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熱利用、下水、浸水、河川、水道、…ただのメモ。

下水熱利用システム

2012年08月20日 08時12分21秒 | 下水熱利用
下水管路を流れる下水は、外気温と比較して、年間を通じて水温が15℃〜20℃程度と安定しています。これを熱源として融雪や空調、給湯などに利用することで、従来の方法に比べて省エネ効果や高いエネルギー効率を得られることがわかっています。

例えば、空調で利用した場合、外気を熱源とする従来の方法に比べてCO2の排出量を約30%以上削減することが可能となります(積水化学試算)。老朽化した下水管路を改築・更新する管路更生技術を活用し、管路更生工事と同時に熱交換器(熱回収管)を設置することで、管路内を流れる未処理下水から熱をより効率的に回収・利用することができます。これは、国内では初めてのシステムとなります。

高度成長期に多く設置された下水道管は更新時期を迎えており、その対策として採用が拡大する管路更生工法と組み合わせることで、廃棄物の削減や通行止めの解消と同時に、省エネルギー、CO2削減効果、コスト削減にも寄与します。

下水熱利用 空調システム概念図

CO2排出量の比較
(前提条件)集合住宅 48戸(延べ床1,400m2)仙台市における暖房利用 0.429kg-CO2/kWh