中澤さんが言及している図であるが,
【第290回】 院生指導と講義準備と事務仕事(2020年1月21日)
この図から「フィンランドの出生率の2015年以降の急低下に実質的な意味があるのか,今後持続するのかどうかはわからない。」というのを導くって,図の読み取りが難しい?
横軸と年代を入れ替えて以下のような図にすると,わかりやすいような気がするのだけど。
20-24 はずっと前から下がって,1/4 にもなっている。25−29 は 1970 年頃が谷でその後持ち直したが 1990-1994 をピークに下がっている。30−34 は 1970 年頃が谷でその後持ち直していたが 2005-2009 から下がっている。35-39 は2010-2014 から下がっている。
素人だからよく分からないのではあるが。もとの図よりはわかりやすいような気がする。
if (!require(wpp2019)) { install.packages("wpp2019", dep=TRUE); library(wpp2019) }
data(tfr)
data(percentASFR)
SY <- 1950+0:13*5
EY <- 1955+0:13*5
TFRFinland <- subset(tfr, name=="Finland")[, sprintf("%4d-%4d", SY, EY)]
pASFRFinland <- subset(percentASFR, name=="Finland")[, c("age", sprintf("%4d-%4d", SY, EY))]
ASFRFinland <- pASFRFinland
for (i in 0:13) {
ASFRFinland[, i+2] <- pASFRFinland[, i+2]/100*TFRFinland[1, i+1]
}
color = c("black", "red", "blue", "brown", "aquamarine4 ", "magenta", "purple")
old = par(las=1, tck=-0.01, mar=c(3, 3, 1.5, 2), mgp=c(1.2, 0.3, 0), bty="l",
cex.axis=0.6, cex.lab=0.8)
data = ASFRFinland[, 2:15]
colnames(data) = sprintf("%4d-%4d", SY, EY-1)
matplot(t(data), type="l", lwd=2,
ylim=c(0, 1), xaxt="n",
col= color, lty=1,
xlab="year", ylab="ASFR")
title(main=list("ASFR by age in Finland from 1950 to 2020", cex=0.9))
legend = sprintf("%d-%d", 3:9*5, 3:9*5+4)
legend[4] = paste0("age\n", legend[4])
text(14, data[, 14], legend, cex=0.6, col=color, xpd=TRUE, pos=4)
axis(1, at=1:14, label=colnames(data))
par(old)
スカンディナヴィア3国とフランスとデンマークのTFRの推移をみると、どこも上下動が大きいので、これまでの出生率の変化から今後の傾向について何か言うことは難しいというのが元記事の趣旨ですが、それらの国についても年齢別出生率の推移をグラフにすると、もう少し何か言えるかもしれませんね。