
某月某日。
イオンシネマ三川で映画「ICHI」を観ました。
地元のロケ作品ということでリバイバル上映中で、観賞料金も1,000円という割引価格でした。
ストーリーは、抑圧されたり葛藤したりという人間のダークサイドをきめ細かく描きながらも深みにはまることなく、あくまでエンターテインメントとして仕上げるという浅野妙子の脚本らしいものでした。
殺陣も撮り方の工夫で迫力がありました。
山とか林のシーンや、柿の木や、雪のウェットな質感などに地元ロケの雰囲気を感じました。
地元ロケという贔屓目ですが、期待以上に面白い映画でした。
ただ、気になったのが綺麗過ぎるということです。
衣装や建物は生活や経年劣化の汚れがなく、役者の顔や手の肌も汚れなく清潔で綺麗好きな現代人のもので、いかにもつくりものという感じなのです。
黒澤明が「スターウォーズ」を観て、「この映画は汚れがいいね。」と評したそうですが、そういう意味では真逆の評価になると思います。
ついでに竹内力が暑苦しかった。
そういう細かいところを気にしなければ、娯楽的なアクション時代劇として充分に面白かったです。
今にして思えば、時代劇×綾瀬はるか×大沢たかおの組み合わせは、TBS日曜劇場「JIN-仁-」と同じだななどとも思ったりしました。
↓映画「ICHI」予告編
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