Fのぼやき

日々の生活、プログラミング、映画なんかをぼやく!!

最後のゼミ

2006-03-06 22:22:54 | 日記
修士課程での最後のゼミをやってきた。

今までの引継ぎを兼ねていたプレゼンだったが、資料を作る段階から自分の知識を相手に伝えるのはどうすればいいのかが難しかった。

研究とは山を上る作業に似ているという話を聞いたことがある。山を外から眺めればなんとなくその山についてわかった気分になる(例え富士山にのぼったことのない人だって、富士山については知っていると考えてる人が多いだろう)。しかし、実際にその山を理解するにはその山を自らの足で登ってみるしかない。研究も同じで本を読んだり人の話を聞くことによってわかった気にはなることができるが、実際にわかるには自らの頭を動かし思考することが必要である。

一応自分は2年間自分の研究をやってきて、地図(文献)を頼りに試行錯誤の上、ある程度の高さまで山を登ってきたつもりだ。今回のゼミでは、この登ってきた位置まで他の人に来てもらえれば成功といえる。自分の中でプレゼンというのは、聞いている人に山を外から見せる行為だと思っている。けれどもそれでは相手が山を理解した気にさせることはできても、相手に本当に理解させることはできないと思う。

そこで今回はあえて相手に理解させようという考えを捨て、相手に考えてもらおうという作戦にでた。つまり発表をクイズ形式で行い、相手に答えさせるという形式をとったのだ。まぁ、こういう形式をとれたのは研究室の学生同士で比較的自由に話あえる雰囲気ができていたことと、発表内容について相手が知識を持っていると仮定できた部分が大きいのだが、それでも一方的に話すよりは相手に対して自分の思考が伝わったように思う。

せっかくゼミでみんな集まるのだし、もっとお互いに話合っていれば良かった。最後の最後でそう反省させられた。