ながらもふくらみのある梅の花のような酒をつくりたい」という飛良泉の酒造りの信条が好きで、一度は蔵見学をしてみたいと思っていました。
通常、土日は営業していないそうだが、造りの忙しい冬の一定期間は営業していて、蔵漢学にも対応してくれるということで、運良く、蔵見学ができた。
↓亀の甲羅

亀の甲羅に飛良泉の銘を入れたもの。
地元の小学生が見学に来ると、ドラゴンボールの亀仙人と同じだというリアクションが必ずあるそうです。
↓井戸

飛良泉の特長でもある、仕込み水としては珍しい中硬水の井戸。
ミネラル分が豊富なため発酵しやすく、酵母の活動をいかに抑えるかが要点とのことでした。
↓杉玉

酒林とも言われる杉玉をみると、造り酒屋に来たことを実感します。
造りの時期だけに、まだ青々としていました。
↓飛良泉の商品展示

市販されている商品だけでも、相当な種類がありました。
↓酒米

精米後の酒米。
精米歩合で55~60%くらいでしょうか。
↓洗米、浸漬

精米された米は割れやすいし、糠の臭いも吸いやすいので、研いだりしないで、大量の流水で洗い流すそうです。
その後、蒸し米の出来に影響するため、厳密に管理して吸水させるとのこでした。
↓麹室

蒸しあがった米のうち一部は、麹米として麹室で麹菌を植えつけらます。
さすがに、部外者である見学者は入室できませんでした。
↓酒母タンク

飛良泉のもう一つの特徴である山廃の酒母はこのタンクで醸されていました。
↓酒母のアップ

米がトロトロに溶けて、目には見えないはずの乳酸菌や酵母が、活発に活動している雰囲気が伝わってきます。
↓仕込みタンク

↓もろみのアップ

酵母の炭酸ガスの勢いがすごいです。
見ている間も、下からどんどん沸いてきました。
開口部に近づくと酸素濃度が低く、なんとなく息苦しい感じがします。
↓神社

蔵の中に神社がありました。
神棚ではなく社まであるというのは、さすがに創業500年の老舗という感じがします。
↓試飲の日本酒

№12とか№15とは酵母の番号ということで、酵母の違いを味わってくださいとのことでした。
どちらも吟醸香はあるのですが、12番はじんわりと穏やかに香り、15番はトップノートが華やかに香ってくる感覚で、僕は1山廃らしい酸を邪魔しないので12番の方が好きでした。
ちなみに、№12は宮城酵母、№15はAK-1と呼ばれたものです。
↓焼酎の試飲

酒粕を再利用して粕取り焼酎も造っているとのことです。
吟醸粕から造った香りの高いタイプと、純米酒の粕から造った味わいのタイプです。
吟醸と純米とタイプの違いはあっても、同じ酒粕を蒸留してしまえば、違いはないんじゃないかという先入観がありましたが、やっぱり素材の個性がそれぞれ反映されていました。
食べながら飲むなら純米粕の焼酎、食前酒や食後酒や甘いものと合わせるなら吟醸粕の焼酎というふうに、日本酒と同じ味の傾向でした。
造りの繁忙期にお邪魔したにもかかわらず、たった二人のために蔵見学をさせてくれた飛良泉本舗の皆さん、本当にありがとうございました。
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名称/株式会社飛良泉本舗
住所/秋田県にかほ市平沢字中町59
電話/0184-35-2031
ホームページ/飛良泉
友人S氏とドライブ。
にかほ市まで来て、造り酒屋の飛良泉があることを思い出して、立ち寄ってみる。
「はでな桜の花よりも、地味ながらもふくらみのある梅の花のような酒をつくりたい」という飛良泉の酒造りの信条が好きで、一度は蔵見学をしてみたいと思っていました。
通常、土日は営業していないそうだが、造りの忙しい冬の一定期間は営業していて、蔵漢学にも対応してくれるということで、運良く、蔵見学ができた。
↓亀の甲羅

亀の甲羅に飛良泉の銘を入れたもの。
地元の小学生が見学に来ると、ドラゴンボールの亀仙人と同じだというリアクションが必ずあるそうです。
↓井戸

飛良泉の特長でもある、仕込み水としては珍しい中硬水の井戸。
ミネラル分が豊富なため発酵しやすく、酵母の活動をいかに抑えるかが要点とのことでした。
↓杉玉

酒林とも言われる杉玉をみると、造り酒屋に来たことを実感します。
造りの時期だけに、まだ青々としていました。
↓飛良泉の商品展示

市販されている商品だけでも、相当な種類がありました。
↓酒米

精米後の酒米。
精米歩合で55~60%くらいでしょうか。
↓洗米、浸漬

精米された米は割れやすいし、糠の臭いも吸いやすいので、研いだりしないで、大量の流水で洗い流すそうです。
その後、蒸し米の出来に影響するため、厳密に管理して吸水させるとのこでした。
↓麹室

蒸しあがった米のうち一部は、麹米として麹室で麹菌を植えつけらます。
さすがに、部外者である見学者は入室できませんでした。
↓酒母タンク

飛良泉のもう一つの特徴である山廃の酒母はこのタンクで醸されていました。
↓酒母のアップ

米がトロトロに溶けて、目には見えないはずの乳酸菌や酵母が、活発に活動している雰囲気が伝わってきます。
↓仕込みタンク

↓もろみのアップ

酵母の炭酸ガスの勢いがすごいです。
見ている間も、下からどんどん沸いてきました。
開口部に近づくと酸素濃度が低く、なんとなく息苦しい感じがします。
↓神社

蔵の中に神社がありました。
神棚ではなく社まであるというのは、さすがに創業500年の老舗という感じがします。
↓試飲の日本酒

№12とか№15とは酵母の番号ということで、酵母の違いを味わってくださいとのことでした。
どちらも吟醸香はあるのですが、12番はじんわりと穏やかに香り、15番はトップノートが華やかに香ってくる感覚で、僕は1山廃らしい酸を邪魔しないので12番の方が好きでした。
ちなみに、№12は宮城酵母、№15はAK-1と呼ばれたものです。
↓焼酎の試飲

酒粕を再利用して粕取り焼酎も造っているとのことです。
吟醸粕から造った香りの高いタイプと、純米酒の粕から造った味わいのタイプです。
吟醸と純米とタイプの違いはあっても、同じ酒粕を蒸留してしまえば、違いはないんじゃないかという先入観がありましたが、やっぱり素材の個性がそれぞれ反映されていました。
食べながら飲むなら純米粕の焼酎、食前酒や食後酒や甘いものと合わせるなら吟醸粕の焼酎というふうに、日本酒と同じ味の傾向でした。
造りの繁忙期にお邪魔したにもかかわらず、たった二人のために蔵見学をさせてくれた飛良泉本舗の皆さん、本当にありがとうございました。
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名称/株式会社飛良泉本舗
住所/秋田県にかほ市平沢字中町59
電話/0184-35-2031
ホームページ/飛良泉
僕も先週酒蔵見学してきたんですよ。
石川県の菊姫です。
作り方はほとんど同じようですが、蔵によって味が変わるのが不思議。
お米や酵母や水が違うので当たり前だと言われればそれまでですが、やっぱり不思議だなあ。
石川県は美味しそうな蔵がたくさんあってうらやましいです。
機会があったら石川県に行って、蔵見学や美味しい料理とお酒を堪能したいです。