「王建が漢州を荒らしています」
「蛮族を抱き込んでなかなかの勢力です」
内乱が収まったとおもったら今度は王建か
西川節度使陳敬宣はうんざりであった。
兄の宦官田令孜のおかげでで節度使になれたとはいえ
さんざん中央の政争に駆り出されて
肝腎の足下である西川がガタガタになってきた。
あげくのはてには兄は失脚して逃げ込んできた。
へたをすると兄ごと朝敵になってしまう。
「王建?、あああいつか」と令孜
「知っているんですか」
「知っているも何も、元部下だ」
「なかなかの男だ。手なづけて先鋒にするとよい」
「じゃあ兄貴のほうから手をまわしてくださいよ」と敬宣
令孜が使者を送ると、はたして建は大喜びだった。
「こんな所で山賊まがいの事をしていてもバカバカしい」
「大きな州を一つもらって落ち着こうや」と
蛮族が大部分のもの凄い部隊を引き連れてやってきた。
「王建の軍は・・・・」と報告を聞いて敬宣は青ざめた。
「そんな奴らを西川に入れるわけにはいかん」
鎭将に命じて防がせることになった。
当てがはずれた建は茫然としたが、やがて怒りにまかせて諸州を荒らしまわった。
そして中央に働きかけて田・陳討滅のお墨付きをもらい
西川を乗っ取ってしまうことになった。
「蛮族を抱き込んでなかなかの勢力です」
内乱が収まったとおもったら今度は王建か
西川節度使陳敬宣はうんざりであった。
兄の宦官田令孜のおかげでで節度使になれたとはいえ
さんざん中央の政争に駆り出されて
肝腎の足下である西川がガタガタになってきた。
あげくのはてには兄は失脚して逃げ込んできた。
へたをすると兄ごと朝敵になってしまう。
「王建?、あああいつか」と令孜
「知っているんですか」
「知っているも何も、元部下だ」
「なかなかの男だ。手なづけて先鋒にするとよい」
「じゃあ兄貴のほうから手をまわしてくださいよ」と敬宣
令孜が使者を送ると、はたして建は大喜びだった。
「こんな所で山賊まがいの事をしていてもバカバカしい」
「大きな州を一つもらって落ち着こうや」と
蛮族が大部分のもの凄い部隊を引き連れてやってきた。
「王建の軍は・・・・」と報告を聞いて敬宣は青ざめた。
「そんな奴らを西川に入れるわけにはいかん」
鎭将に命じて防がせることになった。
当てがはずれた建は茫然としたが、やがて怒りにまかせて諸州を荒らしまわった。
そして中央に働きかけて田・陳討滅のお墨付きをもらい
西川を乗っ取ってしまうことになった。
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