Fのぼやき

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「イーオン・フラックス」

2006-03-24 22:38:06 | 映画
飛行機の中で見た映画。

個人的に機内映画は映画を見るのには最悪な環境だと思っているので、できれば名作でなければいいなと思っていたのだが、しっかりB級映画だったので安心して見ることができた。

話はどうでもいいのであんま覚えていないが、キャラの印象がかぎりなく薄いのと、シャーリーズ・セロンがやたらセクシーだったのだけ覚えている。

それにしても、なぜいまさらマトリックス風の映画をつくったのかがよくわからない。

「イーオン・フラックス」 ★★(5点満点)

『海と毒薬』遠藤 周作

2006-03-24 22:32:36 | 
旅行中に友達に借りて読んだ本。
遠藤周作というとたしか昔「沈黙」を読んだような気がする(内容は忘れたけど)くらいで、キリスト教徒の作家さんという印象しかない。

というわけで特段に前知識もなく読み始めたのだが、文章力が凄くてグイグイと引き込まれてしまった。とにかく各キャラの描写がうまい。
太平洋戦争中での捕虜の人体実験に関わった人たちの話で、かなり非人道的で重い話。それにも関わらず、実際に起きた事件としてなんの抵抗もなく受け入れることができたのは、作者の力量のおかげだろう。話自体はなぜか中途半端なところで終わってしまっていて(もしかしたら作者の作戦なのかもしれないが)、残念だった。

とにかく色々考えさせられる本だった。

『海と毒薬』遠藤 周作 ★★★(5点満点)

『象の消滅』村上春樹

2006-03-24 22:17:56 | 
タイの旅行中に読んだ本。
村上春樹の初期の短編を選んだ本。

村上春樹を好きな理由は話にあまり意味がないこと。
偉い作家の書いた本を読む時、自分が本のいいたいことを全く読み取れていないのではないかと不安になってしまうのだが、春樹先生の本の場合そういう心配をする必要がない。

というわけで今回の本も、飛行機で半分眠った状態でだとか、うるさい電車の中でだとかでも臆することなくのんびりと読むことができた。

話自体は初期の短編ということもあり、現在の作風とは微妙に違う。先日発売された『東京奇譚集』に比べて肩に力の入った作品が多いなとの印象をうけたが、それでも楽しく読むことができた。

個人的には「月のある晴れた朝に100パーセント の女の子に出会うことについて」という作品の無責任さが好き。人には薦めないけど。


『象の消滅』村上春樹  ★★★(5点満点)